表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第2章〜マッサージ師はハムスターと亀とうさぎと旦那と共に
81/96

マナの一人旅③

沢山のブックマーク登録ありがとうございます。

ブックマークも評価も頂けると嬉しいです。

励みになります。

牛達は必死に逃げている。


それを追いかけるピンクの馬車を操縦するのはマナである。

 

「はっはっは!牛共どうした?もう向ってこないのか?張り合いがないわ」


「風刃乱舞」


牛達を追いかけ回しながらマナは魔法を放ち

数を減らす。


後で群れて向ってこられても面倒だからだ。


数を減らしながら、マナは確実に目的地に向かっていると信じていた。


それは帝都モオである。


絶対に人の言葉を喋れる牛がいるはずだ。


人間達が知らない魔物の社会を知る必要がある。


つまりは誰が黒幕かである。

その黒幕を吐かせるのにバッファローという帝王は

1番手っ取り早いとマナは感じた。


バッファローは帝都モオにいる。この牛達は危機が迫れば帝都モオに必ず向かうはずだ。




帝都モオでは20万頭の牛が戦の準備をしている。

総大将は帝王バッファローである。

牛魔人がやられて後任がまだ育ってないのもあるが、並の相手ではないと感じたからだ。


帝都モオに負傷牛が続々と集まっていた。


これだけの量の牛達がやられて追いかえされているとなれば、止められる可能性はバッファローのみである。


牛達は蹄に鉤爪をつけて、頭には帽子、体には鎧と着込んでいく。




数日後マナは帝都モオを視界に入れた。

驚いたのが牛の軍勢の数である。

20万頭くらいはいると感じた。


MPが保つか心配になった。

まぁレベル上がれば回復するのだが



マナは馬車を降りて、1人で杖を片手に悠然と歩き出す。折角作った馬車が壊れてるのは嫌だからである。


「バッファローっていう親玉はどいつかしら」


「帝王バッファローとはワシの事だ。」


鼻に輪っかをつけて、二本足で立ち、左手にはフォークをでかくした様な棒を持っている。


オーラがそこらの牛とは並外れて違う。

確かに帝王を名乗るだけはあった。


マナは聞きたい事を先に聞いてしまおうと思いしゃべりだす。


「虎は牛を食べるのに虎王国と牛帝国は争った事ないんですってね?不思議よね!まるで誰かが仕組んでいるみたい。帝王バッファロー貴方を操る黒幕は誰なのかしら?」


バッファローは目を合わせず口調がおかしくなる


「戦が無かったのはたまたまである。我は帝王であるぞ!私より?我より偉い者が居るはずがないだろ」


「あらそう?顔には嘘と書いてあるけどまぁいいわ後で拷問して吐かせるから。」


「牛達よ必殺のライトニングアタックで黒焦げにしろ」


一万頭もの牛達が角に電流を貯めて突っ込んできた。


「土流土壊」「風刃乱舞」


マナの魔法で土砂崩れが起きて地面も穴が空く。

更には風刃が乱れ飛び足場を悪くした牛達が餌食になる。


「我らは最強の牛隊であるぞ!左右から囲め」


バッファローの命令で更に一万ずつの牛隊が左右からマナを突き殺しにくる。


後一歩の所でマナは上空に飛翔する。

牛隊は左右から同士討ちになって混乱状態だ。


「地割地震」「水刃乱舞」


混乱状態の牛隊に地震を起こし地割れで生き埋めにしてトドメの水刃が乱れ飛ぶ。


「もう終わりかしら?大した事ないわね牛隊とやらは」


「牛達よ集団魔法を使うぞ!」


「集団魔法雷牛招来ラムウ」



牛達は角に雷の電流を集める。それは何十万頭にも及び全ての電流が形を形成してマナを襲う


「アロマオイル三重奏反射魔法(レモンパーム×マジョラム×ネロリ)」


「水流スプラッシュ」


牛達の集団魔法は跳ね返され水を伝わり全ての牛に

ラムウの電撃が行き渡る。


牛達は瀕死の中、バッファローだけは上手く跳ね返された電撃をかわしていた。


「強いなお主は!」


バッファローは未だかつてここまで強いと思った事は無かった。此奴を魔王様の元に向かわせてはならない。


不退転の覚悟を決めたバッファローが飛んでいるマナに向けて雷撃入りフォークを投げてくる。


マナはひらりとかわすだけである。

飛べる者と飛べないモノでは戦いにおいて大きな差が生まれる。


マナは一方的にバッファローを攻めたてる。


「ウォータースプラッシュ」「土槍乱舞」


水がぶち当たり、土槍がバッファローを襲い続ける。何とか致命傷はさけるが、バッファローは血が各所から出ている。


「そろそろ喋る気になったかしら?黒幕は誰でどこにいるの?」


「黒幕など知らぬ!我こそが帝王バッファローである」


「そう?まだ痛みが足りない様ね」


「アロマオイル三重奏毒針散弾魔法(サンダルウッド×ユーカリ×ローズ)」


バッファローは毒針が刺さり、毒状態で苦しみ出す


「聖水スプラッシュ」


バッファローの身体に聖なる水が発射されて、

バッファローの身体から湯気が立ち更に苦しみ出す。


マナはこれはどういうことかと思う。

聖属性に弱い牛?


「あら牛さん貴方はやけに聖魔法に弱いみたいね

何故かしら?」


バッファローは無言である。死んでも絶対喋らない信念である。


マナはバッファローが何をしても喋らないと感じて

トドメを刺す事にした。


「風刃乱舞」


バッファローの頭を胴体から切り離して殺した。


マナは数十万の弱っている牛隊をもトドメをさす。


「聖水乱舞×10」 


やはり牛隊にも聖魔法は効くらしい。

面倒だから風刃乱舞で首を切って回る



マナはバッファローの首をフェデーラ王国に持ち帰る事にした。


そろそろ豪遊しすぎて金が少なくなったから

報酬を得る算段である。



しかし牛帝国を滅ぼしたのに有益な情報は得られず

ため息混じりのマナであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