68:森精種の魔法学
遅くなりました。短くなりました。
ごめんなさい許してください。
今年は災害が多いですね。僕の家は関西で、現在WiFiがお亡くなりになり、復旧を待つばかりです。
復興支援、Yahooとかで色々やってるみたいですし、是非皆さんも募金とか小さいことからでもやっていきましょう。
翌朝。乃愛に埋もれて目を覚ますと、日はとっくに昇っていた。
「ん…おはよう乃愛。朝よ。」
乃愛の体をもぞもぞと堪能しながら声をかける。
「んぅ〜…おはよぉ…」
眠そうな声で返事をする乃愛。しかしその目は閉じたままである。
「ほら、二度寝はしない、のっ!」
「あひぁはははははは!や、やめてっえええ!うひゃひゃひゃひゃひゃ!」
毎度毎度のくすぐりで乃愛が飛び起きる。全く可愛い子である。
「お、おきたからっ!おきたからやめっ!やめてぇ!」
涙声で暴れる乃愛を解放してあげると、その乱れた衣服をなおす様子もなくぜぇはぁと息を切らし、こちらをかわいく睨んできた。可愛い。
「まいにちまいにちいきがきれちゃうよぉ…たまにはてかげんしてぇ?」
「たまには一緒に二度寝してあげてるでしょ?それで我慢しなさい。それに今日は魔法教えて貰いに行くんだから、しっかり朝からご飯食べないとフラフラになっちゃうわよ?」
涙目で私を見上げる乃愛を窘める。
乃愛はしょぼんとした。
「ユイカ様、ノア様。朝ご飯の支度ができました。起きていらっしゃいますか?」
不意にドアをノックする音が聞こえ、メイドの声が響いてきた。
「起きてます。今から着替えて行きますね」
朝ごはんをしっかりとって、軽く体を動かし、乃愛と戯れているとすぐに昼前になった。
「早めにお昼も食べちゃいましょう。」
「はーい!」
瑠璃香たちは今日も訓練に行っているので、お昼はメイドが担当したようだ。お昼に似つかわしくないお肉がドカンと目の前に差し出された。
だが文句は言わない。それが獣人族の普通だから。
「「いただきます。」」
絶妙な塩加減でこんがり焼かれたお肉をパクパク食べる。味は完璧だ。
「お食事中失礼します。本日は魔法の特訓と聞きましたのでMP増強と回復の効果がある羊肉をご用意させていただきました。」
狐耳のメイドが態度と言葉はしずしずと、表情は褒められたいという希望に満ちて報告した。私はケモ耳メイドが大好きなのでもちろん期待に応える。
「さすがの気遣い、ありがとうございます。今度ご褒美にマッサージしてあげるわ。」
「きょっ、恐縮ですぅ…」
メイドの顔は真っ赤になってしまった。
そんなこんなで食事を終え、アシュリンAに向かう。
アシュリンAは戦闘大会の余韻を残さず、明るい雰囲気を完全に無くし、ただ暗いダンジョンに戻っていた。
「このダンジョンをあそこまで明るく整備した運営の人、すごいわね。」
「たしかに〜…」
洞窟のような入口を抜けると、そこには2人の影があった。
「「ようこそ〜!」」
あかりが着いた。少し暗くはあるが相手の顔も見えた。満面の笑みだ。だがその瞳の奥に小さく恐怖の影があるのが見えた。
まだ乃愛が怖いのかな。
「まだこわがってるの?のあはもうきにしてないよ。それよりもきょうはちゃんとおしえてね。よろしくね。」
本当に気にしていないのか疑わしい抑揚のない言葉を吐く乃愛。露骨に怖がらせに行ってるのが見え見えなんだが…案の定2人は怖がってるし…
「乃愛?怖がらせてたら何も進まないでしょう?2人も、そんなに怖がらないでいいわよ。乃愛もからかってるだけだから。」
私が言うと、2人は涙目のまま乃愛を見つめる。
乃愛は笑顔を浮かべて2人に歩み寄った。
「ちょっとからかっただけだよ〜♪きょうはふたりがのあたちのせんせい!よろしくおねがいしま〜す♪…つぎゆいかをばかにしたらようしゃしないから。」
