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異世界とシュウ  作者: タナサンさん
7/11

7:魔法と説教

今日は図書館で魔法について調べる

やはり魔法が有るのなら使ってみたいと思うのは仕方ないだろう。

なんたって魔法だ!夢が拡がる!


開館時間が待遠しい。既に朝食も済ませてあるので何時でも行ける!

少し街を散策しながら早めに図書館に行っておこう!よし、出発だ!


フロントで鍵を預ける。

「えらく気分が良さそうじゃないか?どうしたんだい?」


「ちょっと楽しみな事がありまして!」


「そうかい、気を付けて行くんだよ」


「はい、行ってきます!」


街を散策しながら歩き開館時間の少し前に図書館に着いた。

ちょうど良いタイミングだな、計算通り!

魔法の事を考えると落ち着かない。

此方に来たばかりの時は魔法の事など考える余裕が無かったと思うと余裕が出てきて良い兆候なのだろう。


開館と同時に入館すると入館料が2000ルドだ、だが魔法の為なら惜しくない!

すぐさま2000ルドを支払い入館を果す!

来たぞ来たぞ!

ヤバいテンションが上がりすぎて挙動不審になってないだろうか?

でもそれすら仕方ないだろう!?

魔法、それは総ての人が憧れるもののはずだ!

待っていろ!今すぐ習得方法を見つけ出してやる!


修は他人が見れば怖いくらいのテンションで魔法関係の本を集めている。


これくらいで十分かな?その手には10冊程度の本が持たれていた。


修は驚異的な速度で本を読み進む

2冊目、3冊目とどんどん読み進めていき最後の本を読み終えた時に修は燃え尽きた。

何故だ?何故魔法を習得出来ない!

目の前に魔法があるのに何故なんだ!

修は声を出さずに泣き崩れた。


修が読んだ本には魔法の習得方法が確かに載っていた、問題は習得に必要な前提条件が知力15と魔力15だったのだ……


今の修のステータスはこれだ


シュウ・カミムラ Lv3

HP36MP18

力17体力18

知力9魔力9

敏捷14運11

スキル

言語理解



ちなみに本にはこうも書かれていた[知力と魔力を上げるためには魔法を使うのが一番早い]……そう。すべてが終わったのだ。


そもそも魔法とはある意味特殊技能だろう。知力と魔力が15以上無ければ覚えられないし、知力と魔力を上げるためには魔法が必要。

産まれたときに魔法が使えるかが決まっているのだから。

この世界の人間で魔法を使える割合は人口の凡そ2割程度だ。

しかし人口の2割の人が魔法を使えれば魔法使いの供給としては充分だろう。

人間が2割なだけで亜人エルフと魔族は10割、つまり種族全員が使えるのだ。

この情報は修が読んだ本にも書いてあるはずなのだが修の目には入ってないし、見るつもりも無いようだ。


修は本を返却する。

借りたときの元気はない。


図書館から出た修は街の外に向かって走り出した。


南の門から出て近くの畑に行くと、食事中のビックマウスに向かって斬りつける。一撃だった。急に出現した敵にビックマウスは対応出来ずにいた、その隙をつき更に1匹を切り裂く!

散発的に反撃をしてくるビックマウスの攻撃を剣で往なすと態勢が崩れた所を突き刺す。

右から突っ込んで来たビックマウスに蹴りを入れ牽制をし反動を利用し左手にいたビックマウスを切り払う。

最後に蹴られて怯んだビックマウスを切り裂き周囲に居たビックマウスを全滅させた。

またレベルが上がったようだ。


冷静になった修は


俺、怖っ!なに?何で八つ当たりでビックマウス殺してるの?

魔法使えないのはショックだったけど、俺、怖っ!

「ビックマウスさん八つ当たりで全滅させてごめんなさい。

でもビックマウスさんにも討伐依頼出てるから仕方ないよね?」

一人言い訳をする修が居た。


やってしまった物は仕方ないと自分に言い聞かせながら解体をする。


もっと冷静を心掛けなければいけない。普通に八つ当たりで魔獣を討伐とか怖すぎる。

「ガイさん達にバレたら絶対に怒られる。バレないようにしないと…」


「何をバレないようにするんだ?」


「えっ?…………」

振り返ると佇むガイとエリー


「で、何をバレないようにするんだ?」


「…何の事でしょうか?」


「まさかバレてないと思ってるのか?お前が凄い形相で街中を走ってたから何かあるかと思ったら…」


バキッ!!

不意に殴り飛ばされ呆ける修。


「ちょっとガイ!!何してるのよ!」


「離せエリー!こいつを冒険者に登録させたのは俺だ!ならば俺がこいつに冒険者として大事な事を教え込む!

今日、お前に何が在ったかは知らん。だがお前は冷静さを失い暴れた。ビックマウスが相手だったから良かったが、他の魔獣だったらお前は今日死んだぞ!

冷静に在るべき冒険者が我を忘れるとは何事だ!

冷静になれない冒険者早死にをすると覚えておけ!」


「ガイ、もう良いでしょ?シュウ君も分かってくれるわよ。そうでしょ?シュウ君」


「グスッ、はい。すみませんでした。」


この涙は痛みだけでは無いだろう。たかが魔法が使えなかっただけでガイさんにここまで心配をかけるとは、何て愚か者だ!


「ほら、ガイにシュウ君、帰るわよ!ルーク達に何も言わずに来たんだから心配してるわよ!」


「ああ、そうだな…

シュウ、お前は見込みがある。落胆させるな。」


「……はい。」


街にも帰ったら全てを話そう。ガイさんに隠し事なんて無理だ。





修が怖い!!

何でこうなった!

いつの間にか修が狂戦士に?



少し文章を変えてみましたがいかがでしょうか?読みにくかったらすいません。


感想、誤字、脱字の指摘等もよろしくお願いします。

お読みいただきありがとうございました。



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