来神祭は大波乱!?
「うっ疲れた・・・」
そういい、私はつい先ほどまで抱えていた大きな謎の石・・・というか岩を地面に置いた。
私は、つい先週まで平凡で超普通「だった」中学生の、桜!
「これはなんのために使うの・・・?」
もうへとへとだ。HPはすでに0。なぜ、私は普通の中学生を卒業するはめになったのか。その原因となった声が飛んできた。
「桜!終わった??もう一個あるからよろしく!!」
そう言ったのは、私が運んだ岩の上に座っている男の子。でも、ただの男の子ではない。
ここは稲荷神社。その男の子、『いなり』はこの神社の守護霊。つまり、幽霊!そして先週、なぜか私は『裏世界』という、この世、『人間界』とあの世、『冥界』ならどこにでも存在するという世界に来てしまった!!そこにいたのは、
『影』という名前の化け物と、その影を倒す役割を持つ、いなりくん。摩訶不思議で信じられなかった。昔、おじいちゃんが守護霊の話をしてくれたんだけど、それは迷信なんかじゃなくて、本当のことだったんだ!!
そして、そのいなりくんに使いにさせられたんだけど・・・・。使いになってからというもの、影は出没しないし、力仕事ばっかりでびっくりするほど面白くない!!いなりくんはキラキラ学園生活(?)を送らせてくれると言ってくれたけど・・・・。本当かなぁ。
「いや、もう一個って・・・・。」
いなりくんからの無茶に足元にある信じられないほど重い岩を見下ろした。軽く10キロはあると思う。
「人使いが荒いな・・・。」
「だってぇ、俺幽霊だから『人』使いなんてわかんないしぃ、そもそも最初っからそういう話、だよね??桜!」
いなりくんは大袈裟に、そして諭すように私に呼びかけてきた。幽霊だからって言ってもさ、幽霊って人が死んだ後になるものだから元から人間だよね!?
「ほらほら!働け働け!」
「わかりましたよ!」
イラっとくる発言がこの子はかなり多い。一週間、毎日会い続けているからほとんど最近は気にならなくなってきた。全く、この子はなんなのか。いつ自分の正体を教えてくれるのか。
「ていうか、影少ないよね。最近。」
「うん。だって、来神祭が近いもの!」
そういうと、いなりくんは嬉しそうにその大きな尻尾を左右にゆらゆらと振り、目が夢みるかのように煌めく。
「らい、しんさい・・・・?どこかで聞いたことあるような・・・?」
うーん、どこかで聞いたことあるような・・・。えーと、うーん・・・。思い出せない!
「さっきの岩もそのお祭りの準備だよ!この村では珍しいんでしょ、お祭り!」
「まぁそうだけど・・・。」
「来神祭はね、10年に一度、神様がくると言われているお祭りなんだよ!!わからない?」
「いやーー、どこかで聞いたことのあるような、ないような・・・。」
「桜、おじいちゃんと来てなかった?昔。」
「来たっけ・・・・?」
うー〜ん、おじいちゃんと来たなら辻褄が合うような、、。いなりくんが視える人だからね。恐ろしい・・・。
「桜じゃないのかもね・・・。俺も10年前のことなんかほとんど覚えていないし。」
いなりくんは頭を掻く。
「で、その来神祭がどうしたの?」
「来神祭はね、神様が来るって言ったじゃん。」
「うん。」
「なんと、本物が来るんだよ!迷信じゃないんだよ!!」
「うん。」
「・・・驚かないの??」
「だって、守護霊がいるんだよ?大体、影だとか裏世界だとか・・・。なら神様もいるはずじゃん。」
「ちぇ。びっくりすると思ったのにな〜。」
「ちぇ。じゃなくてさ、影が少ないのとそれはなんの関係があるの。」
いなりくんは座っていた岩から立ち上がる。
「神様が来るってことは、核の力が最も強まる日。でも、今はそのこっち(人間界)に来るまでの準備期間?があるから、今は核の力がすっごく弱い。」
「そっか!影は核を狙いに来る。でも、今はその力が弱いから影は核を狙わない!」
「その通り!」
いなりくんは剣を取り出し、影を切るかのようなジェスチャーをする。
「だから、影が少ないの!」
いなりくんは私に顔をずいっと近づけて続けた。
「影、たくさん来るからねぇ。もちろん手伝ってもらうよぉ。さ・く・ら♪」
「はいはい、わかったわかった。」
私はいなりくんの肩を持ち、軽く突き放す。誰にせよ、顔が近いというものは気分があまり良くない。
それから、私はかなりの時間来神祭の手伝いをさせられた。あの岩を運び、旗を立て、神主さんからもらっていたチラシをチラシ入れに入れて、・・・。そして、いなりくんはその途中にお稲荷さんをくれた。すごく美味しかった。それを食べながら、いなりくんは言った。
「桜、来神祭何食べたい?」
「そうだなぁ、焼きそば・・・あー、わたあめも美味しいかも。でもりんご飴も捨て難いなぁ。」
「いいねいいね!!ついでに神様も見ちゃう〜〜?」
やっぱり、いなりくんは予想しきれない。なんで祭りで食べたいものを聞いたら神様の話になるの!?
