女神特製ダンジョン②
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「いただきまーすアボガドと醤油でマヨハム♪が出来ないじゃないの?」
マナは女神にどんどん要求が増えていく。
「いやいくら何でも異世界に醤油とマヨネーズってないと思うぞ!世界観ぶち壊しだよ」
「はぁ〜?アボガドにはマヨネーズと醤油でしょうが!中トロにも負けない味!これを食すのに醤油とマヨネーズがないなど、カップ麺をお湯なしで食ってるのと同じじゃない?」
「そう?チキンラーメンはお湯なしでも美味いぞ」
アホな朝の会話はこれくらいにして健太は色んな意味でスッキリした顔で冒険へ誘う。
「ちょっと待ちなさいよ!メイクが終わってないのよ」
「そうなのか?異世界にメイクなんかないだろ」
「は!そうだった!すっぴんなの?私!きゃあ恥ずかしい」
マナはメイクをしないとロリ顔になる。
「いや随分前からすっぴんだぞ!異世界転生してから」
マナはメイクしない方が良いな!
これは元カレ全ての総意でもある。
「用意はいいな!次の休憩ポイントまで急ぐぞ冒険が俺を呼んでいる」
「いやダンジョン攻略中だから私達」
「更なる巨大な敵が我を呼んでいる!なんじ名を名乗り一騎討ちしろと」
健太が妄想しているうちにマナがウォータースプラッシュで雑魚モンスターも一気に打ち倒す
「先に行ってるわよ」
「いや待たんかーい」
健太は急いで追いかける。
すると水生の魔物ハリセンがエンチャントした。
「ズバズバズバ」
針を飛ばす。すかさず健太は盾になりバットソードで打ち恐ろす。
「連撃剣」
針攻撃はいくつか健太の連撃剣で撃ち落としたが大量の針が健太に刺さる
「いて〜アキルレス健が」
全然戦闘で活躍できない健太であった。
「ウォータースプラッシュ」
「ヒール」
水魔法はハリセンにはあまり効果がないようだ
「よく見ろマナ!水生生物だ!水以外の攻撃方法で」
ハリセンは健太よりマナを危険だと判断した。
ハリセンはマナに針を飛ばす。
マナはすかさず魔法を放つ。
「風魔法ウィンドアロー」
マナは風魔法の矢で針の全て照準を外した
「アロマオイル魔法」
ハリセンの床から薔薇が咲き誇り薔薇の棘でハリセンは串刺しにあう。
ハリセンは倒れた。健太は自分の存在価値を考えだした。
「いや俺一様勇者なんだが、マナよ勇者ぽい技教えてくれよ」
「はぁ?私の固有魔法なんですけど!だから無理!健太はいずれ立派な魔法を覚えるわよ多分!」
「そうか!なら当分は俺が盾役でマナが仕留め役な!」
「はぁ?健太貴方男でしょ?ちゃとして貰わなきゃ私のMPが困るんですけど」
あまりの健太の頼りなさに文句を言う。
「いずれな!俺は勇者だから雷魔法を覚えるつもりだ」
言うことだけは一丁前だ。未来予想図は素敵な勇者っぽい。
「ばっかじゃないの?洞窟ないで雷魔法なんか役に立たないわよ」
何とも賑やかな一行である。
うるさ過ぎて寝ていたクマが起き出した。
「ガォー」
健太は盾役として剣でクマの爪攻撃を防ぐ。後ろからマナが魔法を放つ
「タイタンプレリュード」
地割れがクマを襲い土棘が急所に当たる。
洞穴のクマさんは倒れた
なかなか連携が取れてきた。
本日も疲れ果てたら次の休憩ポイントに到着した。
マナはMP不足で動けない。健太は傷の痛みと筋肉痛でしばし休む
ようやくマナが起きてきた。
「乾パン食うか?」
「サーモンマリネを挟んでくれると助かるわ」
マナは理不尽な要求をしてくる。
「いやないから洞窟にそんなん」
健太もそりゃサーモン食べたいよとため息を吐く。
「はぁ〜何か太陽の光を浴びてないから調子崩すのよね。女の子の日が始まったからもう寝るね」
「急ぐが無理をする旅ではないからな!ちゃんと休めよ」
2日程休憩ポイントには滞在して先へ進む。
以前より攻略スピードは上がった為に2階ボスの扉前に着いた。
「よし行くか!マナは大丈夫か?」
「二時間程待ってくれる?MP万全で行きたいから」
マナは気づいた。将来はともかく今は健太が使えない。自分の魔法頼りだ。
マナは気づいていなかった。冒険者の中には壁役がおりパーティで必須であることに
数時間後
マナは意を決してボス戦に挑む
「アロマオイル魔法」
事前にステータスアップをしておく
「じゃあ扉を開けるぞ」
健太は張り切っている。
ボスモンスターはよりによって水生モンスターだった
タツノオトシゴ「ブシャー」
タツノオトシゴは煙幕を撒き散らして
ウォーターの水魔法を連射してくる。
健太は必死でマナの前で魔法に耐える
マナは考えた敵が見えないなら煙幕を退かしつつ風の矢で無差別攻撃しかない
「無差別ウィンドアロー」
「キュ」
タツノオトシゴにも掠ったらしい
タツノオトシゴが次は風魔法をお見舞いしてくる。
タツノオトシゴとはい下竜の端くれ。風魔法で負けるわけにはいかない
「ウィンドトルネード」
「ウィンドトルネード」
マナはまだ転生してよくわからないから敵の技をみよう見真似で打ち込む。マナの方が魔法力で優位みたいだマナの方が魔法威力で押してる
健太はすかさずタツノオトシゴの背後に回り込み連撃剣をお見舞いする。
タツノオトシゴは防御力は大した事ないようだ。
タツノオトシゴは光の粒子になり消えて宝箱と階段が現れた。
「ヒール」
健太はマナに開発してもらいながら宝箱をスキップしながら開ける。
中には水の杖が出てきた。
マナ用武器だ。やっと2人に武器が行き渡る。
「ふぇー疲れた」
「流石にここで一泊ね」
マナと健太の作戦は何より命大事にだ!
次の日3階に降り立った。2階までのゴツゴツした雰囲気と違いひっそりと咲き誇る草が生えていた。
壁の隙間から日の光も届いている。
「おおー!日光浴してビタミンEを作り出すわよ」
マナは久しぶりの陽の光に喜びを噛み締めている。
「そうだな!日の光がないと憂鬱になるからな」
日光浴していた2人に魔の手が襲う。
野生化したラデッシュだ。
健太はすぐさま切り刻みラデッシュをマナに渡す。
水で洗い食べるマナは文句を言い放つ
「余計にマヨネーズが欲しくなるわ」
なぜかブルーベリーや苺まである。
ビタミン補給のために食べ漁り、
食べきれない分は保存食にする。
「日がくれないウチに次の休憩ポイントまで急ぐわよ!」
しかし草系等の魔物が出るエリアで弱点の火魔法が使えない桐斗とマナ
疲れが見え始めた時に健太が火魔法を覚える。
しかも火魔法を剣に纏う魔法剣士スタイルも取れる。役立たずだった今までを補うかのように突っ走り休憩ポイントまで着いた。
「やっと我が活躍できる日が来たようだ」
健太は嬉しそうだ。
「やっと使えるようになってきたね!次のボスが水生生物でないのを祈るばかりだわ」
マナは疲れた体を押して白シチューを作る。前菜はラデッシュにデザートは果物だ。
やっとまともな飯に安堵しながら本日の冒険は
終わった。




