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たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第2章〜マッサージ師はハムスターと亀とうさぎと旦那と共に
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フェデーラの街並

100銅貨=1銀貨

100銀貨=1金貨

100金貨=1星金貨

1銅貨=10円くらいです。

フェデーラに着いたマナと健太


フェデーラの街は王国首都なだけあり活気があった

そのなかでも串焼き屋から良い匂いがして来て自然と足が運ばれる。


「いらっしゃいあんたら2人旅かい?見ない顔だね!

どっからきたんだい?」


「はい!異世界から来た選ばれた勇者健太です。医者もやっております キラーン」


「なるほど舞台劇の方達かい!道理でこの辺りの人とは違う服装だね。」


「すご〜い!やはり健太は胡散臭いのよ!演技力がないから勇者役は荷が重いってあれ程言ったじゃない。プークス」


マナは健太を揶揄う。


「仲良いね!どうだい?フェデーラ名物 鳥のフェデーラ焼きだよ!2本いかが?」


「あ!じゃあ2本お願いします」


健太は25銅貨支払った。


「美味しいけどよく異世界で言語通じて、健太は異世界の通貨持っていたわね」


「私は精霊術士なんでお二人が会話に困らないようにコントロールしてます。」


「金は女神様からの差し入れだよ」


「ラビありがとう。はぁ〜?何で早く言わないのよ健太私にも半分寄越しなさい」


マナは健太から250銀貨奪った。


「うそーーこれだけなの?1ヶ月も滞在して居られないじゃない。どうするのよ?」


マナは金の少なさに唖然とする。これでは豪遊できないではないかと


「異世界転生とくればやはりお約束は冒険者ギルドだろ!すぐに冒険者になり依頼すれば大丈夫さ」 


健太は異世界転生のお約束をレクチャーし始める。

前世異世界ものの小説を読み込んでいたからだ。


「はぁ??まず宿探しね。後こんなに荷物を大量に持ってどうするの?いらない装備は武器屋で売りましょう。」


「そうだな。流石に剣3本に鎧2つは要らないよな」


2人は要らない装備品を売り、日用雑貨を買い揃えて宿をとった。


「あー化粧水がこの世界にあってマジ感謝!

前世って如何に便利だったか思い知らされるわ」


「でもなんか安心したよ!人類救えなんか言われてたからもっと殺伐としてるのかと思ってた」


健太はお酒を呑みながら宿屋の窓から街並を見下ろす


マナは久しぶりのまともな飯に舌鼓をうっていた。

機嫌は良さそうだ。


マナは日にちによって機嫌が変わるから気をつけなければならない。一か月もの苦行が終わり久しぶりのまともなご飯にベッドだしな!機嫌は悪くなりようがない。寧ろやっと良くなった


健太も嬉しそうなマナを見てると自然と嬉しくなる

やっぱマナと30代に結婚して良かった。


10代のマナはなかなかパンチが効いている。

前世の10代の俺なら無理だろう。


よく桐斗はこんなじゃじゃ馬を15年間も躾けれたな

桐斗は包容力の化け物だ!


「もう飲めない!!後でお土産買って帰らなきゃってここは異世界か!ははは♪ おじさんヨーグル酒追加で」


健太が考え事をしてたらマナはもう酔っていた。 




次の日マナと健太は冒険者組合に行った。


「冒険者組合にようこそ!冒険者カードの提示をお願いします」


「冒険者カードを作りたくて来ました。受付はこちらで大丈夫でしょうか?」


健太は身を乗り出して受付に聞いている。


「はい!ではこちらに名前と職業と年齢をお書きください」


健太とマナは悩みに悩みまくった。

何をかと言うと転生したけど自分が何歳なのかわからない。ラビに聞いたがわからないそうだ。


結局前世でお酒が許された20歳という事にした。

どうせ異世界だ!戸籍謄本なんかある訳がない


健太 勇者 20歳

マナ 魔法僧士 20歳


正直に書く。受付はやれやれと言った表情で用紙を眺める。受付は勇者という職業を呆れていた。


「ではこの水晶に手を翳して下さい。」


マナが手を当てると黄色に輝く。


「マナさんは魔法士で間違いないです。」


健太が次に手を当てると虹色に光り輝きだした。


「ギルマス!誰かギルマスを呼んで来て」


冒険者組合は騒然としている。


健太は何か嬉しそうだ。遂に俺の冒険譚が初まるのか?って目だ


階段から冒険者ギルドのマスターが出てきた。


「私がここの冒険者ギルド長のチャングだ!初めまして」


「初めまして私は女神様に選ばれし勇者にして医者でもある健太です。人類の危機と聞き駆けつけました キラーン」


健太の変な決めポーズは万国共通でスベる。


「うん?ありがたい!別に危機とかは今の所ないのだがな、1年前の虎王国の侵略戦争で勇者が亡くなって以来の新しい勇者だから是非とも

冒険者ギルドとしてもここフェデーラ王国としても仲良くなっておきたいんだよ!勇者は人類の希望だからな!私から王宮に手紙を書こう!是非国王に面会してもらいたい。」


「まだ危機はないんかーい!それは安心しました。

国王様の面会の件承りました。それはそうと実は私達は異世界から来まして地図やら大陸の情勢など何一つ聞いておりません。色々教えて頂きたく思っております。」


「珍しいな!勇者は基本この島のアメルダ島の住人から選ばれる。異世界より来し勇者は戦乱の前触れと伝承にある。すまない。独り言だ忘れてくれ。 えーと地図だったかな!詳細な地図は道具屋で買ってくれたまえ。戦争が起きる度に分布図が変わるからな。ここはアメルダ島という島でな牛帝国と虎王国とフェデーラ王国の3つの国が領土を争っている。人間側の生息域は大体負けに負けて領土は島の南1/5程度しか無い。」


健太はアレ?何か想像して居たのと違うと感じていた。もっと勇者様我らをお救い下さい!!みたいなノリだと思っていたのだ。


「チャングさん初めまして。私は勇者のパーティメンバーのマナです。勇者は今までどんな事をしてたんですか?」


「戦争が起きたら駆り出されて、無い時は大体冒険者ギルドの依頼を受けてたよ」


「何か勇者って救世主みたいなのじゃないんですか?話を聞いてると冒険者+兵士みたいな扱いじゃないですか?」


健太は勇者の扱いに不満たらたらだ。


「女神教って言う宗教を人間国家は大体信じていますがそれによると救世主らしいんですが、ここ何代かの勇者は弱くてみんな諦めてるんですよ」


確かに弱い勇者など尊敬されない。

彼らは危機には無いが絶望はしているのだ。


しかしすぐには具体的に何をすれば良いかわからなかった。


健太とマナはとりあえず地図を買い

宿屋に帰った。


「あぁ〜あ何か気が抜けるね!あんなに鋼鉄石倒しまくってレベル上げしたのにすぐにはやる事ないなんて」


「必要な時に間に合っているのも大事だよ。

それに365日毎日戦えと言われて戦えるか?」


「場合にはよるわ!自分が必要と感じればいくらでも戦うは!私はその覚悟がないまま大事な加護うさぎのラビからスキルを受け取った訳じゃ無い。逆に人間の生存戦略には健太だけで良いくらいだわ。私の分は有給が欲しいくらいだけどね」


マナは自分の欲望に実に正直なようだ。


「覚悟か!正直実感がまだ沸かないんだよな!まだドラクエ気分だよ」


「地図によるとここは前線ではない。国王と会ってからその後を決めましょ!なるべく前線の方が動きやすいわ」



2人は王宮の呼び出しまで宿屋にいる事にした。



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