(2)組織除外者による消極的な協力
子供暴力組織が、クラス子供の全員を傘下におくことは、ほとんどありえない。
自ら非合法で、人道に反することをしている意識は、あるのだ。
ただ、巧妙にクラス子供の全員を支配している観は、ある。
背景に腕力があるので、子供の多くは服従するしか、ない。
子供暴力組織の構造については、前述した。
数人グループが、基本的で、いじめあるいはサンドバッグ行為の対象者を1名ないし複数名、抱えている。
子供暴力組織は、いじめあるいはサンドバッグ対象者以外の一般子供を、組織から除外する。
ただし除外の条件として、教師に密告しない、活動(いじめあるいはサンドバッグ行為)を妨害しない、が課せられる。
もし、違反した場合は、違反者がいじめあるいはサンドバッグ行為を受けることになる。
結果、クラスの一般子供は、子供暴力組織の消極的な協力者になる。
助けを求めても、無視される。
次に、いわゆる優等生、成績優秀者を除外する。
一目置かれるらしい。
しかし、これも、教師に密告しない、活動を妨害しない、という条件付きである。
クラス内の消極的な協力者によって、子供暴力組織は、顕現を免れ、活動を続ける。
クラス内のアンケートが、よく行われるが、アフターケアを要する。
アンケートでいじめあるいはサンドバッグ行為を告発した子供に対する、子供暴力組織からの報復が予想されるからだ。
アンケートは、安易に為されてはならない。
いじめあるいはサンドバッグ行為を受ける者にとっては、四面楚歌の生き地獄の様相を呈している。




