女神特製ダンジョン③
「あー?何でシャンプーにリンスないの!!私の髪がゴワゴワじゃない!これじゃあ髪がまとまらないわ!香油を生成してと!」
風呂でもマナは魔法を使うらしい
「マナってストレートヘアーじゃなかったんだな?剛毛だね!」
「はぁ?何か下の毛みたいな言い方やめてくれる?大分髪は苦労してたんだから!毎月1万以上は美容院に投資してたから!」
どんだけ髪痛めてんねんツッコミを我慢する健太
「美容院だよね?3ヶ月に一回カットで終わりじゃないの?」
「何を言ってるの!!カットにカラーにエクステにストパーがあるでしょう!」
「こんなに髪多いのにまだ増やすのか?しかも髪に悪い事ばかりして!世の男性陣は髪の毛は一番大事な友達だったんだぞ」
健太はしみじみ言う。
「はぁ?私の元カレ軍団と旦那である貴方を入れて一度も髪染めてなかったの貴方だけよ!金髪が普通よ!寧ろ推しの店まで言い通わせる始末よ!」
「そっか確かに10代のマナ見てるとカタギと付き合ってる感じなさそうだね」
健太はマナが暴走族の族長みたいであったのかと想像した。
「いや普通の大学生だったわよ!元カレ達みんな!」
「それは意外だな!日本刀をさして背中に入れ墨した人が似合ってそうだが」
マナの背中に喧嘩上等の四文字を連想する。
「あー!それよく言われたわ!元カレ軍団に一番言われた台詞何かわかる?」
「お前男ならハーレム築いてただろ!」
「惜しいけど違う!違わないけど違う!」
「いやどっちなんだ?」
「確かに私は男ならハーレムを築いてヤリまくっていたわは私がよく言ってた台詞よ!自分が男ならあの女食いてぇ〜ってよく呟いていたわ!逆に言われたのがマナは男なら良かったのにねだわ」
ほぼ正解じゃねーかと健太は呆れ顔だ
「それ俺の台詞から繋がってない?ハーレム築きたい→男の方が築きやすくて良かった」
「違うわよ!私は性格がキツくてサバサバしてたから男みたいな性格だったのよ!だからよ」
いや絶対元カレ軍団は俺の意見が正しいはずだと健太は悟る。
「俺ら10代で出会ってたらどうなってたかな?」
「はぁ?確実に無視ね!10代の私は相手にルックスと性格と背が命だったから!ハ○ドさんみたいな見た目に優しくて背は低め」
何かかなりストライクゾーン狭いし具体的!
世の中同じ様な人そんないないぞと健太は思う。
「いやひどくない?俺ら夫婦なのに!しかもなんか拘り激しいな!イケメンで優しくないといけなくてって中々いないぞ!しかもてっきり俺みたいな高身長って言いそうだけどな!横にいてしっくりくるじゃん」
マナはバカにした様な目で見る。誰に物を申しているんだと
「背高いと見下されてる感が半端なくムカつくの!あのね!私の若い頃の関西じゃあ当たり前なの可愛い子にはカッコイイ人と付き合うのが!かわいいと何でも許された時代よ!前にも言ったけど私は男達からの人気だけはあったんだからよりどりみどりよ!」
その時健太は真に理解した。結婚と恋愛は違うのだと!少し顔で選んで貰った元カレ達が羨ましかった
しかし前世では知らないマナの若い時の魅力は凄かった!確かに性格はきついけど魅力が半端ない!この性格は好みが分かれるけど健太は嫌いじゃなかっのだ
「じゃあ今日もよりどりみどりなモンスター退治に早く行きますか」
「これ異世界転生じゃないわよね?ドラ○エじゃん!」
「そうだね」
マナと健太は洞窟を進む!健太が炎の魔法剣を覚えてから更にスムーズになった。
だってこの階層草モンスターしかいないから!トレントみたいなモンスターの葉についてる林檎美味かった!
もうピクニック気分でわいわい進む!
こんな感じで人類救えんのか?
不安に思いながらも3階のボスモンスターの扉前に着いた。
「この階層のボスは流石に草モンスターだろ!
草モンスターじゃなかったら暴れるわ」
健太は草モンスターが来てほしい。何故なら自分が活躍できるから。
マナは開幕魔法を事前に撃つ。
「アロマオイル魔法」←ステup
健太は扉をあけた。すると炎の鳥が待ち構えていた。
「いや空気読めよ!ボスモンスター」
マナはニヤリとして水魔法を放つ
「ウォータースプラッシュ」
「ぐぎゃー」
フェニックスバードは健太に突進してくる
「あつあつあつ!火事よ火事だわ!消火消火して」
急に健太が熱さからオネエになり出した。
マナはフェニックスバードと健太ごとウォータースプラッシュを喰らわす
健太は目を回して倒れた。フェニックスバードはマナをロックオンだ!
「馬鹿ね!私に立ち向かうなんか10年早いのよ!言い見てなさい!滝壺」
フェニックスバードに滝壺の様に水が落ちてくる。
フェニックスバードは倒れた。
次の階段と宝箱が現れた。
「いや何階まであんねん!」
「ヒール」
マナは役に立たなかった健太にヒールを唱えて
宝箱を開けた。やはり宝箱を自分で開けたかったらしい。中には炎の剣が出てきた。
「はぁ?健太用じゃん!しかも折角覚えた魔法剣の技の意味なくない?」
少し健太を哀れに思ったのか毛布をかけて炎の剣を近くに置いてあげた。
「どうしてなのかしら?何か昔から私より頼りになる男らしい男は私には寄り付かないのよね!こんなダンジョンだけならウェルカムなんだけど!今だけはハードボイルドに憧れるわ」
マナの嘆きを他所に健太はスヤスヤ休む
マナはちょうどいいとステータスを開く
マナ レベル80 職業魔法士
ステータス
HP:800
MP:810
攻撃:163
防御:163
魔法:800
速度:800
親愛pt:800
スキル アロマ術者
「ラビ!この親愛ptって何かわかる?」
「加護の動物はそれぞれptに応じてマナにスキル付与ができます。」
「みんなのスキルと必要ptはいくらなの?」
「果物三昧(連続魔法が可能)pt500」
ラビは生前果物ばかり食べていた事を思い出しマナは笑う。
「食べ残し(一撃死を食らってもHP1で踏ん張る一度だけ)pt300」
みどりは自分のスキルに自信満々だ。
「閉じ籠る(防御力2倍)pt300」
マメも生前と同じだ
「快適な巣(HP自動回復)pt500」
ハムもよく綿をあげたら自分好みの寝床を作ってた事をマナは微笑ましそうに笑う。
「じゃあラビとみどりちゃんのスキル頂くわ」
マナはスキル 果物三昧 食べ残し を得た。
マナはふと思った。前世でのゲームは殆どがMAXレベルが99までだ! 親愛ptで得られるスキルがこのレベルで揃わないということはレベルMAX500!?
いやいや!桐斗は多分11匹からスキルを得ている事を考えたらMAXレベル1000はあると考えなきゃならない。
確かにこのダンジョンはレベル上げにとても効率的に感じた。
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