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エピローグ

スタンピードから王都を守ってから、1ヶ月が立とうとしていた。


それまでは、Aランクの依頼を積極的に受けて街のために貢献していた。


そんなある日。


王都の門の前に何やらただ事ではないかんじの兵隊が走ってきた。


「はぁはぁはぁ。助けてくれ! 救援要請だ!」

「おい! 大丈夫か!? 何処から来た!?」

「はぁはぁ。ドルゴ連合国からきたんだが……」

「連合国から? 一体何が?」

「悪魔が大量の魔物を引き連れて来たんだ! 連合国の冒険者達では太刀打ちできなかった!」

「わかった! ギルドに要請しよう!」


その門番は急いでギルドに行くと


「頼む! ドルゴ連合国から救援要請だ!」


急に入ってきた兵隊に話を聞くのはマリーであった。


「何があったんですか?」

「悪魔が大量の魔物を引き連れて来たらしい! 連合国は壊滅的なダメージを受けているようだ!」

「わかりました! ギルドマスターに報告します!」


奥へ報告に行くマリー。

すると、奥からギルドマスターが出てきた。


「冒険者達全員を出す訳には行かないが……今いる最高戦力のマジェスツを出そう」

「呼んできます!」


そう言うとジン達の止まっている宿屋に呼びに向かった。


――


コンコンッ


「ジンさん! 居ますか!?」

「あぁ。どうした? ってマリーさん?」

「ドルゴ連合国からの救援要請で、悪魔が魔物を引き連れて攻めてきたそうです! そして、ギルドマスターはマジェスツの2人を出すことを決めました!」

「そうか。わかった! 支度したらギルドに向かうよ」

「お願いします!」


マリーが戻ると


隣の部屋をノックする。


「メルー! 起きて支度してくれ! 救援要請だそうだ!」

「んー? わかったー!」


暫くして準備が整った2人はギルドに向かった。


――


ギルドに着くと早々にギルドマスターからの話があった。


南のドルゴ連合国で悪魔が魔物を大量に引き連れて攻めてきているらしいということ、そして、

北のフューリア帝国、西のヨーグ国、東の聖ルドルフ国にも魔人が攻めてきているらしく、あまり人数をさくと王都に何かあった時に困るからマジェスツだけを派遣したいとのことだった。


ジンとメルは快く了承した。


「まず、ドルゴ連合国に行くまでの準備をしよう!」

「うん!」


必要なものを買い込む2人。


――


「よし! これでいいな!」

「いこー!」


南門に移動しているとザックがやってきた。


「ジン! 絶対負けるなよ!」

「あぁ。負けねぇよ」

「ハハッ。頼もしいな! 王都は俺達が命を賭けて守る!」

「任せたぞ」

「おう! 安心して行ってこい!」


バシッと肩を叩いて送り出されるジン。

メルはその隣をニコニコしながら歩いていた。


すると、今度はクリスがやってきた。


「ジン! 絶対無事に帰ってくるんやで!」

「うん。ありがとう。クリス」


「メルちゃんもやで!?」

「はーい!」


「待っとるから、2人とも無事に生きて帰ってきてなぁ!」


半泣きのクリスに苦笑いでわかったよと返事をしているジン。


クリスと話しているとシルフィもやってきた。


「ジンくん、メルちゃん、生きて帰ってくるんですわよ?」

「うん。大丈夫ですよ。シルフィ先生」

「ふふっ。頼もしいですわね。もうAランク冒険者ですものね?」

「そうですよ! 誰にも負けません!」

「いい心意気ですわ! 私もこの王国の騎士として、王都を守ってみせますわ!」

「はい! お願いします! シルフィ先生!」

「先生は恥ずかしいですわ」

「ずっと俺の先生ですから。それじゃあ、行ってきます!」


シルフィとも別れて歩き出す。


「なんかさぁ、王都での生活はあっという間だったね」


メルが隣から話しかけてくる。


「そうだなぁ。王都に来てから毎日が濃い一日だったからかなぁ」

「そうだねぇ! トラブルに巻き込まれ過ぎてた気がするねー!」

「ザック率いるデプトホープのみんなと仲良くなれたのは、大きかったよな?」

「うん! デプトホープのおかげで知らない人とも仲良くなれたっていうのはあったりするよねー!」

「王都を守りたいな」

「うん! 絶対守ろう! これから行く国でも仲良くなった人がいたら、守りたいって思うんだろーねー!」

「確かにそうだな。全部の国回って仲良くなった人ができたら全部を守らなきゃいけなくなっちまうな」

「そうだよ! 世界を守るんだ! ジン!」

「おい! 調子いいこというなよメル! メルも守るんだぞ!?」

「もちろん! 一緒に守るよ!」

「じゃあ、世界を守りに行こう!」

「行こ―!」


こうして王都を離れることになったジンとメル。

これから世界を守る旅に出る。


ーー


あるお城で


「首尾はどうだ?」


「はっ! 南の方はベルーゼが攻めて壊滅状態のようです」

「そうか。奴らはスピードが早いものを集めているからな。その他はどうだ?」

「はっ! 東はアスモが攻めておりますが、のんびりやっているようです。北はベルフェが攻めておりますが、何せ魔物共が遅い連中が多い為、攻めれておりません。ルシフはまだ小突く程度に攻めて遊んでいるようです!」

「そうか。頼むぞ」

「はっ!」


部屋を出ていく悪魔。


「ふぅ。我が計画、うまくいくといいのだがなぁ」


そう呟く悪魔の王。


果たして、これからの世界はどうなるのか。

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