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食べ損なったゼリー  作者: 静夜
5/5

F1216号室 けいちゃん>>自己流チョークスリーパー


「ば…っかやろう」


タケチの震えた声に堪らず目を閉じた。


「……バカだろオマエ……」


……はい、バカです。


そもそも怒ってるから熱いのだと思っていたけど。

いや、それよりも前から変だと思っていたけど。

私、知恵熱がぶり返してたみたい。

そうじゃなきゃ、こんなにおかしな事って起こらない。


「良いから座れよ、すわれ。早く。聞いてるのかおい、」


首を締めようと思ってたのに。

だから背後から近づいたのに。

まさかの失敗。どうしよう。タケチの顔が見られない。


「……熱いぞ」

「……熱いねタケチって」

「お前が言うか?!」

「ははは」

「ははは、じゃねーよ」


……あああ。どうしよう。


潔く前から攻めるべきだったとか。

良く良く見たらケーキ、手付かずじゃん、とか。

こんな事ならさっちゃんのゼリーを食べておくんだったとか。

全てが全て、今更の話で。


「ぶっ倒れんぞ」

「うん」

「うん、じゃねーよ」

「うん」

「……分かったよ」

「うん?」

「支えりゃいいんだろ」

「……うん」


まさか。

力が入らなくって背後から抱きつく形になるなんて。

こんな展開、想定なんてできなかったよ……






あとがき


恐ろしく久方ぶりに書いたオリジナルです。

シリーズ物にすべく構想を練った、第1作目になります。


書くきっかけは、自身の入院で4人部屋を経験した、ってところから。

その事実+ヒマを持て余した+職場上司からの『仕事してほしい』メール。

結果、湧き出て来たストーリーです。


こんなぶっつけ本番感MAXなストーリーですが、楽しんで頂けていたら幸いです。




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