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殺し屋JKが異世界で冒険する話  作者: 飯泉翔羅
第一章:異世界最初の国、冒険前の下ごしらえ
18/71

18:続 初めての殲滅戦

前回未完成で投稿してしまったため、したの方に追加修正してあります!まだ読んでない方は読んでくださると嬉しいです!

ゴブリンたちの前に躍り出た乃愛は叫んだ


「みりょう!」


すると、なんということでしょう。ゴブリンの目がハートになってノロノロと乃愛のところに集まっていくではありませんか。

のろのろ歩くゴブリンたちに乃愛も私も遅れることはなく、私は首を、乃愛は心臓を狙い攻撃していく。

ゴブリンはほぼ一発で命を散らしていき、裏に回る道ができた。


「乃愛!行くよ!」


「ん!」


私たちはできた道が塞がれないように、全速力で抜けていった。


「あっ、かいじょ」


乃愛がしっかりと魅了を解除し、ゴブリンたちは通常に戻った


「ふぅ、何とかなったわね」


「さすがゆいか〜よくのあのすきるおぼえてたね〜」


「そりゃあ、ね。そんなことより早く行くわよ」


私は雑談に入りそうな乃愛をたしなめつつ敵の裏へ回っていく。

が、ゴブリンたちは縦にも列を伸ばしており、左側に見える敵の壁がなかなかなくならない


「ずいぶんいるね〜のあたちがかってたときよりいっぱいだね〜」


「そうね…どうしてかしら…」


疑問を持ちながらも走っていくと、ついにその終わりが見えた。

そこには、どのゴブリンよりも大きな、王冠のようなものを被った巨大なゴブリンが、これまた大きくて筋肉隆々なラプトルに跨って指示を送っている姿があった。


「ДЖЁЙКЛДММДЖОТИ!ТНЙЖОЁКОСОЖТУДЛ!」


言語理解でも理解できないのか…?何を言っているのか全くわからない。だが、ゴブリンたちは様々な反応を示して行動に移っている。

ふと、乃愛の様子がおかしいことに気づいた。

どうも顔が上気して息があらい。


「の、乃愛?」


「ゆ、ゆいか…あのおっきいにひき…めっちゃおいしそうなにおいするよ…」


解析で乃愛のステータスを確認する。

ぱっと見は完全に魅了なのだが…


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

名前:城野乃愛

性別:♀

年齢:15歳

Lv:72

経験値:10%


体力:84     32up

MP:64      18up

物攻:55     15up

魔攻:64     18up

物防:24     8up

魔防:∞

器用さ:94    28up

速さ:101     35up

幸運:80


所持スキル

言語理解

全属性魔法対応

身体強化Lv5

自己再生Lv1

嗅覚Lv3     1up

加速Lv6     2up

魅了Lv12    2up

隠密Lv15    1up

暗殺Lv17    1up

猫目Lv3     


魔法

光・遠隔感覚(ロングセンス)Lv1


装備:制服

武器:大型注射武器

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


やはり魅了ではない。レベルはだいぶ上がっている。

乃愛のこの表情は元の世界でも時々あったことだ。好きだからなのかわからないが、乃愛は美味しい血を持つ人を見つける能力がある。何が美味しいんだか全くわからないが、乃愛は喜んで飲むのだ。


「ゆ、ゆいか。あれ、ただころすんじゃなくてきれいにころしてすぐのみたい。」


「んーそうね…気絶させて持ち帰りましょうか。多分アイテムに入れられる…と思うし。暗殺スキルで多分気絶させられるところも分かるし気づかれないうちにやっちゃいましょ。」


乃愛の血飲は食事でもある。乃愛が飲みたいと思った相手が敵であるなら容赦なくそれは食事になり、戦闘は調理に変わる。どれだけその血が新鮮であるかが味を左右するんだそうだ。まずい血を飲んでしまった乃愛の顔は見ていられるものではない。だから私は乃愛の調理を極力手伝うようにしているのだ。


今回の調理は簡単だ。巨大なゴブリン、キングゴブリンとでも呼ぶことにするが、奴は人型で、身体の器官もだいたい変わらない。首後ろを強く叩けば、脳にショックが与えられて気を失う。最悪死ぬが、即死になることはあまり無いのでこれでいいだろう。巨大なラプトル、キングラプトルは恐竜型だ。前足は発達していないので立っている後ろ足を狙って動きを止める。足を割いてしまうと血が出て空気に触れるので、骨をきれいに折る。それだけで戦闘不能になるだろう。倒れたところを首を締めれば綺麗に落ちる。