「か、神様??どういう意味??」
「そのまんまの意味だよ!普通の人は俺もお稲荷様も見えない。けれど、桜は霊力があるから俺のことが視える。だから、神様も多分だけど視えると思うよ!」
私は自分になんで霊力があるのかはわからない。まだまだ謎多い、幽霊の世界だ。
「またまたぁ、それでどうすんの。」
「だから!願いを叶えてもらうチャンスだよ!」
!?聞き逃せない!!
「ってことはさ、キラキラ学校生活が叶えられるかもなの!?」
「そういうこと!」
キラキラは叶える!絶対に!
「あと3日は桜には俺にこき使われてもらうからね〜〜」
余計なことを付け加えられた。まあいい。ぜっっったいに神様をみつけて見せる!!
暴走気味にガッツポーズをする桜をいなりはただただ呆然と見つめるだけだった・・・・・
そして来神祭当日。
「いなりくん、神社に来てって言ってたけど・・・。」
うぅ、体がガッチガチで動かない。緊張じゃない。昨日の来神祭準備の疲労と筋肉痛のせいだ。関節が痛いいいいい。
ポーチの中に入っている銃の重さが体に拍車をかけてる・・・!
「桜!!おはよぉ〜」
この声は・・・。
「迷!おはよ!」
私はガッチガチの体を無理矢理に振り向かせ、親友の迷に手を振る。
「桜、今日は待ちに待ったお祭りだね!」
「うん、10年に一度、神様が帰って来るからいつもより特別感があるよね!」
私は昨日知ったばかりの情報をあたかも知っていたかのように喋る。ちょっぴり(?)セコいけど、まぁしょうがない。
「桜、すごく物知りだね!!初めて知ったぁ」
「私も3歳の頃にきたことがあるらしくってさ・・・。」
「『らしい』・・・?」
うっかり必要ないことを話してしまった!!
「いや、あの・・・、お、お母さんに聞いたからさ。」
「そっか!」
かなりしどろもどろな説明になったが、迷は気づかない。セーフ!
「というか、桜は誰と回るの?会場まだもっと向こうだよ?」
いやっここにいるのはいなりくんと待ち合わせしてるからでっ
「だ、誰とも回らないし・・・。というか、神様が来るなら、稲荷神社にも来ておこうカナッテ。」
「OK!あ、あとさ、2年に来た転校生、見れるかもだよ!」
「へ〜〜。確か、すごいイケメンって噂なんだっけ。」
私たちの村は昔、昭和の時代はとても栄えていた。生徒数も当たり前のように多く、小学校も中学校も無駄に三階建ての大きな建物が三棟ある。今は少ないから、小学校は一棟2学年。中学校は、一棟に1学年が入っている。使っていない教室も多くて立ち入り禁止の場所もすごく多い。
だから、学校で他の学年を見ることはそんなに多くない。
「今日、そのイケメンくんが来るらしいからさ!どんなイケメンなんだろ・・・?王子様系?ワイルド系?それとも子犬系???どれでも好きだわっっ!」
迷は両手を組んで『夢みる乙女モード』に突入している!!こうなったらしばらくは元に戻らない!!
