友達に戦争招集がかかった
私とタロウは鉱山の開発と惑星緑化に精を出していたある日、私の上司から連絡が入った。
「やあ、JPQKUNS03、仕事は順調にいっているようだね」
「あ、はい。おかげ様で。こちらに連絡をされるということは、何かあったのでしょうか?」
「うん。実はね、君の友人、JPQKKM01から連絡があってね。例の星、彼の侵攻している星ね。少々まずいことがあってね」
「と、いいますと?」
「うん。例の星に、例の光の国の戦士がいるらしいんだ」
「はい。それで?」
「うん、それでね、我々の科学力はかの星より進んでいるんだが、こと戦争力一点に絞ると、我らの文明より彼らの文明の方が勝っている、らしい。これは彼から聞いた話なんだけどね。どうも、かの星の住人達は、かつてお互いに殺し合いをしていて、火力がすごく発達したらしい。今度また、新しい高性能の爆弾を開発したんだそうだ。おまけに光の国の戦士がいる、という」
「なぜ、光の国の戦士が全く関係ないその星にいるんですか?」
「そんなこと、光の国の戦士に聞いてくれよ。それはともかく、我らはその星に侵攻するには武力が足りないんだ」
「はい。それで?」
「それでね、君の作り上げた走竜戦車の話をしたら、是非、こちらによこして欲しいっていわれてね」
「あまり、彼は武力には縁がない生き物なのですが」
「でも、下半身部分は戦車なんだろ?三連砲も付いていることだし、どうだい?彼を地球侵攻に使えないかな?」
「はあ、それでは彼を説得してみましょう」
「わかった。其の旨、JPQKKM01に連絡するよ。折り返し、彼から通信がくるから、そのままそこで待機していてくれ」