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たとえ転生してもうさぎを愛してる  作者: ガーネット兎
第1章〜バーテンダーはウサギ達と共に〜
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勇者ラパンの森に白旗で向かう

お気に入り登録やブックマーク登録よければお待ちしております。魔法一覧は第19部にまとめて総集しております。


ラパンの森勢力により三時間余りで王都マウリアを壊滅させられた。

マウリア王、宰相、第二王子、第三王子や重臣達らは何とか王都マウリアを脱出して南部の町フーデリカまで逃げ延びでいた。


「まさかあれ程の戦力だったとは」


マウリア20世は言葉を失っていた。


「兵士の報告では最後の砲撃でビラが撒かれて、今回の襲撃はマウリア軍への復讐だとあります。

とすれば眠れる獅子を起こした責任は第三王子フランシス様にあるのでは?」


宰相は此度の責任をフランシスにあるのではとチクリ


「いや報告ではほとんど被害をラパンの森には与えていないはずだ」


「暗殺者も派遣されましたよね?ラパンの森の関係者の被害による報復だったのでは?」


宰相の尋問に最後はフランシスは黙ってしまった。


「こうなってしまっては終戦条約を何としてでも締結せねば一週間で王国民全て滅ぶぞ!

さらに他国から第二の魔王を作り上げたなんて言われかねん。

魔王軍とラパンの森の勢力が同盟でも結んでしまうと全人類滅ぶぞ!一年以内に」


マウリア16世は和平を提案した。 


「しかしどなたが交渉できるのですか?

ラパンの森は結界が幾重にも張り巡らされてます。」


「勇者に仲立ちを頼むしかないだろ」


マウリア国からの密書は冒険者ギルドを通して勇者に届けられた。


勇者クリムドはマウリア王国からの手紙を読んで

驚いていた。すぐ様聖王国に対して宮廷会議を要請した。


「ラウリア王国は魔王軍との戦争中にバカな事をしたもんだ。

そんな余力があるなら援軍を派遣してほしいものだよ」


ブルク20世は皮肉げに語る。


「しかし王都マウリアは50万人以上からなる街だったはず。

それを3時間余りで完膚なきまでに破壊し尽くすなんてできるものなのですか?」


「勇者である私でも到底不可能ですね。

相手は精霊術士なので遠距離攻撃らしいのですが、

この手紙の文面を見るに魔王より強いのではないかとすら感じます。

私がかの精霊術士と魔王軍戦闘を見た時より

確実にかの精霊術士が強くなっているのは間違いありません。」


軍務大臣の質問に勇者は誠実に返答する。

マウリアの二の舞をこの国に選択させてはいけない。

我が国には魔王軍という強敵が隣接しているからだ。


「かの精霊術士の情報をイメリア公国と我が国だけで共有したのが間違いでしたな。

全ての国に公表するべきでした。」


『はぁ〜』


「勇者クリムドよ!

ラパンの森に向いかの精霊術士に

ラウリア王国とラパンの森との終戦条約を結ぶ気があるのか聞いてくる事はできるか?」


ブルク20世は勇者クリムドに縋るしかない雰囲気だ。


「最善は尽くしますが話し合いがもてるか不明です。

何せ人間ではないのですから。

勇者である私は外交力には自信ありませんよ」


「しかし経緯を見るに結界に近づいただけで魔法が飛んでくる。

何とか防ぎきれるのは勇者クリムド様だけかと」


軍務大臣は勇者クリムドしか向かえない任務だと言い切る。


「殺されない事を祈るばかりです。

何とか終戦条約結ばせたらラウリア王国から魔王軍対策に援軍の確約を取りつけてくださいね」



勇者クリムドは愛竜に跨りラパンの森方面に飛んでいった。


勇者クリムドには策があった。

白旗掲げたら何とかラパンの森に入れるのではないかと思っていたんだろう。


しかし見通しは甘かった。


ラパンの森ではうさぎ達がマナナ達の勝利から好戦的になっていた。

一兵卒のハイラビット達はキビキビと魔法入りシェイカーを砲台前に運んでいる。


ラパンの森の北側の拠点に本日はジジが守っていた。

ジジは好戦派だ!人間を見たら撃ってよしとマナナにも言われていた。


ラパンの森外層結界前に勇者クリムドが降り立ち

話し合いを〜と白旗を振っていた。


しかしジジの耳までその声は聞こえない。

仕方なく結界を破壊しながら白旗を振る事にした。


ジジは外層の結界の破壊を感じとる。

すぐに近くに居たペロを呼び砲撃の準備をさせて

すかさずココナッツドリーム入りシェイカー10本入り砲弾を詰めて砲撃を撃った。


勇者クリムドの上空に多数のココナッツが降り注ぐ。


盾を上空にいくつか直撃しそうなココナッツを聖剣で切り裂くがいかんせん硬い。


「私は勇者クリムド!話し合いをしたいだけだ!砲撃を中止して欲しい。」


勇者クリムドは青あざ塗れになる。

致命傷は避けていたが今度は魔法砲撃がこちらに向かってくる。


次はどうやら風刃のようだ。

しかもえげつない量だ。


ココナッツよりきついぞ。

何とか風壁を作るも作るも破壊され

ダメージを食らう。


命の危険も感じていたであろう勇者は愛竜に跨り帰って行った。


ジジとペロは満足して砲撃を終えた。

この時また桐斗は木陰で眠っており

事件を把握できてなかった。




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