「いいからいいから!イケメン、見るんじゃないの??ほら、行って!乗り遅れるよ??」
私の言葉に迷はハッとし、私に軽く手を振ると風の如き祭の会場に去っていった。
「うっかり変なこと言いそうになっちゃった・・・。」
「言わないように気をつけてよ!このことは俺との秘密!」
!?すぐ後ろから例の声が聞こえてきた。
「いつからいたの・・・?」
「転校生のイケメンくんの話のとこから。」
いなりくんはむりっくりに迷の真似をする。
「王子様系?ワイルド系?それとも子いn・・・」
「はいはい、やめなさい気持ちの悪い。」
「そんな目で見ないでよ桜ぁ。」
いなりくんは剣を取り出す。
「それでは、影のお出ましです!!」
その声と共にいなりくんは地面に剣を突き刺す。
来るならこい!!影ども!!
私は銃を構えた。
「「「「ヌァぁ??イェンああ??」」」」
・・・怖いい!!目の前には、影の大群が待ち構えていた。あの重苦しい空気がさらに重くなって金切り声がキンキンとあたり一体に響いている。
「桜、何ビビってんの!!大丈夫、俺が助けるからさ!」
いなりくんは影を一体、二体と真っ二つに切り裂いていった。
「本当に??」
「本当だって!」
いなりくんはそういうと、私に手を差し伸べる。私はその手を取ろうとした。しかし、いなりくんの手を握ったのは私ではなく、異常に大きく、真っ赤な見た目を持つ影だ。
「!?」
いなりくんは珍しく驚いた顔をした。
「こぉぉんにはあああ?」
しかもこの影、喋る!!喋りながら、影はその大きな手でいなりくんの手を強く握りしめようとする。けれど、いなりくんは自分の腕が破壊されるより先に、その影の腕を切った。けれど、いつものようにスパン!というふうには切れなかった。まるで、刀の刃が急に悪くなったかのように。
「来たね、異変影。」
いなりくんは『異変影』とよんだ、その赤く大きい影を見上げた。
「まさか、来るとは思わなかったよ。」
「異変影って何!?」
「説明はあと!桜はとりあえず普通の影に集中して!」
いなりくんはいつもより一層、いや、何十倍も凛々しく、頼もしく、そして慌てた厳しい表情を見せた。
どう見ても、いなりくんの方が不利だ。
私はとりあえずいなりくんのことを信じて周りにいる影を倒していくことにした。
「一体目!」
私は後ろにいた影を一体倒し、続けて二体目を撃った。そして高く飛び上がり、上から見える限りの影を撃った。この銃のいいところは弾を追加する必要がないこと。デメリットは弾の軌道が読みにくいこと!この弾はまるで空気だ。ふわふわと揺らぎ、まるで先が見えない。不安定だ。見える限りの影を撃ったところでどうだ。撃った弾は15を超えているのに対し、消滅していった影は二体、三体に過ぎない。でも、これは言える。
『下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。』
戦うのは今日が初めてだけど、ずっとやってきたかのように影に対する恐怖は無い。いや、恐怖はある。何が違うんだろう・・・。いなりくんは・・・って!?
