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異世界とシュウ  作者: タナサンさん
11/11

11:作戦と結界石

アリサが目を覚ましてから暫くするとルークがローザを連れて戻ってきた。


「待たせたな」


「いえ、魔獣も来ませんでしたし大丈夫です」


「助けて頂いた様でありがとうございました、私はアリサといいます」


「俺はルークという、動けそうなら動くが大丈夫か?」

「私はローザです」


「はい、大丈夫です」


「よし、合流地点に戻るぞ付いてきてくれ、シュウはアリサと真ん中だ、ローザは最後尾を頼む」


「「分かりました」」


隊列を組みながら進み合流地点まで何事もなく戻ると再びルークはローザと周囲の警戒に移った。


二人きりになった修は

「アリサさんはなぜゴブリンに?」

と話し掛けてみた。


「お恥ずかしい話ですが、村から街への近道が森の付近を通る道なんです、それで近道をしようと森の近くを歩いてたらいつの間にか囲まれて捕まってしまったみたいです」


「それは大変でしたね」


「はい、シュウさん達が助けてくれなければ……」


「まぁ、助かったんですから」


「はい、そうですね。所でシュウさん達はなぜ森に?」


「ゴブリンの拠点の探索と討伐の依頼を受けまして、それで森に来たんですよ」


「えっ?」

一瞬にしてアリサの顔が険しくなる。


「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ!俺は弱いけど他のパーティーメンバーは強いですから!」


「強くなるためのレベル上げだろ」

と言いながらルーク達と一緒に戻って来る


「ガイさん、お帰りなさい」


「待たせたな、その子がゴブリンから助けた子だな?事情はルークから聞いてる良くやったなシュウ」


「いえ、ルークさんが居たから上手く行きました」


「謙遜するな、ルークも褒めてたぞ!アリサだったかな?俺はガイだこのパーティーのリーダーをやっている」

「私はエリーよ」


「アリサです助けて頂きありがとうございます」


「気にするな、助け合うのは当然だからな」


「はい、ありがとうございます」


「但し、街に送り届けるのは依頼が済んでからになるが良いか?」


「はい、それは大丈夫ですがこの少人数でゴブリンの拠点を攻めて大丈夫でしょうか?」


「その点は大丈夫だ、シュウのレベル上げの為だがその気になれば俺達の内一人でも居ればゴブリンの拠点位なら落とせるからな」


「えっ?…そんなに?」


「だから大丈夫だよ!もし怖かったら私かローザが付いてるから!」


「ありがとうございます」


「よし、作戦を話すぞ!まずゴブリンの拠点だが此処から森の中心に向かって2㎞位の所に有る、規模は予定より少し大きいが許容範囲だろう」


「少しとはどの程度ですか?」


「あぁ、全部視た訳じゃないが、ざっと7~80位だろう」


「7~80!!予定の倍以上じゃないですか!」


「あぁ、運が良いな!予定の倍のレベル上げが出来るじゃないか」


ガイさん達が居ればゴブリンの討伐に関しては大丈夫だろうが俺の命は大丈夫だろうか?…ガイさんがこんなにスパルタとは思わなかった。

アリサも顔面蒼白になり言葉を失ってる。


「大丈夫ですよアリサさん、この4人が居れば討伐自体は大丈夫です」


「あぁ、安心しろ、ゴブリン共は拠点から一歩も外に出さないからな!ただし討伐はシュウ一人でやってもらうけどな」


「無理です!!俺を殺す気ですか!」


「シュウ君なら大丈夫よ」


「エリーさん!無理ですよ」


「大丈夫よ、偵察中に2人でちゃんと作戦を考えてきたから!因にルークとローザも大丈夫って言ってたわよ」


「ええ、作戦内容は聞きましたが大丈夫ですよ」


「ローザさんまで…、分かりましたよ!それで作戦内容は?」


「なに、簡単な事だよ、先ずはエリーがウォール系の魔術で拠点の周囲を囲み1ヶ所だけ穴を開けてる、そこから俺が侵入してゴブリンを追い立てるからゴブリンが来たら討伐しろ」


「簡単に言いますけど俺には複数の相手はまだきついですよ」


「そこはルークにシュウの前に出てもらって一匹づつ相手が出来るように捌かせるから大丈夫だろう、それにローザにステータスを上げる魔術と回復魔術を使ってもらうからな、即死じゃない限り回復出来るだろ?」


「ええ、即死じゃない大丈夫ですよ」


「ほらな、ローザの保証もあるし怪我を気にせず殺ってこい!」


「分かりましたよ!もう何匹でも殺ってやりますよ!」


「よし、じゃあ夜営の準備をするぞ!」


「夜営?今から行くんじゃないんですか?」


「今から行くと討伐中に日が暮れるからな、流石にシュウに夜戦はまだ出来ないだろ?」


「そうですね、まだ夜戦は経験が無いですから」


「夜戦はそのうち出来るようになればいいさ!今はレベル上げが重要だからな!」


言いながらガイは道具袋から拳位大きさのの石を取り出し10m位の4角形を作るように四隅に石を置いていく。

四隅に置かれた石が暫くすると光だした。


「ガイさん、それは?」


「あぁ、シュウは初めてか、あれは結界石って言ってな四隅に置くとその中には魔獣が入れない結界を張ることが出来るんだ」


「魔獣が入れないって事は安心して寝れますね!便利ですね」


アリサが急に叫ぶ

「シュウさん!!便利なんてレベルじゃないですよ!」


「アリサさん急にどうしたの?」


「何でシュウさんは結界石を知らないんですか!!結界石を4個買ったら40万ルドはしますよ!!」


「シュウ君なら知らなくても仕方ないわよ」


「1個10万ルド!」


街でトップレベルのパーティーってそんなに稼げるのか!

俺は一人だと一日頑張っても5000ルド行かなかったのに…

経済格差に落ち込む修が居た。




更新が遅くなり申し訳ありません。

かなり悩んで書いたわりには全然話が進まなかったです。


次回はもう少し早く更新出来るようにがんばります。




お読みいただきありがとうございました。


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