混濁した記憶
状況判断でパニック状態の主人公です。
読みづらい お目汚しかもしれませんが
脳内で繰り広げられたドタバタをそのまま文章にしました。
これは抜けないと思い、そのま載せることに。
よろしけばお付き合いください
とりあえず記憶を探ってみる。
ゴチャゴチャとした思考の中でも名前くらいは覚えている。
「荻上 凛空」とあと...
もうひとつの名前が出てくる。
「リク=オギーヴェ」
…なんか まんまだな っていうか誰??!
荻上凛空ってのもなんだ?!
あ、俺だ。
いや、俺だけど俺じゃないっていうか なんだコレ?!ペンネームみたいだなオイ!
オギウエリクってのもリク=オギーヴェ
ってのも 記憶がある。
どうなってやがる!?どっちがどっちだ?!
異世界から来たのか、行ったのか
えーと 寧ろどっちが実際の俺だ!?
どっちも実際の記憶らしいが、何があって今こうなっている???どう説明したもんだか全然 纏まらない…俺自身が何者なのかすらブレているなかで、何を…
え 迷い込む? 迷い込んだっていってたな…誰が?俺が?
そういやどうやっt…
最後に見た景色。
地球で というのであればアレは…夜中に腹が減ってコンビニに行こうとして外に出て歩いていると、突然大きめの地震に見舞われ、近くの斜面からの落盤で土砂が崩れて土煙が舞い上がり、自分をを取り巻くように周囲がけぶっていたのは思い出した。
ビックリしたショックか 揺れで酔ったのか
目眩と脳が揺れたような気持ち悪さに襲われ、とっさに街灯のついた電柱によりかかった。
そこから落ち着いて電柱の下にいたはずが、視界が晴れたらこうなっていた。
こちらの世界の記憶も ある。
こちらの世界は”アンリアリース”
ソラとしての記憶の最後は
ここの街 ”スヴェロー区”
に夕飯の買い出しをするべく外出し、市場を歩いていたら干渉波のようなものにあてられ、脳が揺れるような感触で目眩を起こして数秒目を固く瞑って歯を食いしばり
軽い痛みのあとで目を開けると、こうなっていた。
そのまま異世界に来て 別人の記憶がインストールされるかのように入ってきたとも言えるし、日常生活の中でいきなり別人の意識と記憶が飛び込んできたようにも感じられる。
どちらにしても気持ちが悪い。
ナニコレ…いや真面目に。
狼狽えているとおっさん、ジオットが続いて話しかけてきた。
「おめぇさん、こっちの記憶は?」
「あ、えー‥と はい あり…ます 一応」
「そうか やっぱ同じだな。どいつもこう、人が2人混ざったみてぇに混ぜこぜの記憶を頭に突っ込まれて それでパニックになって狼狽えているんだよ。そうでないのもたまにいるがな。
なに、そこまで心配はいらねぇさ。
”こっちの記憶”があるんなら、まだこっちでの帰る場所があるんだろからな。もし記憶がはっきりしない とかわからねぇってなら、そういった奴用の寄り合い所みたいなのもあるが どうだ?」
「え と……あ、大丈夫みたいです 大丈夫なのだと 思います これも多分ですが」
「そうかい それならいい。もし何か困ったことがあったら ギルドか自警団の交番みたいのがアチラコチラにあるから、俺の名前を出して訪ねてくるといい。
念の為にもう一度名乗るぜ。俺はジオット。ジオット=コルマン。一応スヴェロー区地区の班長をやっている。よろしく。」
「…はい。」
ジオットって自警団班長のおっさんと別れ、俺は取り敢えず自宅(?)に戻り、状況の整理をすることにした。
もうこの時には晩飯の買い出しどころではないくらいにストレスとパニックで胃がキリキリ悲鳴を上げている。
一応一人暮らしで、家族はいない。
遠方にある田舎の貴族の三男の俺は、家督を継ぐなどできないため、今養兵学校に通っている。
歳は 今 21歳。
親の財でギリギリ学校には行かせて貰っているが、いずれ卒業したら自力で兵として軍に入るか自警団に入るか
はたまた魔術師や魔導士になって魔導部隊に入るか
白魔術を覚えて医者の真似事をするか神職を目指すか である。
