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たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第1章〜バーテンダーはウサギ達と共に〜
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第一次マウリア奪還戦役

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バウムッド帝国はマウリア王国が消滅して新たにできた聖うさぎ王国に対して大したことはないとたかを括っていた。


なぜなら人間にとっては食料たるうさぎが、下等生物たるうさぎが統治している国である。


自然の理を考えたら弱者は強者に蹂躙されるものだからだ。

バウムッド帝国兵を聖うさぎ王国に近い街ラフレシアに大量に送り攻め入る準備をしていた。


バウムッド帝国バウムッド20世は重臣達と領土拡大に関してかなり楽観的に捉えていた。


「イメリア公国が聖うさぎ王国と軍事同盟を結んでいても大陸南部なら気付かないだろう?」


「はい陛下!暗部に調べさせた結果、ハイラビット達が植林しているだけで旧マウリア領ではハイラビット達は生活していないものと思われます。

現在もラパンの森を拠点にしている事は明らかです。」


「旧マウリア国民を交えてあくまでは奪還作戦と称して旧マウリア王国領南部一帯を手中に収める。春には開始せよ。念のため軍旗は旧マウリアの軍旗を使え」


「軍務卿としては嬉しい命令であります。バジウッド帝国はこれで領土が更に拡大致しますね。

屈指の列強大国に躍り出る事になります。」


「ああ!我らには女神様の加護がある。負けるはずない」


バウムッド帝国は侵略戦争の準備を急いだ。


統一歴140年4月3日

バウムッド帝国ラフレシア某地


「私は此度マウリア王国奪還作戦の指揮にあたるムーア将軍である。

この軍の中には多くの旧マウリア人がいる事だろう。なんとしてでも故郷を憎きうさぎ共から取り返すぞ!狙うは旧マウリア王国南部最大の街旧フランデリカ一帯だ。皆の頑張りに期待する!以上だ」


ムーア将軍率いる総勢10万の大軍が旧フランデリカに向かう。

10万とはいえ半分は戦う兵というよりかは工事兵や農民兵だ。


一刻も早く復興させて人々の営みを回復しなければ税収は期待できないからだ。

戦意旺盛なバウムッド人とは違い、

旧マウリア人は警戒していた。

何せ去年にうさぎ達の圧倒的な魔法爆撃から

命からがら逃げて亡命して来たばかりだからだ。


バウムッド人にいくらうさぎ達は強力だと伝えても旧マウリア人は魔王と戦った事もないから貧弱でうさぎにすら負ける腰抜けであると旧マウリア人の言葉を信じなかった。


旧フランデリカ近くに居たハイラビット達は大軍が迫っている事に気づく。

うさぎは耳は良いからだ。

隠密のハイラビットを残してハイラビット達はすぐ様神殿にこの事を伝えに行く。


バウムッド帝国動く!

その知らせを受けた桐斗は

3台の大砲付き馬車を出撃させた。

今回イーティアはとどめ置かれた。


あれはアンナ専用馬車であり、神殿拠点防御に置いて置く必要があったからだ。

それは前回の遠征で車輪の調子が悪く修理交換が必要だった為である。


総大将マナナ 参謀ジジ 将軍アスラン 物資担当ラビビ 雑用係モカ 一兵卒桐斗の6名だ


「また俺雑用係かよ!」


モカの叫びは華麗にスルーされた。

哀れモカと思いきや桐斗自身も将校ですらなかった。


隠密のハイラビットもバウムッド軍が境界線を越えた段階で強制的にラスティナールの罠を発動させてバウムッド帝国軍の統率が乱れてる隙に退散した。


「うさぎ共めこんな小癪な罠を仕掛けてたとは!斥候部隊は前に出ろ!

この先に罠がないか調べろ」


バウムッド帝国軍の行軍は緩やかになった。

明らか罠に警戒している。

なぜならムーア将軍は罠にかかり鼻を切って血が吹き出したからだ。


幸先が悪すぎる。大丈夫か?