「いなりくん!!!」
いなりくんはボロボロだった。大きな損傷はないものの、身体中が傷だらけだ。着物は袖が破れ、頬からは血が流れている。
「おまァァァえの、マケダァァ。」
そういうと、大木のように太い腕をいなりくんに容赦なく振りかざす。
「だめ!!」
気づくと、ボロボロでしゃがむいなりくんを庇う形で私は異変影に立ち向かっていた。数発撃ってみたが、手応えがない。当たっていないわけではないけれど、効いていない。
「ジャマダァァァドケエェェ」
怖い。けれど、後のことはきっと、きっといなりくんがどうにかしてくれる。
「桜!どいて!だめだ!」
「いやだ!!絶対にどかない!!」
いなりくんが私にどくように言ってきた。
目の前にいる異変影を見上げてみる。やっぱり、喋る・大きい・色・銃が効かない以外は普通の影だ。
あぁ、きっともう終わりだろうな、死ぬだろうな。そう思った。叶えてもらいたかったな、お願い。
「だめだっ」
そう思ったけど、いなりくんがそのボロボロの体で私を突き飛ばす。
「異変影・・・。」
いなりくんはそう言うと、異変影をキッと睨みつけた。
「お前の相手は俺だ!来るならこい!」
まるで、アニメや漫画の名言にありそうだな・・・・。そう思った瞬間、『何か』が無限に続く、裏世界の黒い空から突き出してきた。『それ』は、異変影の脳天を突き刺していた。すぐに異変影は崩壊を始めた。
「助かった・・・?の?」
いなりくんは怪訝そうな目でその空を見つめていった。
「あれは・・・、いや、違うか?でも・・・」
いなりくんは何かをボソボソと言っている。
「いなりくん、助かったんだし、他の影倒そうよ!!」
異変影倒しで夢中になっていたが、たくさんの影がまだウジャウジャといた。
「そう、だね!」
いなりくんはてくてくと私の方へ歩いてきた。そして、少し背伸びをすると私の頭を撫でた。
「よくがんばりました!!」
いなりくんは満足げにニッと笑った。やっぱり、いなりくんは死ぬことに無頓着だ。どうしてだろう。『死ぬ』ことが怖いより、私が『死ぬ』方を恐れている気がする。
・・・というか、今私男の子に頭撫でられたよね!?え!?気のせいかな!?そうなの?!そう言うことなの!?どう言うことなの!?
いや、一旦落ち着こう。前にいるのは狐、ただの狐、無神経狐・・・・・・・・・いなりくんまでちょっと顔赤くしないでよ!?え!?
「とにかく、さ、影倒そっか?」
いなりくんは平常を装っているが、明らか顔赤いよね!?お酒飲んでないよね!?君未成年だよ!?
「は、はいいいいいい」
そうして、影倒しが終わった頃には私といなりくんの顔の赤みは引いていた。人間界へ戻ると、すでに時計の短針は、4時を回っており、小さい子供づれの家族は帰っていた。
「はい、これ。」
誰にも気づかれないように、海岸の砂浜の端っこにある、岩の横で私がいなりくんに渡したのはラムネ。今日、ポーチには銃だけではなくちょっとしたお金も用意していた。
「いいの?」
「あげる。」
「ありがと」
いなりくんは嬉しそうに微笑むと、ラムネの蓋を取り、その蓋を中にあるビー玉に押し込んだ。カラン、と心地よい音を立てながらビー玉はシュワシュワと銀の泡を出す炭酸の中に落ちていった。
「俺、ラムネ大好きなんだよね!!」
「そう。ならよかった。」
私も飲みたい!と、自分の分の蓋を取ってビー玉に押し込んで、押し込んd・・・押し込めない。どうしてだろう。かっっっちかちだ。
「開かないの?」
「い、いや開くからさ。」
「俺開けてやるわ。」
いなりくんは私のラムネを半強制的に奪い取る。その瞬間、すこーーしだけ、本当に少しだけど指が当たった。なんとなく、だけど距離が短くなった気がする。なんだか嬉しい。
「ん?あかな・・・」
いなりくんは一生懸命開けようとしてくれている。ちょっと一生懸命で、無神経で、人使いが荒くて、死ぬことに頓着しなくって。ラムネが好きで、かっこよくて。
・・・いやいや、最後のはいらないな。
我ながらそう思った。
「あっ」
風にふかれ、私の帽子が飛ばされてしまった。帽子は風に乗り、どんどんと私から遠ざかっていく。このまま、人混みに紛れたら・・・・私の帽子、なくなっちゃう!
