三条地上駅
昔の京阪電車の三条駅は地上にあった
その当時、滋賀県の膳所にギター教室を開講していた
土曜日だったので、昼からのレッスンにしていた
大阪からの往路、運賃は当時900円だったが時間の短縮のためにJRで大阪駅から新快速で膳所駅まで直通で向かった
昼食をいつも駅のKioskの食堂で、そこの500円の天丼を食べることが多かった
天丼が500円で電車賃が900円という比較で電車賃が高いのがお解りいただけるだろうか?
JRも大阪から京都までは阪急や京阪と競合しているので運賃を安く設定していたが、その先は一気に跳ね上がるのだった
生徒さんは多い時で25人ぐらいいたので、マンツーマンでこなすのは大変だった
なんとか20時には教室を終了させて、帰路につく
帰りは店に演奏に行かない日は時間があるので京阪電車石山坂本線の京阪膳所駅から2両編成の路面電車に乗った
運賃は京阪膳所から大阪の天満橋まで当時560円だった、JRとの差額が340円もあるのだから時間がある時はこれに限る
京阪膳所から浜大津まで行きそこで京阪京津線に乗り換えて京津線の三条駅に向かう
この時に準急があればスムーズに三条まで進むが、各停の四宮駅行というのにあたることもよくあった
この場合四宮で準急の三条行きに乗り継ぐこともあるのだが、不思議なことに四宮駅行なのに四宮駅に着いたらそのまま各停の三条駅行きへ変わることがあった
何故初めから三条駅にしていないのか未だに疑問のまま数十年が過ぎた
さて、京津線の三条駅は京阪本線の三条駅に直角にぶち当たるように駅があった
京津線の三条駅で降りて乗り換えるのだが一旦外へ出ることになり途中下車することとなる
この駅は途中下車指定駅だったので、下車して三条界隈をよく歩いた
たまに居酒屋に入ったりもした
これが一週間で一番ホッとする日だった
こういう時の京都散策はほんと気持ちがいい
京都に知り合いがいないためほとんど独りでの活動だったけれど
河原町界隈の人出は適度な優しい孤独を与えてくれた
京阪本線の三条駅に戻り入場する
大阪までは特急電車を利用する
当時の特急電車にはテレビカーなるテレビのついた車両があった
まあ、天満橋までほぼ眠っていたけど・・・
天満橋に降り立つと、空気が違うのがはっきり解る
ゴミゴミした空気で大阪へ帰ってきたことを感じ、現実に戻らされた
当時から大阪は風情がないんやなぁ・・・(笑)
今は京津線も京津三条駅と御陵駅間が地下鉄東西線に置き換わった
京阪本線は三条駅から出町柳駅に延伸された
古都京都は地下の見えないところでどんどん変化しているようだ