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たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第1章〜バーテンダーはウサギ達と共に〜
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勇者の研鑽

桐斗に手も足も出なかった勇者クリムドはアレクサンドリアにて自分の存在意義について考えている様子だ


小さな頃から剣術に励みいつか騎士になって聖王国アランドブルクを護りたかった。


ひたすら剣を振り続ける幼い日々の成果が現れて、

聖都アランドブルクの警備兵になった。


日々の訓練をこなす中でこのまま普通に兵士として生き、いずれは騎士に昇級して満ちたりた普通の人生を歩む予定でいた。


時折前勇者の戦いを目の当たりにして、勇者は大変だなぁと常々関心していた。


齢25を過ぎた時に転機が訪れる。前勇者は前魔王に滅ぼされた。その時も聖都アランドブルクは前魔王の手に落ちて、自分もアレクサンドリアに逃げた。


アレクサンドリアに着いた晩の夢の中に女神が現れて私が次の勇者だと伝えられる。伝承を知ってた為にすぐ様女神の森の聖域に行き、聖剣を引き抜いた。


その際に女神様に魔物の倒し方や少しの訓練を施された。


そのおかげか2年後前魔王を討ち滅ぼし、聖都アランドブルクを取り戻し聖王国アランドブルクの危機を救った。


それから10年は月日が流れ今に至る。

もう全盛期は過ぎただろう。

怪我は回復魔法で治っても筋力や俊敏性は徐々に衰えていく。


何を弱気になっているのだ!桐斗殿にも言われたではないか。信念の弱さと精進を怠ったから大魔王エターナルに負けたんだ。


あの大魔王エターナルは俺より後に産まれた後輩ではないか!自分も魔物を倒しまくればあの領域にすぐに立てるはずだ。それに自分がもし死んでもまた勇者は産まれる。


意を決して単身聖都アランドブルクの方角へ向かう。巡回中の魔物を一気に撫で斬りにして応援を呼ばせない。


勇者である事のプライドを捨てて、伏兵しながら魔物を背後から次々と倒していく生活をはじめた。



時折り自己嫌悪をなぜか勇者クリムドはしてるご様子だ。

走り込みを怠っていた。筋トレが甘かった。魔物討伐をサボっていた。要員は幾つかあるが近頃は精力的に全て頑張っていた。


しかし気力と体力は比例しない。勇者クリムドも40歳に近いのだ。徹夜は身体に堪える。


勇者は三日三晩寝ずに戦い続けるなんて書いてる絵本の作者を血祭りにしたい気分なようで勇者列伝なる本を燃やしていた。


水筒から水を頭から被り体温と頭を覚ます。


何を考えても仕方ない!自分は魔物を倒し続けるしかない。倒して倒して倒しまくった先に必ず希望があると信じろ勇者よ!


昼頃睡眠をとって魔物を狩るのは夜だ。

もう勇者ではなく暗殺者のようだ。

そして朝には筋トレと走り込みをして寝る。

兵士時代の練習も思い出して基礎から鍛え直す。


段々とマッチョになってきたな!これで今年のボディビルダーの戦いは優勝間違いなしだ!って違う!


勇者も人の子だアホな妄想にツッコミを入れつつ

家族について考えるご様子。こんなダメダメな勇者でも結婚をして2人の息子がいる。


長男は剣に向いておらず、商人の道を進むそうだ。

今商業学校に通っている。

次男は私譲りの腕っ節で町では一番の悪ガキの元締めをやっている。将来は大盗賊になるそうだ!いや兵士になれよ!


妻も2人の息子もアレクサンドリアに住んでいる。聖都アランドブルクは過去度々魔王軍に占拠されており危なかったからだ。


「願わくば私の代で魔族を滅ぼして平和な世の中にして孫を見たいものだ」


勇者クリムドは今最前線で1人魔王軍を闇討ちしている。それは桐斗に言われたからというのもあるが


家族を危ない目に合わせたくなかったからだろう。

少ないながらも日々魔王軍を減らしている。

こっそりと



勇者の研鑽はまだまだ続く



勇者は日々血を吐きながら魔王軍を襲撃していた。

それは一年もの月日を費やしていた。


「まだ俺の限界はこんな物ではないはずだ!」

日々自分を鼓舞し続ける。


そんなある日勇者クリムドは2つの必殺技の習得に成功した。

「サウザンドホーリー光爆撃」←ハンドレッドホーリー光爆撃の強化版だ


「ホーリーディエトロアサッショーノ」←闇討ちをし続ける事で会得出来たのだろう。姿を眩まして背後からの一撃だ。


随分と筋肉もついてきた様だ。

勇者クリムドは一年余りの日々で確かな実感を感じていた。


勇者クリムドはブルク20世の元に強くなった旨の報告をした。

ブルク20世はすぐ様軍を集めて合戦の準備に入る。

ブルク20世はイメリア16世へ援軍報酬の前金を届ける為に馬車を走らせた。




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