ちゃんと心も歩み寄ってくれたようだ。最後のセリフがちょっと聞こえなかったけど、きっと寄り添ってくれたはずだ。2人の笑顔がぐいっと引きつっていても、きっと大丈夫だ。
「さ、さて、魔法について勉強するわよ!時間が無いわけじゃないけど、さっさとしましょう!」
「は〜い♪」
「「りょ、了解なのですぅ!」」
「ところで…そこにふたつ並んでいるのは椅子と机よね?もしかして…最初は座学…?」
私たちが入ってきた時から気になっていた。このダンジョンの一層には照明が取り付けられており、ふた組の机と椅子が並び、その前には移動式になっているボードがある。どう見ても座学だ。
「そうですぅ!魔法はよく知らないで適当に使っていると急にぶっ倒れたり死んだりするので、まずは知らないといけないのですぅ!そのための座学なのですぅ!」
2人して胸をはる。
私は乃愛を促し、席に着いた。
「それじゃ、早速教えてくれる?早いとこ実践に行きたいから。あ、あと、もし乃愛が寝ちゃっても私が聞いてるから気にしないであげてね」
「わ、分かりました!」
「で、では、はじめますぅ!」
少々動揺しているようだが、授業が始まった。ふたりが行った授業はとてもわかりやすく、飽きのこない授業であった。
魔法の種類の説明ひとつとってもそれぞれの魔法を実際に発動して互いにぶつけ合う、ある意味戦闘訓練のように見せてくれた。今まであまり見る機会のなかった魔法による戦闘にはさすがの乃愛も釘付けになったようで、眠そうな様子は見られず、座学は最後まで楽しく受けることが出来たのだった。
「とりあえず、座学はこんな感じですぅ!」
「あとは練習とイメージあるのみですぅ!魔法の技は無限大なのですぅ!」
ハァハァと汗をかきつつ、アリシャとメルジェがいい笑顔を浮かべる。戦闘が華やかで、やっているふたりもめちゃくちゃ楽しそうだった。もちろん互いに下がの内容に力の抜かれた技の応酬だったので楽しむことは出来るのだろう。
「魔法の戦闘で1番楽しいのは、相手の攻撃を見て、自分の攻撃に取り入れたり、そこから発案して新しい魔法を使った時です!全てはイメージによって決まるので、想像力豊かだったり、物事に精通している人はたくさんの魔法を操れるんですよ!」
「なるほど〜。いめーじがはっきりきまらないとまほうもかたちにはならないってことなんだねぇ〜♪」
「そうなのです!だからノアさんも、たくさん想像力を膨らませてください!」
今回の座学で教わったことはほとんど学校でやったもので、唯一教えてもらえなかった基礎の魔法の覚え方が新しい知識となった。
まぁ簡単に言えばその魔法の具体的なイメージをそのまま打ち出す、というもので、新しい魔法を覚えたことのある私からすると納得のいく方法であった。
重力操作は獣王様との戦闘中にできるようになったもので、極限の集中力の中、やはり私の“イメージ”で生まれたものだ。
「光魔法はイメージがかなり難しくなっているので、私たちエルフでも全然使えるようになれない難しい属性なんですよぉ?」
「元々持っていた光魔法に加えてさらに新しい光魔法を生み出すなんて、ユイカさん天才じゃないですかぁ〜?」
重力操作のことを話したら目を輝かせて2人が私に迫ってきた。それだけすごいことなんだろうと思う。
それに、もうひとついいことがあった。先程までツンツンしていた乃愛が、話を聞いたり魔法を見たりしているうちに2人にデレたのだ。今は3人でワイワイ話しながらボードを消している。何となく巣立った子供を見送る親の気分になった。
…別に私がハブられている訳では無い。ないったら無い。
さぁ、次は実践も含めて各属性魔法を使いこなす練習だ
今後も不定期更新が続くことになると思います。
早く出せたり遅くなったり、1日2回だすこともあるかも知れません
また文章も短かったり長かったり安定しません。
申し訳ありませんが今後ともよろしくお願いします。




