どうなんだ?
(4人!!?1年間で転校してきた人数だとしてもありえなねぇ〜〜しかも、同時って何だよ!)
と、閉まりが悪くなかなか閉じないシュンの弁当箱を見ながら、思ってみた。
「でも、双子いるから。」
シュンが弁当箱を見つめ、ちょっと不機嫌そうに言った。
「えっ!それって女!?」
「女でもある...」
「はっ?」
「ちょっと待てって....キュウリの漬け物の残したから、チャックが怒って閉まんないんか?」
不機嫌そうに独り言をいっている。
聞きたい、、なんかミョーに気になる。
そして、何故かオレの手にはチャックの閉まった袋。思わずシュンの手から取り、閉めてしまったらしい。
「そんなに力こめて取り上げんなよ。閉めてみたかったならいえよ、いつでも閉めさせてやるって。」
と最初は驚いていた顔をしていたが今では少しエラソーにしている。
「女でもあるって何!?」
シュンの発した内容は何かどうでもよかった。
「あーー、それは男女の双子ってこと。両方とも顔がイイらしいよ。」
カバンの中に弁当を入れ言った。
(なるほどね!美人かぁ〜)
何故か美人と聞くとミカさんの顔が浮かんだ。
「シュンも見てないなら、見に行こうぜ!」
行かないなんて言わせないほど椅子から勢いよく立ち上がってみせた。
「おぅ!!行くいく。」待ってましたと言わんばかりの笑顔
そして、教室を勢いよく飛び出した。
シュンによると3組らしい
オレらは1組なので出たらスグに見える。
もう、見に来ている人は昼休みの後半だけあって少なくなっていたが、いる。
「ラッキー!!」
3組の空いている加減を見てシュンが言った。