表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺し屋JKが異世界で冒険する話  作者: 飯泉翔羅
第二章:異世界を冒険、二つ目の国にも
61/71

61:戦闘大会の閉会


「優勝は、シノミヤ・アマキペア!同ペアは前へ。」


王城に戻って始まった閉会式。私たち2人は前に歩みでる。


「シノミヤ・アマキ両名はこの戦闘大会において数々の手練を沈め、最後にはこの国の王さえも超えていった。この名誉を評し、この賞状とトロフィーを授与する。」


たくさんの拍手の中、私と瑠璃香それぞれが1つずつ賞状とトロフィーを受け取る。トロフィーは熊が立ち上がり吠えているような形をしている。なかなかにかっこいい。


「続きまして、獣王様からの総評です。」


アナウンスの後、転移で移動したのだろう獣王様が王城のベランダに姿を現した。


「えー、参加者の諸君、そして観戦していた民たちよ。今日は本当にご苦労だった。諸君のおかげで、今年もこの戦闘大会は無事終わることができた。この祭りを最後まで支えてくれた皆々に感謝する。」


獣王様は深く頭を下げる。


「さて、今回の大会、優勝は4年前と全く同じ、とは言えんがやはり強さを見せてくれたシノミヤ・アマキの英雄ペアだった。わしが準決勝で戦った英雄の仲間、シロノ・マリナペアも強かった。このふたりがわしを越すのも時間の問題だと思った。」


獣王様の表情は晴れやかだ。負けたことにも苦戦したことにも特に何も思うことはないかのように。


「そんな4人が今揃ってわしと戦ったとしたら…。もし敵対でもして本物の剣や鉛玉でやり合うとしたら…恐ろしくて声もあげられんな。」


恐ろしい冗談だ。獣王様も笑いながら話している。


「さて、今回の大会では英雄が勝った。その力に多くのものが目を奪われたと思う。しかし、しかしだ。この大会に出た勇敢なる者達は、彼女たちだけではない!そうだな!参加者諸君!」


うおおおおぉ!と参加者から大きな声が上がる。


「最初、わしは皆にこう話したな。彼女たちを倒したものには褒美を出す、と。わしはシロノ・マリナペアを倒したのでひとつはわしに褒美が来るんだが、もう片方の、シノミヤ・アマキペア勝ったものはおらん。そこでだ。彼女たちにとって1番手強かったペアを決めてもらい、そのペアに褒美を渡すとしよう。」


おおおおおお!と、またも参加者から驚いたような声が上がる。


「あと、わしは別に褒美いらんのでな、シロノ・マリナペアにも聞いてみようと思う。ということで、4人はこっちに転移してもらうぞ〜。」


獣王様の一声により、私たちはまとめてベランダに転移させられた。


「どうかね?ワシら以外に手応えがあったペアはいたか?」


「はいはい!」


獣王様の問いかけに、真っ先に手を挙げたのは乃愛だった。


「のあたちおうさまいがいぜんぶのーたいむでたおしてきたんだけど、ゆいいつすきがすくなかったさいしょのひとたち!でこぼこのひと!」


「1回戦と言うと…おお!巨人族と小人族のペア、リエル・ノエル両名だな!今日はわざわざ他国から足を運んでくれて感謝するぞ!明日明後日と、のんびり観光していってくれ!」


人々から大きな拍手が沸き起こる。多分本人達だろう、2人が前に呼び出されて恥ずかしそうながらも嬉しそうにはにかんで歩いている。


「マリナからはいないかな?」


獣王様が一応気を利かせてマリナにも尋ねる。


「わたしも…おなじひとだったから…だいじょぶ…」


そのマリナの声でさらに拍手が大きくなった。とても良い雰囲気だ。


「次だ。シノミヤ・アマキペア。どうだ?」


「私としては、やっぱり一ペア、と言うより1人にすごく感心したのよね。」


「ほう?してその1人とは?」


「王子様とペアを組んだ、バルドさんよ。」


私の声に、再び大きな拍手が湧き上がる。


「おお!バルドくんか!バルドくんは決勝の舞台にも使われたアシュリンダンジョンがあるアシュリン家の長男だ!まだ若いが、王子のペアになれるだけの実力もあり、その王子よりもかなり戦える将来有望な戦士だ。皆もぜひこの次代の戦士に期待してくれ!」


獣王様の煽りに歓声も上がる。


「私からは…ん〜迷うな〜…」


「あ、瑠璃香からは特にないそうです」


「え!?ちょっと唯香!?」


「では、褒美はリエル・ノエルペアとバルド君で良いな。」


「獣王様まで!?」


私と獣王様に無視された瑠璃香は涙目になる。見慣れていない観客達は遠目ではあるがその可愛さに目を剥いていたように見える。


「では、先の3名はこの閉会式のあと、入口で残っていてくれ。ということで、これでわしの総評は終わりとさせてもらう。今回、血の煮えたぎる楽しい戦闘大会を共に作り上げてくれた君たちに最大級の感謝を。」


獣王様の挨拶が終わると、王城には割れんばかりの大歓声が響き渡った。





閉会式が終わり、ご褒美という名の金貨5枚を私たちが選んだ3人に手渡ししたあと、獣王様達に夕食に誘われた。断る理由はないので4人揃ってついて行き、肉々しい夕食を頂いた。


