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たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第1章〜バーテンダーはウサギ達と共に〜
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アラルド奪還作戦とアラルド共和国の滅亡

小説家になろうから実際小説になり本を出されるとなかなかボリューミーになり作者の大変さが身に沁みます。

統一歴143年11月6日

アラルド共和国は25万の大軍を率いて遂に首都アラルド奪還に動き出す。


同じ勇者とアランドブルク兵も側面から援軍に出る

兵は10万弱だ。


対するコマンドアークは魔王国より援軍を依頼していた。それはゴースト隊だ


闇夜に行軍すればバレない上にゲリラ戦も敵軍での潜伏活動も、敵軍での略奪活動もお手の物だ。


ゴースト部隊は同じ四天王ゴーストアークに依頼して借りてきた。此度の戦いの要になると踏んでいた。


ゴースト部隊には何より魔法入りシェイカーの略奪か暴発を促す。


敵の十八番のもっとも信頼した作戦を潰す。

戦いの鉄則だ。幾重にも罠と策を労したコマンドアークだが心情的にはこれでも足りないご様子。


何せマジシャンズアークは慢心して地上戦でも押されまくった。


普段なら本能のままに暴れまくる魔王軍に対して意識的にまとまらせている。前衛で壁役のダークネスデビルは巨大な盾を持ち、街道を固めている。ダークネスファルコは伏兵で潜伏中だ。


アラルド兵は先手を取り騎兵隊の隊長に魔法入りシェイカーを持たせて、車懸陣でヒットアンドアウェイ方式に進軍させる。


すると落下式罠が発動して騎馬兵が落ちる。

後続の騎馬隊が動けないと知ると、落下した兵に油甕とファイアーボールを加えた後アラルド兵と距離を取る。


聖王国アランドブルク兵にも同じく穴式罠を仕掛けて距離を取る。


仕方なしに空中から勇者クリムドが挑発を開始した。


「怖気付いた魔王軍は防御に走り街道を封鎖して護りを固めている。恥ずかしくないのか!正々堂々勝負をしろ!」


「貴様の相手は私がしよう我は魔王軍四天王コマンドアーク!マジシャンズアークの恨みは晴らさせて貰う。」


勇者クリムドとコマンドアークの戦いは始まった。

先制とばかりに聖剣を抜き距離を縮める勇者クリムド


それに対して体術で応戦するコマンドアーク

「アタッコロタツィオーネ」


激流に飲まれ勇者は防御が精一杯だ。

しかし勇者クリムドは諦めない

死角を突きながら剣戟を突いてくる。


それに対してコマンドアークは腕による手刀の技ブロカレで次々剣戟を弾き返す

勇者はやりづらかった


敵はどうやら近接戦が得意だ。

暗殺術も効かない。


意を決して林に逃げ込みながら飛剣を飛ばしては離れる事を繰り返す。


コマンドアークは眉を顰めた。遠距離攻撃からチクチクと煩わしい攻撃だ。時おり聖魔法も繰り出してくる。


「勇者め流石おっさんなだけある。引き出しは多彩だな」


コマンドアークと勇者が戦っている間地上軍は森を抜ける手段に出た。


しかし待ち構えていたのは火攻めだ!枯れ木と油を染み込ませた地面に火矢が飛ぶ。


瞬く間に炎上して右往左往する。その隙にダークネスファルコ隊は魔法入りシェイカー隊を攻撃する。


恐怖に怯えた魔法入りシェイカー隊は魔法を暴発させて味方に甚大な被害を与える。


アラルド軍の形成は不利だった。

本日は一旦軍を下げて明日の為に新たに陣形を考える。

そんな中深夜の森より忍び込んでくるのはゴースト隊だ。


ゴースト隊は魔法入りシェイカーの保管場所を探り当てると全て暴発させていった。


アラルド軍達は余波を喰らい少なくない数の死傷者をだす。ゴースト隊は特攻隊の様なものだ!全てのゴーストは滅んだ。

これは聖王国軍も同じだ。


明日からの戦いは魔法入りシェイカーを、使わず戦うしかない。すぐさま伝令が走り至急在庫の魔法入りシェイカーを輸送するように走る。


次の日は魔王軍は攻勢に出る。ダークネスファルコ隊が、中心になり敵軍に油甕を投下して、ダークネスデビルがファイアーボールをを投げ入れ火攻めを敢行する。


依然勇者とコマンドアークの戦いは膠着状態に見えるがコマンドアークは涼しげに勇者の攻撃を防御する。防御に特化したコマンドアークに対して奇襲を仕掛ける勇者!焦った勇者は必殺技を繰り出す。

「サウザンドホーリー光爆撃」

千本の聖剣が作られて波状攻撃がコマンドアークに迫る

コマンドアーク八面六臂の変身をとげる。


コマンドアークの顔は瞬間的に8つに、腕は6本になる。そして聖剣を最も簡単に封殺していく。


「ホーリーディエトロアサッショーノ」

勇者はコマンドアークの真正面に立ったつもりがコマンドアークは八面顔がある。

すぐさま見切られる。


「そんな子供騙しな技が我に通じるか気配感知では我は魔王軍最強だ」


歯を食いしばる勇者

すぐ様アラルド共和国軍は撤退の狼煙をあげる。


魔王軍は首都アラルドを見事守り抜いた。



それはアラルド共和国の首都奪還作戦は失敗に終わった事を意味する。


年が明けてアラルド共和国の現体制は12年ぶりに

解体された。


アラルド共和国は政権を久しぶりに担う党と初閣僚の人事に追われる。


アラルド共和国はもはや頭が機能していない国である。前政権は親聖うさぎ王国派であった。


では今回の政権はどうかというと、主に女神教派閥から高い票を受けて樹立した政権の為親バウムッド帝国の色が強い。もちろん反聖うさぎ王国である。


聖うさぎ王国との和親協商条約は新政権樹立と同時に破棄された。


コマンドアークの隠密はアラルド共和国オットーで

このアラルド共和国の混迷ぶりを見ていた。


今ならアラルド共和国全てを手に入れられるだろう。

なぜなら選挙に忙しく警備兵も碌な仕事をしてなかった。



統一歴147年2月26日

コマンドアークはわずか手勢5万でオットーを襲撃した。


アラルド共和国は新たな将軍の任命も出来ていない。つまり指揮系統がバラバラである。


コマンドアークの軍略に良いようにはまり、

広範囲の火攻めと油甕空爆を駆使して街を混乱させて更には重要拠点である議会場所や重要拠点そうなのを空から破壊してわずか3日でアラルド共和国は滅亡した。


コマンドアークはオットー占領後、念の為に首都アラルドに同じ四天王ゴーストアークと援軍にかの地を護る為に来て貰った。




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