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殺し屋JKが異世界で冒険する話  作者: 飯泉翔羅
第二章:異世界を冒険、二つ目の国にも
64/71

64:続々 獣王国の学校

レポート怖い…試験怖い…

なんか少し長くなりました。読みにくかったらごめんなさい。

明日もレポート漬けなので書けるかどうかわかんないです…明後日までに1個は書き切りたいと思います!

私たちがグラウンドに出ると、やる気のありそうな学生達が複数人体を動かしていたり、ストレッチをしていたりしていた。

まだ昼に突っかかってきたガキどもは来ていないみたいだ。


日陰でのんびりしているうちにどんどん人がグラウンドに出てきて、パッと見た感じ100人位はいるんじゃないかと思うほど集まった。このグラウンドではそれでも充分広く使うことが出来ているのだが。


「お、昼間のクソガキじゃねぇか。なんだっけぇ?常識を教えてくれるんだっけ?楽しみにしてやるよぉ!」


ゲラゲラと大声で笑いながら熊耳のガキと取り巻きが歩いていく。彼らが通る道にいるほかの人たちは気づいたらすぐに避け、気づかないと蹴り飛ばされる。彼らより年上の人達まで蹴り飛ばされていた。なんとまぁ情けない…


「…これ、本当に大丈夫ですか?たしかに反面教師にはなるかもしれないけど、あのガキどもがいつまでもガキのままじゃないですか」


「ん〜まぁそうですねぇ〜。まぁ、ひどい子達は結局留年して学校に残ることになりますから〜。そのあいだに入ってくる悪い子を見て、我が身を省みてもらうんですよ〜。それで大体何とかなります〜♪」


全く危機感のない声色である。実際問題がないから言っているのだろう。


「全員集合!物理戦闘の授業を始める!今日は実践だ!そのための特別講師も来ていただいている!失礼のないよう、敬意を持って戦うように!しっかり手加減してもらうから戦い方や体の使い方、そのほか色々なことを体で学べ!では、講師の2人を紹介する!」


まさに体育会系です!とでも言うようなゴリゴリの教師に促されて前にでる。


「えー、まず英雄の孫、シノミヤユイカさん!そして、そのお仲間であるシロノノアさんだ!」


知っている人は多いようで、割れんばかり、とまでは行かないものの大きな拍手で迎えられた。少し探すとあのガキどもは目を見開いて驚いた顔でこちらをみていた。ふん、これで私たちのことをガキだのなんだのとはもう言えんだろう…


「えーっと、ご紹介に預かりました、篠宮唯香です。一応英雄の孫です。今日はどんな戦いができるか楽しみにしてまーす」


「おなじくしろののあでーす!よろしくー!」


ふたりして軽く自己紹介すると、またも大きな拍手が沸き起こった。いい気分だ。


「それでは、希望するものは前にでろ!これは強制ではないので、自分が英雄の孫達と戦える力がないから嫌だというものは別所で基礎トレーニングと生徒同士での擬似戦闘だ!」


ハイ!


全員から大きな返事が返ってきた。雰囲気を見る感じ、素直な子はかなり多いようだ。私たちのことを尊敬の目で見ていた子達の何人かは、こちらに後ろ髪をひかれながら基礎トレーニングに向かっていった。きっと戦いたいけど実力が伴わなすぎるから、と諦めたのだろう。別に来てくれてもいいのに…


「よし、集まったな!人数は…36人か。お二人共、分ければ何とかなりますかね?」


「ええ、問題ないです。」


「むしろひとりでいけるけどね〜♪」


思った以上に少ないな。正直、全員が挑んでくるものだと思っていたが、別にそんなことはないようだ。意外にも自分の実力をしっかりわかっている子が多いのかもしれない。


「では、どちらと戦いたいか希望はあるか?希望がある者は希望する方に寄ってくれ。希望がなければ動かんで良い。」


この言葉で数名が私の方へ、十数名が乃愛の方へ流れた。


「あれ〜?のあにんき?」


「そうみたいね。良かったわね。」


別に顔がいい乃愛の方に人が集まるのは当たり前だ。別に悔しくなんかはない。それよりも目の前の熊耳のクソガキをどうにかしたい。


「おいこのクソアマ。嘘ついて俺らの学校に入ろうなんてしてんじゃねーよ。俺がお前の弱さ証明してやる。」


舐めた顔で睨みつけるように私の顔を覗き込み、威圧しようとしているみたいだ。なんとおそまつなことか。ちょっと面白いので少しびびった振りをしてみる。

私が少し顔をひかせて1歩下がると、案の定嬉しそうににやけて取り巻きのところへ帰っていった。


「では、希望がないものは…こうでこうでこう!よし!これでいいだろう。では、各班講師に従って戦闘訓練を行ってくれ!ということでお二人共、よろしくお願いします!何かあったら私は基礎トレ組の所にいますのでお呼びください。」


