死を運ぶ新うさぎヶ丘王国軍
何とか処女作を完結させます。
早めに!!
血の涙を出しながら、桐斗は、馬車を準備する。
「全軍準備! バウムッド帝国を滅ぼすぞ!」
「ヒャッホー」
約一万もの、砲台付き馬車が、並んだ。
実に壮観な様子である。
うさぎ達は、桐斗の邪神化の影響下で、
世紀末モードになっており、実に好戦的である。
新うさぎヶ丘に攻め込んだ、命知らずなバウムッド兵は、散り散りになり、後退していた。
それを追いかける形で、一万もの馬車は、
出発した。
邪神桐斗は正気ではいられなかった。
なぜなら、愛する妻のアンナを殺されたからである。
前世から共にいる11匹のウサギ達も、
正気を失った桐斗に、声をかけられないでいた。
桐斗は、バウムッド帝国を滅ぼせば、
正気に戻るのか? いや、アンナが蘇りでもしない限り無理かも知れない。
世紀末モードの精霊うさぎ術士達は、
桐斗の魔法入りシェイカーを砲台から、撃ちまくり、敗残兵を追い詰める。
「ヒェ〜お助けを〜」
そんな声は、一切届かない。
無惨な死を与えていく。
やがて、バウムッド帝国最西のラフレシアが、
目前に迫る。
桐斗はただ一言
「全隊一斉砲撃」
桐斗の命令で、桐斗お手製の魔法入りシェイカーが、一斉にラフレシアを直撃した。
風範囲魔法で、家は吹き飛ぶどころか、竜巻にあったような状態になる。
土範囲魔法では、地盤が割れて、地震や雪崩が起きる。
聖魔法では、銃弾が雨霰と、人や建物を貫通して死者を出す。
そして最後は
「召喚魔法うさ辰」×10
全長20mはあろう竜が現れて、破壊砲を放つと、街を瓦礫の山から、真っさらな大地へと変貌させる。
もはやラフレシアは、存在すらして居なかったかの如く、人も建物も全て灰にしたのだった。
時間にして、約一時間程であった。
「全隊進軍」
再び進軍した、新うさぎヶ丘の軍勢が通った後には何も残らない。
まさに、死の象徴のような軍隊であった。
桐斗は、水場で馬を休ませつつ、
バウムッド帝国のあらゆる街や村を灰にしては行軍を続ける。
それは、バウムッド王二十世の耳にも入って来た。
「何故だ? 我々が攻めてたのではなかったのか?」
バウムッド王は次々と上がってくる敗戦の報告と、桐斗直々の侵略軍に恐怖を抱きはじめている。
「もはや、首都決戦しかない!! 相手は魔法使いである。接近戦を心がけよ!!」
バウムッド帝国は、首都バウムッドに、全兵士を各地から集めた。
それは、百万もの大軍団である。
半分は残して、五十万もの大軍は、
一気に新うさぎヶ丘王国軍へ進軍したのであった。
もはや、国と国の戦ではなかった。
それは人類の存亡をかけた戦となったのであった。
よろしくお願い申し上げます。




