表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第1章〜バーテンダーはウサギ達と共に〜
30/96

フランシスの決意

ラウリア王国第二皇子フランクは世界会議を終えて

フーデリカに帰ってきた。


フランクはすぐ様ラウリア王国内で重臣会議を開くよう求めた

重苦しい雰囲気の中会議が開かれる。

フランクが世界会議の内容を報告した。


①諸外国は魔王軍との戦いにマウリア王国が援軍を出さない事を遺憾に思っているという事

②勇者はラパンの森内へ入れず和平の仲介が出来なかったという事

③ラパンの森勢力との戦いはラウリア王国が悪く和平はラウリア王国自身がなさねばならいと言われた事

④イメリア公国はラウリア王国を売り渡してでもラパンの森勢力と親交を持ち、対魔王軍の戦力にしたいと思っていると言われた事

⑤対魔王軍同盟としてラウリア王国も加盟して今後は積極的に支援する事

⑥勇者曰くラパンの森勢力は魔王軍より遥か強大だという事


「そうか!勇者も無理であったか。

しかし首都マウリアを壊滅させられた我が国は支援どころではないのだが」


マウリア20世は老けこんでやつれている。


「お言葉ですが、会議に出席して諸外国の意見をお聞きしてきましたが、

マウリア王国に同情的な国は聖王国のみで

他はマウリア王国を非難しておりました。

さらにはイメリア公国のみがマウリア公国よりラパンの森勢力に親交を持ちたいと言っていましたが、

諸外国の顔触れの表情を見るにマウリア王国よりラパンの森勢力への期待をほとんどの諸外国が持っておりました。

あそこで支援を断れば確実にイメリア公国を筆頭に我が国は物理的に攻められる事になったはずです。」


「下等種族たるうさぎ如きが我が国より望まれてるだと?本当ですか?兄上」


第三皇子フランシスは激昂している。


「あー本当だとも。

ラパンの森勢力にコテンパンにやられた現状、

ラパンの森勢力を侮るのは良くないよ。

勇者も言ってるしね」


「どれだけの犠牲を出すかはわかりませんが和平の使者の派遣はすぐにでも出すべきかと。

どれだけの内容を相手が出してくるかわかりませんが話し合いはするべきでしょう」


宰相とフランクは和平案を勧める。


「王都マウリアの壊滅で多大なる死者が出た。

その身内らは復讐の為進軍を望んでおり、

王国内から多数の者がフーデリカに来てプラカードを掲げて行進しておるよ。

あれもどうにかしないといけないな」


厄介な事が山積みの為だ。マウリア16世が老けこむのは


「私は民衆の声に賛同して更なる攻勢に臨むべきだと考えています。」


「それは得策とはいえませんな。

敗北は火を見るより明らかだ」


「私も同じく攻勢案には賛同出来ないな。魔王軍より遥かに強大なら尚更だな」


和平案をとりたい王と宰相とフランクに対して抗戦論のフランシスの図式が出来上がる。


「我が国は魔王軍と戦った事がないのに

魔王軍に勝てないと決めつけられますか?

同じくラパンの森勢力には奇襲で一方的に魔法攻撃をされただけです。

大軍で攻め入れば勝機は必ずあります」


「フランシス!馬鹿な真似はよせ!ラパンの森勢力への攻撃は許さん」


「では同盟国への支援は当面少しにはなるが行い、ラパンの森勢力とは和解という姿勢という事で問題ないでしょうか?」


「そうだな。そうするしかあるまい!会議はこれにて終了する」


フランシスはこのままでは次期国王はフランクになると悟った。

フランクが国王になればフランシスは殺されるかよくて国外追放だ。

もう後が無かった。


幸い民意はラパンの森勢力への攻勢に向いている。

すぐに行動を起こすとバレるから少し時期を見てから起こそう。

簒奪という名の大罪を!!


フランシスはその後時期を見ながら自分を支持する地方貴族達と親交を密にして備えた。


一方桐斗は相変わらずずっと魔法入りシェイカーの製造をひたすら続けていた。



もしよければブックマーク登録やお気に入り登録お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