情報
遅れてしまい申し訳ありませんでした。
2カ月後
ブルニア王国 王城
「何故、艦隊から一切の連絡がない?もう2カ月も経つのだぞ!」
外務卿の怒った声が響き渡る。
「たっ、只今調査中です。魔信の故障の可能性もありますので…」
そう言ったとき突如扉が開かれ衛兵が一人入ってきた。
「し、失礼します。先程、港付近に大量の艦船が入ってきました。2カ月前に同港から出撃した艦隊と思われます。しかし、数は少なく旗艦の姿は何処にも見当たりませんでした。現在緊急で港周辺を立ち入り禁止にしております。」
「どう言うことだ!?軍務卿、説明しろ!」
「そうだ!我々はなにも聞いていないぞ!」
「まさか、負けたから黙っていたわけではあるまいな?」
軍務卿に対して罵声が飛ぶ。
「皆のもの、落ち着け」
会議に出席していた全員の目がそちらに向かう。国王だ
「まだそう決まった訳ではない。乗組員から事情を聞いた後に軍務卿に対する処罰を考えても遅くはなかろう。」
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帝都東京 首相官邸
「第4艦隊は予定通り敵艦隊と接触しこれを撃退することに成功、現在は合流した第5艦隊とともに敵国に向けて進んでおります。」
「分かった。上陸部隊の規模は?」
「合計10個師団、15万人程の予定です。戦後のブルニアの統治を考え、最終的には50万人程まで増員する予定です。」
「分かった。ブルニアの資源については何か情報はあるかね?」
「衛星写真から、油田地帯のような施設を確認できました。」
「油田だと?だがあの国は科学技術についてはあまり進歩していなかったのではないのか?」
「モルドニア王国に確認したところ、他国の租借地だということが分かりました。」
「他国の租借地ということは戦後の処理が面倒だな。」
「はい、再び戦争を行う事態になれば予定よりも経済の建て直しが遅れてしまいます。」
「取り敢えず、接触する事態になれば友好的な態度で接するよう伝えておいてくれ。」
「分かりました。」
「他に何かあるか?」
宇宙大臣が手をあげる
「調査中であったこの惑星の詳細について判明しました。まず大きさは直径約60000km、地球の約5倍の大きさです。では何故我々が地球と変わらない重力で生活できているのかについてですが、帝国宇宙研究所によるとこの惑星から採掘される魔石、いわゆる魔力の塊が結晶化したものには重力を操る力があると思われこの惑星に埋まっている巨大ないくつもの魔石によって地球と同じほどの重力になっているとのことです。」
環境相が質問をする
「ではその魔石とやらは製造することは可能ですか?」
「現在調査中ですが、魔力を何らかの方法で石に注入する技術が出来れば可能だとの報告があります。」
「それが可能になれば魔術文明に対しいい商品として輸出出来るな。まあ、そのあたりは経済産業省とも話し合って決めるとしよう。では、今日はここで終わりにしよう。」