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(1)概要
長く行われてきた、いじめ対策は、残念ながら、成果が少ない。
子供暴力組織への認識不足や無理解が、最大のものである。
クラス担任1人では、絶対に解決できない。
また、学校だけでも、解決できない。
社会全体、あるいは日本国家が主導して解決に当たる必要がある。
もちろん、学校現場で勤務する教師が、子供暴力組織の実態をよく把握し、組織に対する適切な教育指導を行えば、緩和されるだろう。
最悪の結果も、回避できるだろう。
問題の根本解決は、できないにしても。
教師が、子供たちを四六時中監視することは、できない。
また、教師や保護者がいる場所では、子供暴力組織は、巧妙に隠蔽されて顕現しない。
偶然発見された、あるいは発見した子供暴力組織に対して指導を行うしか、ない。
最も有効な対策は、ハード面からのケアである。
子供暴力組織の形成、増幅、活性化を、制度面や日常的なケアによって、阻止するのである。
この対策を行うためには、学校や教師の、子供暴力組織についての認識や理解が、不可欠である。