不安を拭いきれなさそうな旧マウリア人達


ようやく旧フランデリカに入ったバウムッド帝国軍はあたりの警戒する兵と街の復興をする兵に分けて動き出した。


マナナ達は旧フランデリカを一望できる丘から

バウムッド帝国軍の様子を見ていた。


「旗は旧マウリア国のものだわ」


「でもマウリア人とは明らかに肌の色が違う人がいるよバウムッド人も絡んでるはずだ」


桐斗は元人間だから微妙な肌の色の違いで見分けれた


「そーなのか?うさぎから見れば人間なんかみんな一緒に見えるよ」


「だから貴方は童貞なのよ!童貞うさぎは黙ってなさい」


『その通りである』


マナナの意見にイエスマンのジジとアスラン。

モカはいつも劣勢だな。


「いや童貞じゃないし!てか俺の扱いわるくない?」


「とりあえず安全に夜を待って奇襲をかけよう。今のうちに魔法入りシェイカーを詰めた弾の作成作業を急ごう。

今回は急な戦の為こちらの準備もあまり出来てない」


「いや桐斗サラッと流すな俺の扱いに関して」


「童貞うさぎモカそれどころじゃないはずだ。手を動かして」


モカは桐斗の手にかみついた。

イッテ!!前世でも同じ事あったなこれ!

みなワイワイ言いながら準備に取り掛かる。


そして夜が訪れる。


「みんな砲撃は北西側から行うように!北にも森側にも逃げられると厄介だからね。

バウムッド帝国側に追い込んで!」


桐斗は保護者の気分だ。


「各砲台は弾薬装填を開始!撃て〜」


マナナはノリノリに砲撃命令を出す。


ザブーン!ザブーン!ザブーン!


旧フランデリカ内


ドカーン!バリバリバリ!!ドキューン!

ココナッツの雨が降り注いだ後、弾丸の雨が人間を襲う。さらには土槍も降り注ぐ。


「こんな夜中に何が起こってる?敵の奇襲か?」


「どうやら街の北西側を中心に無差別爆撃を受けているものと推測されますムーア将軍

夜中の為敵影は目視で発見できません。」


「軍人を叩き起こして、

旧フランデリカ郊外南東部に集結させろ。

朝を待って敵陣に斬り込むぞ」



「何か廃墟の街に砲撃だからいまいち効果あったかわからないな」


モカは首を傾げながら不安そうだ。


「そうだね。魔法入りシェイカー10本入りの弾を1000発撃ったら敵陣の様子を探ろう。

隠密ハイラビットは偵察をまたお願いするね」


偵察ハイラビットは敬礼をして旧フランデリカに向かった。



「おー敵からの魔法砲撃が止んだぞ!

さては弾薬切れたな!皆の者好機である!

朝を待ち全軍突撃準備」


旧フランデリカ郊外南東部に大軍が集結している事

朝に総攻撃をかける事を掴んだ偵察ハイラビットはすぐ様引き返して桐斗に報告を入れる


「朝まではまだ時間がある。ここからの砲撃だと旧フランデリカの壁が邪魔してうまく魔法砲撃が行えない。

私が一人向かい、召喚魔法で一掃してくるよ」


桐斗は一人夜の闇に紛れ出撃した。一様斥候部隊に気をつけてアレンヌ風の梵の隠遁魔法を自身にかける


召喚魔法の射程範囲に入った桐斗は北西側から召喚魔法を放つ


「竜騎士ウサタツ」


全長50mもの巨大な竜が突然現れてビームを放つ

バウムッド軍は何が起こったかわからないまま大半の兵士が死んだ。


運が悪い事に指揮官たるムーア将軍もである。

右往左往しているバウムッド帝国軍にトドメの魔法を次々と放っていく


「聖土最高級混合光爆魔法アンダルシア


敵陣が光り輝き爆発が相次ぐ。これでバウムッド軍がよく見える。


闇最高級散刃魔法ブラーミスト


闇の刃が降り注ぎ撤退的に狩っていった。


旧マウリア人は旧フランデリカでの砲撃で既に怖気付いておりすぐにラフレシアへ敗走していた。

それに対してバウムッド人は最後まで戦おうと足掻いた為にほとんどが討ち死にした。


この戦は聖王国アランドブルクの暗部が隠れて見ており、暗部は戦いに決着がつくと急ぎ聖王ブルク20世の元に急いだ。


なんだあの巨大な竜の召喚魔法は?

軍隊が万単位で一瞬で溶けたぞ


暗部の報告を聞いたブルク20世は手紙をイメリア16世に書いた。次の世界会議で桐斗を呼んでもらう為に





本日のカクテル

ブラーミスト

クラッシュドアイスを入れたグラスにカルバドスブラーグランソラージュを入れ混ぜるだけ


カルバドスの深い味わいを堪能できます

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