表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第2章〜マッサージ師はハムスターと亀とうさぎと旦那と共に
76/96

フェデーラ王宮の思惑

台本形式の撤廃となるべく三人称一人視点に直そうと2日以上かけて添削しておりました。


新しい話が遅れて申し訳ございません。


更には第二章だけは三人称二人視点でやります。

三人称一人視点は無理です。

フェデーラの軍勢がカンパーニュに着く前にマナが

虎王国の軍勢数万を一人で蹴散らした。


フェデーラ王国の情報員はその結果報告を王宮まで届けた。


フェデーラ王宮ではマナの話題で持ちきりだ。


「女神様は勇者でなく救世主マナを人類の希望の為に呼び出したのかもしれぬな」


フェデーラ20世もマナへの期待感が高まっていた。


そんな折に戦勝報告の為に戻ってきた健太とマナとバナナは宮廷の王の間まで呼ばれた。


「流石は女神様が選んだマナ殿である。歴代勇者があれほど苦戦した虎軍を簡単に始末するとは!女神様は我ら人類をお見捨てにならなかったのだな」


フェデーラ20世は涙を浮かべながら女神様に祈りを捧げる。


「はぁ?何で人類なんか救済しなきゃいけないのよ

女神の野郎はやく出てこいや!ぶっ飛ばして目的地まで転移させてやるんだから」


マナは相変わらず女神への信仰や恩はまるでない。

更には人類など別にどうなろうが関係ないと言い放つ。


フェデーラ王宮の重臣達も困惑を隠せない。


「だからマナさーこの島の人類救済しないと女神様はマナを目的地まで連れて行って貰えないと思うよ」


健太は呆れ顔だ。混乱するフェデーラ王宮の方々の為に健太は説明をする。


「私健太とマナは通常の転生をする予定でした。しかし女神様が私達をこの島の救世主に選び、この世界に無理矢理転生させました。マナは本当はこの世界のどこかにあるうさぎの国の救済をしたいらしいのですが、その場所に行く方法が女神様による転移だけでしてマナは女神様が数年顔を見せずに怒っています。」


フェデーラ20世は事の真相を知り成程と思う。しかしマナは人類に興味がなくても勇者健太は人類救済に理解がある様子だ。うまく健太を使い誘導してみる。


「勇者健太よ!其方はこの島の人類の救済に力を尽くすのであるのかな?」


「もちろんです。フェデーラ王よ!私は勇者でありますから人類の為この身を粉にして邁進する所存であります。」


フェデーラ20世はニヤリとした。


「マナ殿!勇者健太も人類救済を望んでおる。其方が行きたい場所に行くまでの間、勇者健太の手助けで人類救済を手伝って貰えないだろうか」


マナは人類救済で得られるメリットを考える。

それは戦争による経験値の取得だ。この国に興味はないが戦争に身を置く事で実践経験とレベルアップは魅力的だ。


「はぁ!仕方なしよ!この国がどうなろうが知った事ではないけど健太の使命もあるから手を貸すわ。しかし女神様って皆言うけどあのくそ女神をなんで皆有り難そうにしてるのかがわからないわ」


フェデーラ20世の思惑はうまく行ったようだ。

更にはこの島の利権に興味がないなら後々の報酬の支払いもしなくて良い。実に理想的な人選だ。

しかし何故人類救済に興味ない人間を女神様は救世主に選んだのだろうか?疑問に思う


「それは女神様は人類を守護する神である。人類たる我らが女神様を崇拝するのは当然である」


皆当然である顔付きだ。


マナは首を傾げながら胡散臭い女神を思い出す。

やはり崇拝など言語道断であると結論つける。


「まぁいいわ!人の信心にまでは口を挟まないけど私は女神が大嫌いなのは覚えておいて。それからクソ女神が現れるまでは戦争に参加してあげるけど、健太も私もまだ準備不足だからまだ訓練するからその積もりで」


マナはバナナを連れて王の間から出て行き自室に帰る。


フェデーラ20世はしょうがない奴だという表情になる。


「勇者健太よ!これからの人類救済の要はマナである。しっかり手綱を引いて導くのだぞ!夫婦なのであろう?夫ならば妻に堂々と俺のやり方について来いと引っ張って行きなさい」


「フェデーラ王よそれは無理です。マナはあの性格でありますし前世は女性が男性を引っ張っているのがメジャーでありましたから。」


フェデーラ20世はどんな世界から来たんだと呆れている。この世界では男性の方が強いらしい。


「勇者健太よ精進なされよ」


健太も自室に帰っていく。


フェデーラ王の間では重臣達と王がまだ会議を開く


「人類救済に興味ない者が人類救済の救世主であるか。女神様も我ら人類に試練をお与えになる」


フェデーラ王は悩ましげだ。


「しかしマナ殿の実力は確かなものでございます。うまく健太を使い働きかければフェデーラ20世様の代で夢のアメルダ島統一も夢ではございません。これは希望ではありますぞ」


忠臣の宰相は熱弁を振るう。

フェデーラ20世もその意見に確かな希望を見い出す



マナは自室でバナナと追いかけっこをして遊ぶ。

健太も今日はワインを片手に戦争の疲れを癒すつもりらしい。


「ふうこの一杯の為に頑張った甲斐があるってもんだよ。」


健太はさも自分が頑張ったかのようである

マナは白い目で健太を見る。どの口が頑張ったとか言ってるのか!戦争準備から司令に殲滅まで全てマナがやった。此度の戦争の99%はマナのおかげである


マナは呆れて何も言わずにバナナとフルーツ三昧をしだす。


マナの方が戦争疲れを癒す必要があったからだ。


良ければブックマーク登録やお気に入りや評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