「すみませんね、私たちだけこんな良い待遇してもらって。」


「いやいや、わしとしては君たちの成長を祝いたいのだよ。むしろ優勝した君たちにこの程度のことしか出来なくて申し訳ない。」


和やかな雰囲気で会話しながら食べる。


「ところでシノミヤ。君の最後のは何だったんだ?」


「あ、最後のスキルですか?」


「そうそう。わしの予知でも見えてはいたが全く動きが間に合わなかった。」


「ステータス見ます?」


と言いつつ、私はステータスを開き獣王様に見せる。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

名前:篠宮唯香

性別:♀

年齢:15歳

Lv:572

経験値:62%


体力:578   38up

MP:373    20up

物攻:544   35up

魔攻:373   20up

物防:425+20  35up

魔防:373+20  20up

器用さ:573  64up

速さ:673+5  70up

幸運:75   


所持スキル

言語理解

全属性魔法対応

身体強化Lv20   4up

自己再生Lv15   5up

予知Lv15      12up

加速Lv20        効果UP(Lv21相当)

隠密Lv20         効果UP(Lv21相当)

暗殺Lv20

攻撃連鎖Lv10    1up

解析Lv3

乱舞Lv6    

効率化Lv20   2up

威圧Lv2     3up

猫目Lv20   

抑止Lv16    15up

見切りLv16     15up

縮地Lv12     new!


魔法

光・空間転移(テレポート)Lv3   1up

光・重力操作(アビリティ)Lv1   new!


装備:制服・改

武器:小型サバイバルナイフ

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


最後にステータスを見た時から38もレベルが上がっている。スキルも魔法も新しいものを手に入れたし、スキルレベルはかなり高くなった。


「む…あの時使ったのは…?」


重力操作(アビリティ)です。自分対象にしか出来ないんですけど、最大出力まであげて核を獣王様にしたんですよ。スピード上がる系のスキル全部重ねがけした上で目の前まで行ったので1歩でこと足りました。」


重力操作(アビリティ)は王子様との特訓最終日、つまり三日前の特訓後に身についた魔法だ。疲れて重くなった体を軽くしようと下から上に体を押し上げるイメージで、適当に想像していたらふわりと体が浮き上がり、そのまま天井に頭をぶつけた。本当に意味がわからないが身についてしまった。なので獣王様との特訓でもちょこちょここれを使って接近したり離れたりして使い勝手を確かめた。その結果、スピード系のスキルと重ねるとかなりのスピードが出ることがわかったので、奥の手として持っていたのだ。


重力操作(アビリティ)か…初めて聞く魔法だが、凄いな。レベルが上がれば自分以外にも影響を及ぼすことが出来るのだろう?」


「多分そうですね…獣王様でもこの魔法は初めて聞くんですね。」


「まぁわしは獣人だからな。森精種の方がよく知ってるだろう。」


森精種…エルフか…エルフと言うとどうしてもエロフを想像してしまうのは私だけではないだろう。多分…


「森精種会ってみたいですね。私たち魔法を持ってる数が全然少ないから、教えて貰えたら嬉しいです。」


「ふむ、たしか森精種でこの戦闘大会に出たペアがいたはずだ。明日にでも予定を聞いて、時間をとってもらえるよう手配しよう。」


「ありがとうございます。」


その後は特に特別なことは話さずにこの夕食会は終わった。




翌朝、いつも通り目を覚まし、朝ごはんを食べた後、のんびりしようかと思っていたらメイドから来客の知らせが来た。


「誰が来たの?」


「王子様です」




私と乃愛の2人で応接室に行くと、王子様とキーストが優雅にお茶を飲みながら待っていた。


「お待たせしました。どうしたんです?平日の朝から。学校があるんじゃないんですか?」


ちなみにバルドは既に学校に向かっている。


「う、うむ。実はな…私の友達がみんなユイカと私の戦いを見ていたんだが、自分たちも訓練つけてほしいと言い出してな…早い時間に出勤している戦闘の先生に聞いたら反対するどころか喜んでしまって…早い話が学校で学生の相手をしてほしいのだ。」


そう言って王子様は頭を下げる。


「頭を上げてください王子様。私だけじゃなくて、乃愛達もついて行っていいなら私は全然いいですよ」


「のあもさんかしたい!たのしそう!」


「もちろんだ!ありがとう。恩に着るよ。」


「では、着替えを用意させていただく。今持ってくるのでさっと着替えてくれ。王子様は馬車で待っていてください。」


キーストと王子様が出ていき、少しするとクリーム色の制服を持ったキーストが戻ってきた。


「待たせたな」


「これだけみるとへんたいみたい〜」


「しっ!乃愛!それ言っちゃダメ!」


キーストはちょっと悲しそうな顔をしている。うちの乃愛が申し訳ない…


「こ、これに着替えてくれ。そのあと学校に行く。校長先生にも話をつけるからお話でもするといい…」


そう言ってキーストも外に出ていった。

私たちは素早く着替えると元の服をアイテムにしまい、王子様のでかい馬車にいそいそと乗り込んだ。


「それではいざ学校へ!」


王子様の声が合図なのか、声に合わせて馬車は動き出した。

学校…どんな所だろうか…

私は少しワクワクしながら乃愛と肩を寄せるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