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たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第2章〜マッサージ師はハムスターと亀とうさぎと旦那と共に
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バッドエンド〜もう一つのエンディング

こちらは、バッドエンドになります。


マナ視点


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 女神が命からがら逃げた事で、桐斗は悔しがっていた。


 その後、桐斗は女神の森と生き残った人類へ攻撃命令を下す。


「一斉射撃! 一人も逃すな! 女神の森は灰にしろ!」


 その頃、マナはマナナ達と抱き合って居た。


「マナ〜会いたかったよ〜」


「マナナ〜私の方こそ!!」


 感動の再会場面である。


 世紀末うさぎ達も、マナには手が出せない。

何故なら、同胞と抱き合っているのだから...


「ジジ、モカ、マナナ、アスラン、ルイ、ティンカー、バニラ、ペロ、ノンペ、みんなにまた逢えて嬉しいよ〜」


『うぇ〜ん』


 しばし、涙の再会が繰り広げられた。


 マナは、転生して一番したかった願望が今叶ったのだ。


「みんなどうやって精神体から肉体を得たの?」


 ラビもマナに抱きしめられたい為に聞いてきた。

代表してアスランが答える。


「アンナが桐斗の子供を宿して、その子に受肉したんだよ。でもルールがあって、同じ星座の子兎にしか受肉できないの! だからラビなら、水瓶座の産まれたての子供だね」


 マナはなるほどと思った。

しかし、うさぎで転生して来ないと無理な話である。


「ラビごめんね。ラビを受肉させるのは...」


 マナは申し訳なさそうにした。


「アンナって兎は何座なの?」


「水瓶座だけど、アンナを受肉させたのが、先代の精霊神様だから、復活ができないの...」


 マナは桐斗の狂乱を止める術を思いつかなかった。なぜなら、桐斗の正常化はアンナの蘇り以外無理なのだ。それよりも...


「みんなに最期に逢えて嬉しかったよ。幸せに暮らしてね。私も旦那を殺されて、黙っていられない...」


「マナ...」


 マナは桐斗の元へ近寄った。


「随分久しぶりに見たら、やけに調子に乗ってるわね!! 私の旦那を殺した奴は元彼だろうが、許さない!」


「黙れ浮気尻軽女が! お前みたいな奴と結婚するなんて旦那が可哀想だわ! 死んで楽になったんじゃねーの? はっはっはっは」


 マナはブチギレた! 初っ端からデカいのをぶち込む。


「召喚魔法 亀砲」


「召喚魔法 ウサ辰」


 共に20mはあろう亀とうさぎ形の竜が破壊砲を放った。どうやら互角らしく、相殺される。


「アロマオイル毒針散弾三重奏魔法(バラ×サンダルウッド×ユーカリ)」


「聖風最高級範囲斬殺魔法フローズンダイキリ


 マナが毒針の散弾魔法を放つと、桐斗はその全てを聖風属性の斬殺で斬り飛ばす。


 マナは、健太の剣を拾い上げて、桐斗に斬りつける。しかし、スピードがカンストした桐斗は楽々避け続ける。


 マナは悟った。同じ魔法使い同士なら、自分は桐斗に敵わないだろうと...


 しかし、マナは諦めない。たとえ相手が格上でも、このままでは終われないのだ!! 私は獅子座!! プライドだけは誇り高いのだから


 マナは、剣を振り回しながら、魔法を放つが、桐斗も魔法入りシェイカーで応戦する。


 三十分が経過したが、桐斗は息一つきれてないが、マナは肩で息をしている。


 まずい!! 打つ手が...

すると、桐斗が語り出した。


「弱い弱い弱い!! 覚悟もレベルも強さも...俺は絶滅寸前のうさぎの里を救い、犠牲者が一人も出ない様に尽力して来た。たった一匹からのレジスタンスを俺は成し遂げたんだよ! それに比べてテメエは旦那とデートしながらの転生旅だったんだろ? そんなやつに俺は倒せない!」


 桐斗の眼光が鋭くなる。どうやら本気になるらしい。


「召喚魔法うさ辰」×10、「召喚魔法うさ天使」×10


20mはあろううさぎ形の竜が十体と、同じく、20mはあろううさぎ形の天使十体が破壊砲と十字架で、マナを襲いかかる。


「召喚魔法 亀砲」×5


20mはあろう亀が五体で破壊砲を放つが、

桐斗の召喚魔法の威力を殺せない...


 マナは、ダメージを負う。

桐斗はすかさず、トドメに入る。


「覚悟!!」


 しかし、それはマナの狙いだった。


「アロマオイル自爆七重奏魔法(オレンジ×ユーカリ×サンダルウッド×ローズ×ゼラニウム×シナモン)」


 マナは桐斗を巻き込み、大爆発をおこす。

それは、前世の核に近かった。


 巨大な穴と煙が立ち込めて、マナも桐斗も虫の息である。


 最期に桐斗はつぶやく。


「アンナごめん...でも...だから許して欲しい」


 マナも最期に呟いた。


「私がオトオマの意識を戻す為に二人で死ぬなんて私らしくないわね...」


『マナ〜桐斗〜』


 十一匹のうさぎ達は泣き崩れる。


 するとそこに、先代の精霊神様が現れた。


「桐斗よ! 娘の為によくぞ、人類を滅ぼして、女神からイメリア大陸を取り戻してくれた! お前は我らの誇りである。アンナと共に墓を建ててやるから、あの世で仲良く暮らすのだぞ!」




 

 〜〜それから数百年が経つ


「開国してくださーい」


 別の大陸からどんどん人間達が、イメリア大陸に押し寄せて来た。


 そして、精霊神様は女神に殺されてしまうのであった。


 再び人間がイメリア大陸を支配して、ラパンの森は窮地に立つ。



 そんな中、一人の女兎がラパンの森に転生を果たす!!


「さぁみんな!! 私がうさぎの国を取り戻すわよ」


 桐斗からお前では無理だとあの世で散々貶されたが、マナは折れなかった。


 マナのうさぎの国を救う旅がはじまる。


「今こそ私の物語よ!!」



〜〜完


よろしくお願い申し上げます。

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