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たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第1章〜バーテンダーはウサギ達と共に〜
33/96

聖うさぎ王国の成立とマウリア王国の滅亡

いよいようさぎの国が出来ます。

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ラパンの森の魔法入りシェイカーは作りすぎで4万から先は覚えてない。


しかしいくらあっても困ることはない。

大砲も100門は完成済みだ。

これならいくつか馬車で移動式の大砲部隊もできるはず。


しかし、いかんせん精霊術士に至るうさぎが11匹以降増えてない。

ハイラビットでは魔法入りシェイカーの栓を開けられない。

栓を紐つきにしようとも考えたがハイラビットは紐すら引けない。


イメリア公国との貿易を鑑み、イメリア公国内のラパンの森には簡易の拠点を作った。

貿易の観点から貿易品を輸送しやすい作りにした為大した要塞化はされてない。

まぁ倉庫みたいなもんだ。


ハイラビット達には有事の際はすぐに逃げるように厳命している。

ラパンの森の神殿からイメリア公国内のラパンの森拠点には馬車でも結構かかる。


幸いイメリア公国との貿易で馬車は大量に獲得できた為に定期的にラパンの森神殿からイメリア公国内のラパンの森拠点へはハイラビット部隊を往復させている。


シェイカーの栓は抜けないが馬車の操作は出来るようだ。

余談だが馬車をうさぎが操ってるシーンは可愛かった。


春の大出産ラッシュでハイラビットが増えてきてラパンの森も少し手狭だ。

ラパンの森拡大化計画を立てねば。


イメリア公国から大量に獲得した多種多様な苗木をラパンの森外装部に少しずつ植えていこうか。

それともラウリア王国を滅ぼした後の事を考えて

バウムッド帝国国境と聖王国アランドブルクとの国境に木々を植えて領土支配をアピールするのもいい。


それには間伐をした森の木々を使うのは決定済みだ。間伐をした木々を植え変えたら全ての木々に栄養がいくだろう。

添木から始めるよりは年月が掛からなくて良いはず。森の手入れも大事である。


さてさていろんな計画は順調に進んでおります。

そんなある日今度はラパンの森東側で矢に着いた手紙を発見したハイラビットが桐斗の元にやってきた。

文の内容はこうだ。


「統一歴139年10月15日ラウリア草原中央部にて決戦を挑まれたし。敵兵見ない場合は強行軍としてラパンの森の拠点に雪崩れ込む。草原にて戦う事を推奨する。」


まだ3ヶ月以上も準備期間あるよ!随分優しいなぁ

桐斗はこの内容を次の貿易時にイメリア公国に伝えるようハイラビット達に命令する。


マウリア王国はこれで貰ったも同然だ。

桐斗は独自でもイメリア公王に手紙を書いた。

内容は

「マウリア王国のミノンの街と周辺の農業地帯をイメリア公国に差し上げるかわりにイメリア公国内のラパンの森はこちら側に頂けるよう正式に依頼する」


ところでイメリア公国では奇妙な現象が起きていた。

魔王直轄地との境界線付近ではやってくる魔物にラパンの森産魔法入りシェイカーを結界内から放つだけで容易に撃退できるのだ。

ガキの使い程度の単純作業だ。


イメリア公国軍人は口々にいう。

「もうシェイカーなしでは生きられない身体になってしまったわ」と

このシェイカーはラパンの森からの輸入品である事がイメリア公国中に広まり、

空前のウサギとシェイカーブームが起きていた。

一家に一台シェイカーをと買い求める商人や富豪達も後を絶たない。数ヶ月待ちの状況だ。

神棚にはうさぎのぬいぐるみが家家に飾らせている。


魔法を使い終わったシェイカーも首都イメリアの酒場では本来の使い方である、お酒用のシェイカーとして使われていた。

酒場もオリジナルカクテルでウサギに因んだ商品を出すとそれが飛ぶようにオーダーされた。


イメリア公国がいかに魔王軍に苦しめられて

