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ディスチャージ・デイズ  作者: 奈良崎コロスケ
8/12

バトル開始!

ディスチャージ・デイズ第8話

我が八王子軍団の先鋒を務めるたっちゃんは、高幡不動の巨大団地から通う小柄で茶髪のチャラ男。


4月生まれの利を生かしてすぐさま中型免許をとり、5月の 段階で中古のRZ250を乗り回し、みんなから羨望の視線を浴びていた。


気のいいやつだが軽口が過ぎるところがあり、聞いてもいない武勇伝をまくしたてて 自分を大きく見せようとするタイプである。


対する都内連合のスーは、普段からジミーたちとつるんでいるわけでなく、ひとり静かに教室で本を読んでいるようなクールなガイ。


今回の団体戦はジミーに頼まれ、しぶしぶやってきたようだ。タッパも180cm近くあり、痩身。切れ長の目が特徴的で、女にモテそうなイケメンである(好きなバンドがスタークラブという点が好感度大)。


いよいよ先鋒戦のゴング。ギャラリーのボルテージは最高潮。たっちゃんが「いったら、オラァ!」などと怒声をあげながらスーに突っ込んでいく。


それをいとも簡単にかわしたスーは、よろけるタツを背中からポンっと押し蹴り。勢い顔から地面につっぷすたっちゃんが顔を上げた瞬間、2発目の軽いケリがアゴにスコンと入り、万事休す。


たっちゃんは完全に戦意を喪失し、右手をひらひらさせて降参ポーズ。スーは「ワリィ、大丈夫?」と言いながらたっちゃんを抱き起こした。男前である。


痛みよりもカッコ悪すぎて涙目になっているたっちゃんを見て「アチャー」と頭を抱える八王子軍団ご一行。


対照的に、俄然、意気上がる都内連合の方々。予想もしていなかった秒殺の1勝に、先ほどまでの硬い表情がみるみる笑みに変わっていった。

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