と、言うが早いが体育会系教師は走っていってしまった。


「はーい!じゃあみなさんこっちのほうでたたかおー!はやいものじゅんだよ!だれからでもかかってきなさーい!」


乃愛は元気よく仕切っている。問題はなさそうだ。


「じゃ、私たちは私たちでやりましょうか。正直誰からやってもいいけど…」


見渡す限り、私が知っている人はあのクソガキ連中以外にいない。王子様もバルドも乃愛の方に行ってしまったのだろう…別に悲しくなんかない。本当に悲しくなんてない。


「それじゃあ、俺から行く!」


お昼に私が突っついて尻もちつかせた馬耳坊主が果敢にも手を挙げて前に出た。正直勝負になる気がしない。


「よっしゃ行ってこい!お前が倒しちまってもいいんだぜ!」


熊耳がにやにやしながらその背を押す。

審判は…いらないだろう。回避行動とか攻撃行動をゆっくりやれば参考になるかな?


「じゃ、準備はいい?」


「もちろんだ!さっさとやるぞ!」


うーむ、焦ってるのか興奮してるのか、はやく戦いたくてたまらないって表情だ。ま、ゆっくりと差を見せつけよう。


「じゃ、開始!」


私の合図と同時に小型の木のナイフをブンブン投げてくる。私はそれを全部しっかり見ながら地面に伏せることで回避した。狙いを変えてきたナイフは体に当たりそうなものだけ自分のナイフで弾き、弾切れを待つ。


「クソっ!」


埒が明かないと思ったのか、投げナイフを持ったまま、別の剣を構え突進してくる。


「こっちきながらナイフも正確にばらまけたら結構いい戦士なんだけど、君はまだ無理なのね。ちょっと残念。」


私は棒立ちで彼がこっちに来るのを待つ。まぁ当たり前ではあるが、遅くて仕方ない。これで負けるような事があったら私は英雄やめて元の世界に帰る。


「くらえぇ!!!」


叫びながら突っ込む彼の腕を掴みつつ受け流し、足を引っ掛けて転ばせる。


「ぐああぁぁぁ!!いってぇぇぇ!!」


その時に私もその勢いについて行って腕に怪我をさせないように注意する。そしてそのまま腕を後ろ手に組ませてその上に乗っかれば、完全勝利だ。


「うげっ、お、おもブッ!?」


地雷を踏むのが好きなようだ。ついつい手が出てしまったよ。


「はいおしまい。女性に重いなんて言ったらいけないのよ?」


「す、すんません…!」


苦しそうなので離れてあげる。


「さて、次は誰がやる?たぶん見てるだけよりも実際に戦ってみた方が勉強になるわよ?」


私の問いかけに、多くの生徒が手を挙げて戦闘を望んだ。しかしあの熊耳くんは手をあげようとしない。何考えてるのかな〜と思いながら、私はほかのみんなの相手を極限まで手を抜きつつ、相手の勉強になるようにゆっくり動きながら戦った。



「ありがとうございました!」


熊耳くん以外の全ての希望者との戦いを終えた。たった17人とはいえ、まあまあ疲れが溜まってきた。考えながら、加減しながらの戦いはやはり面倒だ。


「さて、最後は君よ。たっぷり常識を教えてあげるわ。」


「う、うるせぇ!お前なんかに教わることなんてねぇよ!」


「はい、まずその口の悪さから直しましょう。私のあとに繰り返しなさい。たくさん教えてください、よろしくお願いします。はい。」


「だ、誰が言うかよ!黙れ!」


「ん〜そうねぇ。私もほかの先生から任されてる手前、何とかしなきゃいけないのよ〜。じゃあ、あなたが1度でも私に攻撃を通すことが出来たら、私は何でもひとつ言うことを聞くわ。物理的に不可能な事じゃない限り何でもやるわ。だからあなたが攻撃を1度も通すことが出来なかったら、常識についてしっかり勉強してくれないかしら?」


