なぜ勇者が複数いるのに魔王が複数居ないと思ってた?
魔王を倒した勇者パーティは皆祖国から称賛され褒美をもらう中、吟遊詩人は祖国から罵倒され追放された。仕方ないので森で動物達と歌を嗜んでいたら何故か最強になった。今更祖国の危機で帰ってこい?もう遅いわ
上記連載開始します。こちらもよろしくお願いします
https://ncode.syosetu.com/n1789gs/
虎王国と牛帝国の境目の北端に密かに祠がある。
人間の国は誰一人知らないがここから地下に降りると地下魔王国がある。
魔王カイゼルはひどく臆病な性格で何より死を嫌う
魔王とは勇者を倒すもの!勇者は魔王を倒す者だ。
だから必死に自分の存在を隠し通して、地下に魔王の国を作る。
地上に関しては自分の部下であるライオネルを虎王国の王にバッファローには牛帝国の帝王にして統治させた。
つまりは虎王国も牛帝国も魔王国となんら変わらないのだ。
そんな魔王カイゼルに知らせがもたらされる。
虎王国のカンパーニュ占領失敗で虎魔将討死。
少し前は牛帝国のミネラル占領失敗で牛魔人討死の報を聞いていたのでこれで2連敗になる。
今代の勇者はとても強いらしい。
魔王カイゼルは震える。
勇者に私の存在を知られてはならない。
ならばどうする?フェデーラ王国への侵略をやめるか?いや奴らは反撃してくるに違いない。
虎王国と牛帝国の両国からフェデーラ王国へ同時侵略をするしかない。
魔王カイゼルはライオネルとバッファローに手紙をそれぞれ書き部下に届けさせる。
虎王国と牛帝国のどちらも戦の準備に入ることになる。
〜虎王国
ライオネルは魔王様からの手紙を読む
「ライオネルよ!今代勇者は強いらしいな。奇襲攻撃をしてもカンパーニュが落ちなかったらしいな。
次は牛帝国と共にフェデーラ王国を同時侵略するのだ。いいか?タイミングを合わせろよ
更には今代勇者を甘く見るな」
ライオネルは魔王様からの命令書を大事にしまい、
部下に命令を下す
戦いの準備をしろと
〜牛帝国
バッファローも魔王様から手紙が届いた為に読む
「バッファローよ!其方はライオネルを嫌っている事は知っている。しかし今代勇者は強いらしい。
虎王国もカンパーニュを奇襲攻撃して負けている。
そこで指令だ!虎王国と連携を密にして同時にフェデーラ王国へ攻め入れ」
バッファローは複雑な顔をした。虎は牛を食べるのだ!だから虎王国が嫌いでライオネルも大嫌いである。
「魔王様からの指令だから仕方ないが虎王国と連携など虫唾が走るわ」
バッファローは怒りが顔に出ている。
しかし部下に魔王様の手紙を見せて戦いの準備をさせる。
魔王様は人間の国より遥かに統治面積があろうが決して用心を怠らず表舞台にはでない。
最悪なのは現魔王と次期魔王が同時に倒される事だからだ。
次期魔王は自分とは離れた場所に置いている。
魔王カイゼルはゆっくり今後の展開を見守る。
何しろ1000年以上生き続けているのだから
ブックマーク登録とお気に入り登録と評価をお願いします。




