(2)貧富差など家庭環境差による形成
子供の責任によらない、子供暴力組織の形成原因が、ある。
その最大のものは、家庭環境の差によるもの。
多くは、家庭の経済事情、つまり貧富差から生じる。
具体的には、携帯電話の有無、スマホの有無、パソコンの有無、ゲーム機の有無、小遣いの有無・多少(財布の中に千円以上か百円単位か)、服の有無、昼食の有無・内容差(弁当かパンか)など。
家庭の経済事情の問題については、教育現場で早くから認識されており、給食の導入、制服の導入、携帯電話やスマホの持ち込み制限などが行われている。
しかし、地域により密着する小学校において、私服登校がなおも続いている。
給食当番を子供にさせることにより、腕力ハラスメントが助長されていることを、教師はご存知であろうか。
かつて、重い牛乳箱を毎日運ばされ、食べるのが遅れそれによりさらに暴力の標的になる、サンドバッグ者が痛ましかった。
給食の配膳は、大人の手によらねばならない。
このきめ細かい指導が、中学校での激しい暴力化をある程度緩和する。
家庭環境には、いわゆる「普通」でないという世間からのレッテルも含まれる。
具体的には、父親がいない、母親がいない、店をしていてサラリーマン家庭でない、ということだけで、子供同士の差別感情が出来上がる。
親が日常的に、いわゆる「普通」でないという悪口を子供に言い聞かせているのである。