大魔王様封印完了
とにかく、小説を完結させます。
桐斗率いる新うさぎヶ丘王国の軍勢は、
東へ東へ進んでいく。
「ひゃっほ〜まるで人間がチリの様だぜ」
新うさぎヶ丘王国軍に慈悲はない。
元々敵が仕掛けた戦争である。
戦争を仕掛けていいのは、滅ぶ覚悟もない奴だけである。
ユウト達が突き進んでいくと、血相を変えた、大量のバウムッド王国兵が、向かってきた。
「召喚魔法 うさ辰」×10
20mはあろうかという竜が破壊砲を放つと、
バウムッド兵は炭になって消えていく。
ずっと召喚魔法ばかり使っているが、
大軍や街にはとても有効であるのだ。
バウムッド兵に勢いがなくなった。
「召喚魔法 うさ天使」
20mはあろうかといううさぎ天使が現れて、
巨大な十字架で、バウムッド兵をペチャンコにしていく。
「神は我である!! 神の進軍を邪魔する者は容赦しない」
「全軍砲撃」
バウムッド兵は、簡単に敗走していく。
桐斗は、更に進軍を進めると、
バウムッド帝国の首都が見えた。
桐斗は悪い笑みを浮かべて、新うさぎヶ丘王国兵に、魔法入りシェイカーの砲撃をさせる。
バウムッド二十世やアンダルシア教皇は、すぐさま女神の森に避難した。
女神の森ーー人間以外を通さない、異次元の結界が施されていた。
桐斗は、とりあえずバウムッド帝国の首都を灰にする。
バウムッド帝国の首都を壊滅させると、部下に命じた。
「奴らが女神の森から出てきたら、砲撃を加えろ。一人たりとも逃すな!! 私は魔王を捕らえてくる」
桐斗はそう言うと、五千もの馬車を引き連れて、
北上したのであった。
大魔王エターナルは、勝利に酔っていた。
イメリア公国も、聖王国アランドブルクも、アラルド共和国も壊滅させたので、イメリア大陸の半分は手に入れる事ができたのだ。
大魔王エターナル率いる魔王軍は、何日も酒盛りをしていた。
するとそこへ、馬車の音が聞こえてくる。
「何だ全く!! 良い気分が台無しではないか」
すると、魔王軍にユウトは一人で歩きながら近づく。
「貴様が魔王か?」
「はっ? 大魔王エターナル様だ!! 口の聞き方には注意しろ!! ん? お前はイメリア公国で会ったな!」
「馬鹿な頭をしていそうだとは思ったが、記憶力だけはあるらしい」
大魔王エターナルは、顔を真っ赤にして怒る。
得意の魔法を繰り出そうとして、桐斗を見失ってしまった。
「あれ? どこだ!? ゴフ...」
桐斗はただのパンチで、大魔王エターナルの腹を貫いた。
大魔王エターナルは、回復魔法をかけて、立ち直る。
「今何をしたのだ?」
「ただのパンチだが?」
桐斗はその後も肉弾戦だけで、大魔王エターナルを圧倒してタコ殴りにした。
魔王軍は、空いた口が塞がらない。
「厄介な奴だな!! 魔王は、勇者以外では倒せないのか?」
「フハハハハ!! いくら貴様が強かろうが、私は大魔王エターナルであるぞ!!」
ユウトは、やれやれと思い、魔法の準備にかかる。
「聖闇火水風土 六芒星 封印オリジナルカクテル大魔術 転ウサ」
すると、大魔王エターナルの周りに、結界が起こると、瞬く間に、ユウトの手の中にある瓶に、大魔王エターナルが吸い込まれていく。
桐斗は、大魔法エターナルを封印する事に成功したのだった。
「後の魔王軍は、うざいな!」
「ウサ辰」×20
全長20mはある竜が現れて、破壊砲を放った。
しかも二十発である。魔王軍は四天王諸共、消し炭へと化した。
桐斗は更に命令を開始する。
「ここより北の大地にある、魔王軍と人間は、皆殺しにしろ! 私は戻るが、諸君らは任務を遂行するように!」
「ヒャッホー了解であります」
ユウトは、馬車に乗り込み、女神の森へと馬車を進める。
いよいよ最後の決着が待っていたのであった。
よろしくお願い申し上げます。