圧倒的に相手有利に見える条件を叩きつけてみる。彼は見た感じ中学生から高校生くらいなので、目の前にわかりやすい餌を釣り下げれば、多少難題であってもチャレンジしていくはずである。


「しっ、しかたねぇな!それでいいよ!だ、だけど、俺がいっかいでも攻撃を通せたら…」


「ええ、本当になんでも、していいわよ。」


何でもを強調してあげた。これでだいぶやる気になってくれるだろう。


「…っよし!やるぞ!ぜってぇお前に攻撃通してやる!!!」


とても良い気迫だ。やる気に満ち溢れている。


「よーし、じゃ、始めるわよ?よーいスタート!」





棍棒を持った熊耳くんは鋭い突きと素早い横凪の攻撃が武器で、まぁ大口を叩くほどではあった。しかし、当たり前だが私には届かない。

3回私に殺されて、ようやく負けを認めた。


「くそっ!クソっ!なんでだよっ!なんでこんなに攻撃が通らねぇんだっ!王子様にだって負けないレベルのはずなのにっ!」


素直になれば可愛いもので、ついつい息子を見守る母のような目線になってしまった。

それが気に入らなかったのか、熊耳くんはそっぽを向いてしまう。


「えー、とりあえずみんなとの戦闘は終わりだけど、この戦闘でなにか掴んだ!っていう人はもう1回やってもいいわ。やりたい人はいる?」


周りを見た感じ、まだ授業の終わる時間ではなさそうなので、更なる成長を目指すやる気のある学生の成長促進に協力しておくことにする。18人のうち半分が手を挙げて、再び私と刃を交えた。

たしかにみんな先の戦闘よりもかなり良い動きができている。だが、感覚で言うと、やはり熊耳くんが1番センスがあった。相手の動きを見てからの対処ではなく、予想して、それを高い確率で当てて回避行動や受け流しに繋げている。二度目でそういう予想を使って動く学生もいたが、逆に隙を大きくしてしまう結果になっていた。ちなみに熊耳くんに予知スキルはない。完全に脳と体の経験と予想から対処を導き出しているのだ。

私から言わせてもらえばそれもまだ甘いのだけど。


ピピーッ!!


教師が笛を鳴らした。終了の合図だ。


「はい、じゃあ私からの授業はこれでおしまい。結構楽しかったわ。みんなかなりセンスあるわね。とくにそこの熊耳。常識さえ覚えたらあなたは輝くわ。みんなはそこの熊耳、あとはバルドさんとか王子様を越すことを目標に頑張って。」


軽く挨拶をするとみんな拍手してくれた。熊耳くんはしてくれなかった。

私はちょっとてれりてれりしながら18人を引き連れてぞろぞろ教師の元へ。


「シノミヤさん。お疲れ様です!どうでしたかね?」


「いやぁ〜みんないい子でしたよ。やる気も十分ですしセンスもありますし、磨けば輝く宝石ばかりです。」


私的に楽しかったので、自分の中で最高級の褒め言葉を送る。


「いやぁそう言って貰えるとありがたい…!シロノさんはどうでしたか?ベンガルド王子とバルドくんがいたと思いますが。」


「おうじさまやばい。かなりつよくなってる。ばるどもやばいすごくつよい。ほかのこもみんなつよかった。」


「え、まさか乃愛…負けたり…?」


「それこそまさかだぞユイカ。私たちはまぁあれよあれよのうちにボッコボコだ。」


王子様がちょっと呆れ顔で訂正してくれた。良かった…流石に乃愛が王子様に負けるってなったらこの世界で生きていく自信がなくなってしまう。


「もーばらしたらゆいかのふあんなかおみれないじゃん〜…」


乃愛はしょんぼり。ちょっとSっけがでてきてるの怖いな…?


「全員注目!今日の物理戦闘はこれにて終了だ!今日の学びを糧にさらに自らの力を磨き上げていくように!以上!」


こうして授業は終了した。

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