「ちょっと帽子とってくる!」
「おけい!」
待て待てぇ!私の帽子!!追いかけていると、誰かにぶつかってしまった。
「すみません!」
「あ、いいですよ。」
顔を上げると、そこには爽やかスマイルの王子様イケメン!?アニメのイケメンのイケメンなところを全部撮ったかのようなイケメンがいる!!しかも胸にはうちの中学の紋章!制服!まさかこれが、転校生!?
「あ、ありがとうございますっ」
私は逃げるかのようにそそくさとそのイケメンから逃げてしまった。帽子は無事に街灯の下に落ちた。拾っていなりくんのところへ戻る。
「帽子、あったよ・・・。」
ヘトヘトになりながら顔を上げると、いなりくんの後ろに白いモヤが張り付いていた。
「いなりくん、後ろ・・・」
「??あ、」
いなりくんはそういうとそのモヤに跪いた。そのモヤはどんどんと輪郭がはっきりとしてくる。霊力は強まり、後ろで揺れる大きな7つのしっぽ。神々しく、勇ましい顔。
「お稲荷、さまですか?」
「いなり、顔を上げて良い。桜、お前がいなりの使いか。」
威厳があり、重厚な声が轟いた。決して大きくはない声。だけれども、オーラがすごい。これが、神様。霊力が桁違いだ。
「私の名前は朱雀の宵。俗に、お稲荷さまだ。」
少しだけ、雰囲気は柔らかくなる。顔はわからないが、微笑んだのが伝わる。
「私のことはいなりから聞いているね。」
「は、はい!」
「桜の願いはなんだ。叶えてやろう。」
「わ、私は!映画みたいな、アニメみたいなキラキラした学校生活を送りたいです!転校生も来て欲しいです!」
「ほう。随分と膨大な願いだな。」
き、嫌われてはないよね。初対面にしてはがっつきすぎたかも。。。
でも、嫌われたわけじゃないみたいだ。
「叶えてやろうとも。ただ、一つだけ条件がある。」
「な、なんでしょうか。」
「ここ最近、『天界』俗に天国で暴走が増えている。その原因となった、守護天使の裏切り者を見つけてもらいたい。」
「守護天使・・・?」
「守護天使ってのは、天界に生まれる影を回収し、牢屋に閉じ込める仕事の人!」
そういなりくんが教えてくれた。
「いいか、桜。」
「はい!いなりくんの守護霊として、がんばります!」
「良い、心掛けだ。」
お稲荷様はそう微笑むと、消えていった。
「今のが神様。今帰ってこられたみたいだ。」
「他の神社も、帰ってきたのかなぁ。」
「さぁ。今日24時間の内、どこかには帰ってこないといけないからね。」
「それより、お願いを叶えてもらえるんだって!」
「桜、条件のことを忘れてる??」
「忘れてなんかはいないけど、とにかく頑張る!」
いなりは、いつも通り『でもこの世界中と、冥界の中から暴走の原因を見つけなきゃいけないんだよ?』
と、皮肉を言おうとしたが、やめておいた。いなりはゴクゴクとラムネを飲む桜を見て思った。
(死なせてはいけない、)
と。
「んで、結局異変影って何?」
「異変影ってのは、恨みや憎しみから生まれる『影』とは違うくて、呪いから生まれるんだ。以上に強くて、攻撃が効かない。いまだに異変影と対峙できるのはほとんどいないんだけど・・・。」
「あの異変影を倒したのは一体・・・」
「まぁ、異変影自体本当、希少だからね。」
「どのくらい?」
「うーん、邪馬台国がどこにあるのかを示す何か、とかぐらい。」
「めっちゃレアじゃん!!」
「俺的にはこないで欲しいんだけどね・・・。倒せないから。」
「まぁ、何はともあれ。今日も自分頑張った!!」
桜はうーーーんと背伸びをした。
これから何が起こるのか。裏切りの守護天使とは何者なのか。
桜は楽しみでならなかった。
___この世には、死んだら世の波乱を巻き起こす存在が2つある。
一つは、冥界を司る全知全能の神、『冥神』。もう一つは、
『霊巫女』。稀に生まれる、膨大な霊力を持つ者だ。
桜は、今後どちらとも深く関わることとなる・・・。