私たちは指示を飛ばし続けるキングゴブリンとキングラプトルの後ろに静かにまわり、私がラプトルを、乃愛がゴブリンを同じタイミングで攻撃する。


「ガァッ」「ギャッ」


2体とも小さく悲鳴をあげて倒れた。すぐにラプトルの首を締める。


「グ…ガ…」


間もなく、ラプトルは気を失った。

ほかのゴブリンたちは気づかなかったようでどんどん前に行進していく。


「きれいにおとせたね♪」


「そうね。けどほんとに美味しいの?魔物よ?」


「たぶんこいつらはとくべつ!これ、しょくりょうだしあいてむになるよね♪」


そういうと乃愛は魔物2体に手を当てる。と、その瞬間に2体とも消えた。


「ん〜♪あいてむになった!かえったらごちそ〜だ〜♪」


「そ、そう…良かったわね…じゃ、さっさと残りを狩りましょう」


「うん!」


気分よくなった乃愛のいつも以上の活躍もあり、私と乃愛はかなりのスピードでゴブリンたちを狩っていくのだった。




しばらく狩っていると、だんだん兵士たちの声が聞こえるようになり、さらに進むと顔も見えるようになってきた。

兵士たちはだいぶフラフラになっているようだ。しかしスキルの効果なのか、剣を振るう姿形は決まっていて、押し込まれることはありつつもゴブリンたちを倒していく。


「よし!援軍二人が見えてきたぞ!もう少しだ!」


アルトさんが叫ぶ声が聞こえる。しかし兵士たちからの返答はない。

もう目の前の敵を倒すのに必死になっているのだろう。

斬っていくうちに、ついに残り数体になった。というところでまたアルトさんから声がかかる。


「よし、兵は一旦引け!私と援軍二人で残りはやる!」


声に従い、兵士たちはすぐに後ろに引き、アルトさんが前に出た。


「アルトさん何体行けます?」


「私なら3体はすぐに倒せる!終わったら援護に──」

「あ、じゃあ残りは私たちでやっときますね」


アルトさんの返事を聞いてすぐに動く。主に横からアルトさんを襲おうとしているやつをターゲットに狩っていく。

アルトさんの正面にいるやつはおまかせしてもいいだろう、2体しかいないし。


ということで周りのゴブリンたちは即狩ってしまったのだが、アルトさんはまだ戦っていた。が、やはり身のこなしや剣の形はとても美しく、ほとんどダメージを受けていないように見えた。


「剣技…かっこいいわね…」


私がつぶやくと乃愛が気づいたようで、


「え、ゆいかあれにほれたの?」


と冷めた目でこちらを見てきた。


「それはないわよ。あとあなたはなんでキレてるの…」


なんてすこし会話をしているうちに、アルトさんも倒し終わった。


「ふう…やはり君たちはすごいな。ほぼノータイムで一撃死じゃないか。」


「お疲れ様です。まぁ暗殺ってそういうものですから。ところで兵士さんたちに被害とかありませんでした?めっちゃゴブリンいましたけど。」


「ああ、死者はいない。怪我人はいるが大した傷じゃない。君たちが気にすることではないさ。」


「それは良かったです。それで、このあとは───」

「おい。そこのお前。」


私の話を遮って、急に前に出てくる男がいた。


「…えっと、私?」


「そうだ。お前だ。篠宮…唯香、だったか。お前に話がある。」


「はぁ…?」


「あ!あなた、のあをおいまわしてきたひとだね!なに、こんどはゆいかにてをだすの?ころすよ?」


「待て、そうじゃない。個人的に気になることがあるんd」

「へぇ。ゆいかにてをだすんだ。ゆいかにあんなことやこんなことしようとおもってるんだ。しにたいんだ。」


「そうじゃない!そんなこと思ってないからそのバカでかい注射器を構えるな!聞きたいことがあるんだよ!」


「へぇ。こいびとのうむでもきこうと──」

「乃愛!ストップ!話が進まない!」


今度は私が話を遮る。

どんだけ乃愛はこの人を殺したいんだ…


「それで、話っていうのは?」


「あぁ、まぁこんな森の中でそいつの前で話するのも具合が悪い。後でゲストに行くからその時に話を聞かせてほしい。」


「そうですね…わかりました。明日の昼営業のあと来てください。その時にはきっと買い物も終わってると思うので。」


「わかった。すまないな。私はダニエル。国家騎士団第三部隊長だ。」


と手を差し出してくる。


「篠宮唯香。暗殺が少し得意なしがない転生者です。よろしく。」


私は差しだされた手を握り返した。そして握手の後、私たちは森から出て家路についたのだった。

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