(2)腕力容認指導による活性化
これが、いちばん目立つ。
これは、学校や教師だけが原因では、ない。
世間一般に根強くある、腕力容認の風潮が背景にある。
昔のCM「腕白でもいい、たくましく育って欲しい」が、一般に広く支持されたこと。
外見が、元気明朗快活な印象を与える人間が、その内面もそうであるという、ステレオタイプ的な誤った人間観。
「健全な肉体に、健全な精神が宿る」という古典的な格言にとらわれ、リアルを見ない傾向。
運動やスポーツをすることが当然と考え、それらを苦手とする人間を蔑視する風潮。
最後のものは、注意を要する。
2020年東京オリンピックが開催されることに伴い、全国的、特に東日本において、運動やスポーツ活動への教育比重が高まっている。
いわゆる運動音痴、苦手、あるいはいわゆるニート、引きこもり、インドア派、草食系、おたくへの風当たりが、強まっている。
いじめあるいはサンドバッグ行為が激化する恐れが、ある。
学校現場で実際に発生した事例は、前にも挙げたが、担任教師が率先して、運動音痴子供の、運動会や球技大会への参加を阻止した、非常に悪質なものがある。
この教師は、運動部顧問であったが、その他の場面でも特定の子供に対する差別を行っていた。
ちなみに、その教師は、親が校長経験者で、本人も後に中学校の校長になった。
このような悪質な指導をする教師が、追及もされず厳然と学校現場を支配している現状である。
また、クラス運営を、腕力の強い子供に任せてしまった事例も、ある。
子供暴力組織のボスを、教師が容認してしまったのである。
いじめあるいはサンドバッグ行為が、激化してしまった。
それだけでなく、そのクラスの子供暴力組織のボスが、他のクラスの子供暴力組織を支配し、その学年の子供暴力組織の大ボスになってしまった。