うさぎ達に救われたを如実に物語るエピソードだ。


それもあってかラパンの森から極秘密書が渡された際にイメリア公国は素早く軍をマウリア王国との国境の街付近に集結させる準備をしていた。


マウリア王国フランシスは疾風の速さで南部の兵10万と地方貴族達を従えてフーデリカを囲み、第二皇子フランク以外の全ての王族と大臣達を捕まえて簒奪を成功させた。


因みにフランクは聖王国アランドブルクに亡命した。その勢いでマウリア王国軍はマウリア王国中央草原に向かう。


開戦の前日桐斗は5台の馬車を率いてマウリア草原が見えるラパンの森外層部に布陣した。

大砲一門ずつを装備した馬車4台に大量の魔法入りシェイカーを山積みにした馬車一台だ。


今回はラパンの森拠点にバニラとルイとペロを護りに残して、8匹の精霊うさぎと桐斗の9匹で出陣している。もちろん総司令官はマナナだ。


マウリア王国中央草原にはおびただしい程の軍人達がファランクスの陣形で整列をして決戦に備えていた。


この日9匹のうさぎ達は会議を開いた


「あの敵陣形かなり桐斗の魔法を警戒した陣形よね?どうするの?」


マナナは陣形を心配しているようだ。


「いくら堅い陣形でも魔法入りシェイカーを撃ち続ければ問題ないでしょう」


ジジは武人だがアホだ。


「マナナ司令官私桐斗に奇策がございます。ゴニョゴニョ」


「それは良いわね。丁度軍隊も密集陣形だから効果的よ。」


何の不安もなくうさぎ達は明日の開戦に備えて早めに眠りについたが夜行性の為に寝れない。

見張りを交代交代にして少しでも寝る努力をした。


翌日マウリア王国フランシスは大声で開戦の合図を出した。

すると人間に変身した桐斗が一人で敵陣に歩いて来た。


マウリア王国軍はファランクスの陣形で警戒する。

上にも前にも大盾を装備して更に前方と上空には各種魔法障壁を張った。


桐斗は構わず「召喚魔法竜騎士うさたつ」を唱えた

すると全長50mはある竜が上空に現れたかと思うと口から巨大なビームをラウリア王国軍に放つ。


マウリア王国軍の前線とフランシスのいる天幕を含めて弾け飛んでマウリア王国軍半数以上が壊滅してフランシスも死んだ。


マナナ隊長率いる馬車も桐斗に接近して、マウリア王国軍の残存兵に向けて魔法入りシェイカー入りの弾を大砲で次々と発射していく。


マウリア王国軍はフランシスの死どころか将軍すら死んだ為に指揮系統が乱れ、四散し敗走状態になった。

同時刻イメリア公国軍もマウリア王国ミノンに攻め入って支配下に置いた。


マナナ達は大戦に勝利してまずはラパンの森付近のヤドンの村から破壊してマウリア王国の南から北へ侵略の行軍を開始した。


マウリア王国の民衆はラパンの森の攻撃になす術なく街を放棄して北と東へと逃げていった。


丁寧に桐斗達は死体に火葬を施しながらゆっくり進軍する。まだ手元に2万本以上魔法入りシェイカーは残っていた。


王族のいる街フーデリカも魔法入りシェイカーの弾での大砲発射を3時間するとほとんど破壊されてすぐに落ちた。


聖王国アランドブルクとの国境地帯まで安全に進んだ後、マウリア王国の土地はこれより聖うさぎ王国が支配する旨の立て札を国境沿いにうち立てて桐斗達はラパンの森神殿まで戻った。


その後100台もの馬車をラパンの森から随時発進させて聖王国アランドブルクとバウムッド王国との国境地帯にラパンの森で間伐された木々を間隔を空けて植えていく。もちろん立札もうち立てる。


100台の馬車は何往復もしてその作業を続けて行ったのであった。


しかしラパンの森のうさぎ達だけではその作業は大変である。

だからイメリア公国に要請してミノン一帯の外側に植林作業をしてもらうようにした。


聖うさぎ王国はかくしてうさぎの楽園地帯となったが桐斗はラパンの森拠点は神殿だけにして他の拠点を内陸部にいくつか作る作業や残留人間を排除したりとやる事は山積みだった。


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