プロローグ
初めまして
私の処女作の小説になります。
誤字などあるかもしれませんが、
まだ慣れていないため暖かく見守ってください。
よろしくお願い申し上げます。
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・地名等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
※うさぎは全て実在しており飼ってきたうさぎをモチーフにしております。
感想への返信はしております。
質問などにもお答え致します。
死んだら生前に飼っていたペットが迎えにきてくれるのだろうか?
ふとそんな事を考えていた私
一条桐斗は現在死に直面して走馬灯を見ていた
うさぎ達みんな大好きだったなぁ
場所は交差点 大型トラックと乗用車の交通事故の巻き添えでトラックの下敷きになってしまった。
薄れゆく意識の中で最後に思い出したのは愛すべきうさぎ達の事である。
思えば寂しい人生であった。
あまり良い家庭環境で育って来なかったせいか、家族とは大学で東京に来てから絶縁状態だった。
自分さえいなければ残りの家族は真に血の繋がりのある家族。つまりは自分は母親の連れ子である。
DVも酷く何より実家に良い思い出や居場所がないので自然と疎遠になっていった。
大学時代付き合ってた元カノの影響でうさぎを飼いだしてうさぎが大好きになり飼ったうさぎは総数11匹
みなすべて大切に育てて最期まで面倒を見た。
みんな大好きだったよ。
目の前が真っ暗に染まり 一条桐斗は一つの生を終えた。
それを静かに見つめる11匹のうさぎ達
「桐斗に逢えるのか嬉しいな。生前はご飯を食べてる姿に恐怖してたなぁ」
ダッチのジジは懐かしそうに思い出す。
「桐斗には12年間お世話になった。何より印象にあるのは桐斗の手を噛んだ事かな」
オレンジネザーランドドワーフのモカは少し反省気味だ。
「桐斗の言いつけを守らず牧草をあまり食べなかったせいかよく病院に連れて行って貰いました。電車怖かったな」
グレーのネザーランドドワーフのアスランはガクブルしている
「手をペロペロしたからペロって安直すぎる名前でしたわ。お風呂に入れて貰った事が印象的です。」
真っ黒ミニうさぎのペロは何故かほっこりしている。
「手をペロペロしなかったからノンペって私とペロの区別最後まで出来なかった桐斗懐かしい」
真っ黒ミニうさぎのノンぺは呆れている。
「みんな耳を立ち上げてるうさぎばかりだから、耳を意識的に上げてました。そんな私をよく桐斗は耳を強制的に下げさせてたのが印象的です」
ホワイトのロップイヤーのバニラは耳を触っている。
「最後の最期まで病院に連れて行ってくれたり看病をして貰い励まして貰いました。愛情を特に感じ感謝してます」
ヒマラヤンのルイは涙を流している。
「私も最期まで看病して頂きました。食べれない私にチューブを使い必死になって食事も与えてくださいました。感謝してます。」
真っ黒ミニうさぎのティンカーは微笑んでいる。
「里子の私を愛情一杯に沢山散歩させてくれました。しかも毎日バナナまで下さって感謝してます。」
グレーのネザーランドドワーフのラビビは畏まっている。
「私も里子ですが、わんぱくな私を温かく包み込んでくれました。最期まで迷惑をおかけしました。
コード噛んだり壁紙壊したり。そんな私を愛してくれました」
真っ白ロップイヤーのカシスは妖艶な笑みだ。
「ラビビとカシスは知らないかもしれないけど候補にはマナも居たけど先の会議の通り、桐斗に決めるわよ。みんな覚悟を決めなさい」
マナナはうさぎ達に号令を出す。
11匹のうさぎ達は桐斗を追って行った。