賞金とマナの離反
うさぎは登場しないなぁと感じた
読者のみなさん!
まだ出ません泣
3章までもう少しだから待っててください。
マナはピンクの馬車に乗り、
フェデーラの首都に降り立つ。
久しぶりの街並みだが、変わったことはない様だ。
マナは王宮に入り、近衛兵士に言伝を頼んだ。
「マナが牛帝国を滅ぼして、バッファローを討ち取ったから報奨金が欲しいと伝えてもらえるかしら。後、これがバッファローの首です。」
マナはバッファローの首を近衛兵士に渡すと久しぶりの自室に帰ってきた。
まぁ予想はしていたが、健太は居なかった。
恐らく訓練に励んでいるのだろう。
以前にミネラルの温泉に入りながら考えていた事を、やはり実行するしかない。
私は私の生きる道を選ぼう。
第一の人生の旦那に第二の人生まで付き添い続ける必要がない。
もう義理は果たしたとも思っている。
マナは自室の荷物を整理し出した。
多分もうここには戻らないだろうから。
マナの自室にノックがされた。
王が詳しい話を聞きたいそうだ。
マナは王の間に向かう。
「お久しぶりである。最近王宮でマナ殿を見かけないと思ったら、大層な活躍をされたとか?牛帝国は壊滅したのかね?」
「ごきげん麗しうフェデーラ皇帝陛下
牛帝国は私がほぼ壊滅させて参りました。
帝王の首も取り、後は残党ばかりかと」
大臣達は喜びに満ち溢れ、
将軍達は今こそ領土奪還の時だと叫ぶ。
「つきましては、報酬金を頂きたく思います。
私も馬車を作ったり研鑽の旅などで、すっかり無くなってしまいました。」
宰相は手を叩く。
すると宝箱がマナの前に運ばれて来た。
中には金貨が1000枚入っていた。
マナは心の中でガッツポーズしたが、
顔にはださない。
「有り難く頂戴致します。」
マナは優雅にお辞儀をして、
宝箱を持って出て行く。
王の間では主戦論が唱えられた。
残党狩りをして、すぐに街を作る為に、
ミネラルに職人を待機させよう。
領土奪還の折にはまずは防波堤を作らなくてはならない。
山には砦を作り直し、
城も建てて城下町を作るのも良い。
すぐに先発隊が編成され、
フェデーラ軍は進軍した。
何事もなくアメルダ島の中頃まで軍は進んだが、牛が一頭も現れない。フェデーラ軍は街を作るのに適した川沿いを根城にして拠点にした。
牛達が現れない事を良い事にやりたい放題である。
何かフェデーラ軍は空き巣をしてるかの様に、やけに静かに作業をする。
職人達もやってきた。
皆あまりの平和さにびっくりしている。
少なくない数が偵察に来ても良さそうではあるが、
そんな兆候も一切ない。
防波堤を簡単につくり、後は街並み作りである。
フェデーラの街には職に困った民が山ほどいた。
彼らの新しい街として、きっと役立つだろう。
フェデーラ国はかつてないくらい領土を取り戻した。
後々の税金を思えば金貨1000枚など安いものである。
フェデーラ王は軍の様子を聞くと、
すぐに追加の職人や移住者を送るよう伝令した。
フェデーラの首都では新しい街で持ちきりである。
「俺新しい街で一旗あげようかな」
「農地もかなりあるんだろ?俺も小作農辞めて移り住もう。」
「家畜の良い放牧地になるな!わしも支店を作ろう」
みな新たな街に期待をしていた。
そんな街の様子を見ながらマナは、
ピンクの馬車でバナナと2人で王宮から出て行く。
行き先は虎王国の前に、カンパーニュである。
(温泉好きだなぁ)
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