おぉー
自分も覗いた。
教室の中に見に来ていた人がいることを2つの人の山があることでわかった。
「かなりいるねー」
シュンは右手でドアを押さえながら言った。
楽しそうな声が二つの山から聞こえる。
「オレらも話してみようよ。綺麗な顔ってどんなんだか、オレよくわかんないし。」
「そりゃ、そうだろ」
シュンのキリっとした眉毛が一段とキリっとした。
いざ、教室の中に入ろうとした時、前と後ろにある山のうち、後ろの山からチラっとだが座って笑っている人が見えた。
何かわかった。真美さん?、、真美?。たぶん、だろう
近づいて行くうちに見える回数が増えていく。
ん、、ん?ほら、、ね、だよね?
期待と疑惑が心にある。
やっと顔が見えるぐらいの近さになった。
「やっぱそうじゃん!!♪」
その声で、真美さんがオレのことを見た。目があった事は初めてだったので改めて見入った。
その顔はヤンキーの兄ちゃんと少し似ているが、良いとこが似ている。目が大きく、髪は今流行りといった、緩巻きの長い髪であった。高校生ぽかった。
真美さんはダレ?と言った感じでオレを見ていたが、今さっきまでと同じ顔で
「朝の人ですか?すいません。顔見てなかったんで、、、」
「そうだよ!!」
「やっぱり、ちょっと違うけど声でわかりました。背高いんですね。」
笑いながら意味深なことも言った。
話せた事が嬉しかったので別によかった。
「あの朝の人って兄ちゃんだよね?」
「トモ兄のこと?あれは、2番目の兄ちゃんなんだ。見た目は良くないけど、相談にはいつも乗ってくれて、イイ兄ちゃんだよ。」
「へー。オレは会った時、ヤバい人かと思って逃げようか迷ったんさぁ」
いきなり、足を蹴られた。