1:異世界は突然に
始まりは突然に訪れた。
何時もと同じ帰り道
「はぁ…今日も疲れた…」
と呟きながら歩く 神村修は突然に閃光につつまれ気を失った。
………どれ程の時間がたったのか、ふと気が付き軽く頭を振りながら
「今の光は何だったんだ?」と呟く修。
そして辺りを見て驚愕する。
アスファルト舗装の道に居たはずが見渡す限りの草原が広がり、辺りには街も人影も見えない。
「………此処は何処だよ!!」
困惑しながら叫ぶ修。
しばらく茫然としてから
とりあえず人を探そうと歩き出すが、更なる不幸が降りかかる。
「ガウッガウッ」
「ウーッ」
と威嚇しながら3匹の狼の様なら動物が近付いてきた。
狼の様な動物には 狼なら有り得ない角が生えていた。
あんな狼見たことないし!そもそも狼にあんな角は生えてないだろ!
後ずさる修に
「ガウッ」
と狼が飛び掛かる。
「うわっ!!」
尻餅をつき転がり逃げる修に初撃を外した狼がさらに襲い掛かる用に溜めを作る。
このまま殺されるのか?!…死にたくない!!
逃げる修に遠方から声が掛かる。
「小僧!!こっちに逃げろ!!」
叫びながら かなりの速度で駆け寄る中年男性に驚きながらも素直に従う。
「はっはいっ!」
急いで逃げる修 、 幸運にも狼は新手の出現に警戒し様子を見ている。
その間に中年男性は狼と修の間に入り剣を抜き、修を隠す用に立ち塞がる。
「小僧、其処から動くなよ」
男は狼に視線を向けながら修に話しかけ、流れる様な動きで狼に近付き斬りかかる。
「はっ!!」っと気合いを入れ、一刀のもとに狼を切り裂き倒れる狼。
突如現れた男に仲間を殺された狼達は戸惑った様子を見せながらも、男に左右から襲い掛かる。
「ガアッ」
「ガウッ」
襲い掛かる狼の攻撃を見事な体捌きで躱すと、男は「フンッ!!」と気合いを入れ半回転を描く様な剣筋で 2匹同時に狼を切り裂きドサッと倒れ伏す狼達。
男は軽く息を吐きながらも疲れた様子は見えない、切り裂いた狼に近付き、 狼の角に剣を立て切り取りながら、修に話しかける。
「小僧、大丈夫だったか?」
と聞きながら2匹目の狼の角に剣を立てる。
「ありがとうございます、助かりました」と礼を言いながら頭を下げる修。
3匹目の角を回収した男は修に向きながら話しかける。
「俺はガイだ、小僧の名前は?」
「あっ!、助けて頂いたのに名前も言わずすいません!神村修です」
「別に気にするな偶々、通り掛かっただけだしな、 しかしカミムラシュウか長い名前だな」
「いえ、カミムラが名字、シュウが名前です」
「名字もちって事はシュウは貴族なのか?」
「えっ?いや、違います!」
「そうか、ならシュウと呼ばせもらうぞ」
「はい」
「ところでシュウよ、こんな場所に丸腰で来るなんて死にたいのか? ホーンウルフはこの草原の上位魔獣だぞ!」
「ホーンウルフ? この動物の名前ですか?」
「ホーンウルフを知らないのか? この辺りで一番有名な魔獣のホーンウルフも知らないなんて本当に何処から来たんだ?」
少し悩みながらも修は気が付いたらここに居たことを伝えた。
「………気が付いたらここに居たんです」
「フム、気が付いたらか… 」
「はい…」
「そうか、何か理由が在るのかもな、しかし何時までも此処に居る訳にはいくまい、そろそろ血の臭いに誘われた魔獣どもが来るからな! シュウも一緒に街に行くか?」
「はい、お願いいたします」
此処が何処かも解らない修には有難い提案だった。
ガイの後につき歩き出す修は、これからの事を考えて不安になり落ち込んでいると
「シュウ、そんなに心配するな!街に行けば何か分かるかもしれないだろ!」
ガイは修の不安を少しでも和らげようと言葉を掛けるが修の不安は和らがなかった。
「はい… そうですね」
修もガイに心配掛けまいと返事をするも気持ちは晴れなかった。
舗装のされてない街道を歩くこと2時間あまり、日も傾き修の疲れも限界に達しようとしてたとき、ようやく外壁に囲まれた街が見えてきた。
「シュウ、街が見えてきたぞ、もう少しだ!頑張れ」
「はぁ…はぁ… はい…!」
修はやっとの思いで街にたどり着き、門を潜ると、ガイと修に門番が身分証の提示を求めてきた。
「ガイさんお疲れ様です、依頼はどうでした? 一応規則なので身分証を提示してください」
「ホーンウルフの討伐数はなんとかなったが、途中でコイツがホーンウルフに襲われててな、行くあても無さそうだから連れてきた 」
「ガイさんに助けてもらえて、運が良かったな 。 君も身分証を出してくれ」
「えっと… すいません、身分証を持って無いのですが… 街には入れませんか…?」
「身分証がないと詰所で色々確認しないとだが犯罪者じゃなければ問題なく入れるぞ、付いてきてくれ」
門番は同僚に声を掛け、修を詰所に
案内する。
「先ずはこのプレートに触ってくれ 簡易 開示を使うから」
「はい?解りました」
「この者のステータスを表せ、ステータス開示」
修が触ったプレートに文字か表示された
シュウ・カミムラ
種族 人間
犯罪歴 なし
「確かに犯罪歴は無いようだな、よし入っても良いぞ! ようこガルシアへ」
初投稿作品になります。
誤字、脱字、読みにくい等あると思いますが、やんわりと教えて下さい。
書いてみて文章を書く大変さが解りました。 最期まで書ければと思っていますので、よろしくお願いいたします。