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たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第2章〜マッサージ師はハムスターと亀とうさぎと旦那と共に
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虎王国の侵攻

カンパーニュ旅館内


健太は虎王国の偵察から帰ってきた。

「マナただいま!変わりない?」


「あーお帰り健太。今マッサージ中だから後でね!あーそこいい」


バナナはモグモグフルーツを食べている。

健太は変わりない風景に安心しながら

景色の見える窓辺でワインを嗜む。


その後マッサージに満足したマナもワインを呑む


「偵察お疲れ様。んでどうだったの?」


「虎語がわからなかったけど戦の準備をしてたよ。なんか装備を整えて集まっていたから」


「うそー?なんて運の悪い事!ならばちょうど戦に巻き込まれるのね!逃げましょ」


「そうだね!っていや違う。我々が人類を守る為に選ばれたんだ。ちゃんと戦ってカンパーニュの町を護らなきゃ」


「はぁー?私はうさぎを護るんです!なら健太一人で行って来れば?」


「なぁマナ様頼むよ!この島で人類救わなきゃうさぎの島まで多分いけないよ」


「ちっ!仕方ないわね。虎って猫でしょ?私は猫好きなんだけど。」


「いやいやいや動物園にいるタイガーでしたよ。可愛らしい猫じゃなく」


マナも仕方なく戦の心積りだけはした。



一方フェデーラ王国宮廷では対応を協議していた

1勇者パーティをそのままカンパーニュに残すか

2軍をカンパーニュに向かわせるか

3まずは隠密にもう一回偵察をさせるか


「私等も虎語などわからぬゆえ偵察は続けるしかなかろう。さらには勇者パーティはカンパーニュにもう2週間は残そう。旅館に手配して参れ」


「軍は如何にしますか?」


「いつでも動かせるようにはしておけ」


フェデーラ王宮内も騒がしくなる。前勇者は虎王国にやられている。虎はそれだけ機敏で殺傷能力に長けているのだ。




〜カンパーニュ郊外


マナは木々を風魔法で切り倒し、切断していく

さらにちょうどいい大きさと長さに揃えた木に布をくっ付けていく。


「これだけあれば余裕ね」


マナは満足して出来た代物を馬車に詰めて運び出す。



2週間後カンパーニュ郊外に数万匹の虎の群れが押し寄せてきた。


フェデーラ王国の隠密は伝書鳩ですぐ様王宮に知らせる。軍を派遣してもらう為だ。


カンパーニュを護る兵士は1000人程度

これでは戦にすらならない。


カンパーニュの市民は皆震えて店を閉めてしまった。そんな中健太とマナと兵士1000名はカンパーニュ郊外に立つ


「良いかしら!カンパーニュを守る兵士達よこの旗振り棒を虎の前で振り続けるのよ何があろうと」


勇者パーティのマナから指示を受けた兵士達は首を捻っている。数万の虎相手が攻めて来ているのに指示は旗を振るだけだったからだ。

マナは旗の振り方をしっかりレクチャーする。

虎をおちょくる感じでほいっ!ほいっ!


兵士達も勇者パーティの言いつけを守り練習した。


「んとどういう作戦?」


「ネコ科の動物は猫じゃらしに弱いからそれに釣られる虎を猫じゃらしに反応させてるうちにやっつけちゃおう作戦」


「そうか!まぁそれくらいしか手はないよな。

1000名しか味方いないから」


健太は理解した。兵士1000名は必死に旗を振る

虎軍は猛烈なスピードでかけてくるがスピードが止まり旗に夢中になりだした。

マナは開幕魔法を放つ


「飛翔」「コメット×3」


マナは旗に夢中な前衛は後回しにして中衛後衛に魔法を叩き込んで空から戦況を見る。巨大な熱の隕石の大群が落ちてきた。


虎達は旗に夢中か、大規模魔法に右往左往だ


「アロマオイル催眠魔法ローズウッド


マナの催眠魔法で前衛の虎達は眠りだした。

攻撃を仕掛けたい中衛の虎達は前に進めず困っている。そんな中衛の虎達に旗が振られた。

中衛の虎達も旗に夢中で猫パンチをして戯れついている。


一番後ろに一際でかい虎が現れた。


マナと健太はジャンケンした。どうやらマナが勝ったようだ。


マナは再び飛翔して魔法を放つ


「アロマオイル針散弾混合魔法(サンダルウッド×ローズ)」


マナは挨拶がわりにでかい虎に針が散弾の様に飛ぶ魔法を放つ


「しゃらくさい魔法でわがモフモフが貫けると思うにゃよ」


虎魔将はクルクル回って針の大軍を弾く

マナは不敵な笑みを浮かべ更に魔法を連続して放つ。


「水爆土流」「アロマオイル毒針散弾三重奏魔法(ユーカリ×ローズ×サンダルウッド)」


洪水クラスの土石流が虎達をのみ込み、体勢の取れないモフモフのへたった虎達に毒針がささり弱ってくる


「ミャーゴーこれくらいで負けてられない。何としても叩きのめすミャー」


「アロマオイル銃混合魔法(ブラックペッパー×ベルガモット)」


マナの魔法は周りからは何もおきてないように見えるしかし、バン!という音がなった後虎魔将は眉間を撃ち抜かれ

息を引き取った。


虎達は毒や眠りや濁流に襲われたり大将は死ぬわでてんてこ舞いの中、逃げ出した。



「ふぅ〜所詮は子猫ちゃん達よ!私にかかれば簡単にあしらえてしまうわ。さぁ撤収よ兵士達」


健太は出番が全く無かった。自分も強くなった気でいたがマナはそれ以上だった。これが加護の差なのか?マナが遠く感じた。


カンパーニュでは虎王国軍撃退を受けて町はパレードだ!その中心でマナはワインをラッパ呑みして踊っていた。



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