来年で卒業 何をやってもそれなりに卒なくこなすが、可もなく不可もなしってな感じで順位的には万年中級レベル。
そう 才能らしい才能も見当たらないが、苦手というほどできなくもない 所謂 器用貧乏ってやつなのだ。
そんな感じなので、専攻は魔法剣士だが、まぁ どんな事に手を出したとて 極まるでもなくメキメキ上達するでもなく 目を見張った成長は何一つ無い。
たまに『俺…長男じゃなくてよかったぁ〜〜〜…』
と 本気で思うほどの凡才。
両親はそこまで厳しい躾の家庭ではなかったが、それでも貴族は貴族。もし社交の場ってのがあって、そこに放り込まれたならば相当にプレッシャーだったろうし、おそらくは無様な粗相をしないってことはなかっただろうという想像を容易にしてしまう程度には自分に自身がなかった。
ただ、生きてく上で最低限の能力はあるので、卒業して学校から斡旋を受けた仕事をしながらのんびりと暮らすつもりでいた
幸いにこのスヴェロー区は周囲に危険な国も地域なければ、大きなモンスターも滅多にでない 比較的安全な街で、例え兵役についたとて実践に駆り出されるなどという事例はほとんど聞かない。
年に2回ほど ジャイアントボアやら下級の魔霊が迷い込んできて、それを退治するくらいなものである。
周囲には草原と 小規模な山と森があるが、クロウラーやスライムモドキといった低俗のモンスターしかおらず、ビースト種はあまり数を見ない。
というのも ここには引退したとはいえ元エース級と称されたハンターが数人 傭兵感覚で時々迎撃を手伝いながら隠遁生活を送っている。なので、多少の強いモンスターが出ても 平和は揺るがない。
因みにだが 現役から引退した理由はわからない。
噂では深い傷を負ったとか、年齢を理由に とかまことしやかに色々と小耳には挟むが、真相はわからない。まぁ 街が平和であればそれでいい。
とまぁ ここまではいい。
”コイツ” は何だ?!
『 荻上 凜空 』(21歳)
俺の脳内に飛び込んできたこいつの記憶 俺の記憶
日本の某大学で社会学部に在籍
適当に公務員になって、そこそこの暮らしでのんびりと生きる予定であった彼にも起こったこの不可思議事件
その記憶も辿る。
青森出身で 今は札幌のとある大学生。一人暮らし。両親は自衛官で、公務員になろうと思い立ったのもこれが理由であった。体力はあるが、勉強はそこそこ。こちらも可もなく不可もなしといういたって平凡な学力。
金に頓着は無いが、自衛官なら定年が早いとかそんな理由で自衛官を何となく目指していた。
そんなある日のテスト勉強の合間の夜食の買い出し最中 巻き込まれてこうなってしまったわけだが
今は何よりも鏡がみたい…急ぎ自宅部屋を目指す。
家に付き、申し訳程度の姿見が部屋にあるのを覗き込むも そこにあったのは 見慣れた顔。
生まれて21年 その顔で生まれ育ってきたそのままの顔。
アレ? よく思い出す、そう考え イメージに残ってるのは どちらも同じ顔。
強いていえば髪の色がやや異世界寄りのほうが赤茶色な感じはするが 他はほぼ同じ作り。身体も 背丈も体格もほぼ同じ。
色々観察するが ○○○も爪の形も肌も種族も
全てが知っている自分。
言い換えれば ” 同一の自分 ” がそこにはいた。
一回整理しよう。
2つ記憶がある 2人の人間分
そっからどうなってこうなった?
まるで合体したかのような この…
あ、混ざった? こっちの俺があっちの俺と?いやもうどっちがあっちでどっちがこっちって身体だよもう!
あー〜〜〜…キモチ悪い…
何か 時系列も分割もグッチャグチャでもう 訳がわからん!! 寝る。寝て、そのままだったら、どうするか
そこから考える。
とりあえず明日 ジオットさんを訪ねてみて
色々と相談してみようと思ったリクだった。
夜は更けて間もないが その日は早々に布団に入って
明日を待つ。
乱文で申し訳ないです
精一杯書いて、少しずつ 改善を目指しております。
誤字 指摘ありましたらお願いします。
もし期待 や応援してくださると励みになって嬉しいです。宜しくお願いします。