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父親の出来る事  作者: 三郷 心次郎
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息子に

酔っ払った勢いです。

先ずは、妻を愛しましょう。

気に食わない部分もあるでしょうが、子供を愛でるが如く愛しましょう。

何しろ、愛する子どもを授けてくれたのは、他ならぬ妻なのですから…。


息子には、自分を重ねず、彼が思う事を尊重しましょう。

私と彼は、別の人間です。

今生きている時代も、これから生きる時代も違いますから、すれ違うのが当然です。

自分の価値観こそ、価値のないものになります。

そこでまた、息子との壁や軋轢や、なんなら確執すらも産むのです。

でも、何から何まで全てを尊重して、受け入れるのはまた違う事になります。

それでは、ただの"甘え"の助長にしかなりません。

彼の自主性を潰す可能性すらあります。

時には、試練を与えなければいけません。


敵になり、彼を攻撃するのも、必要であればしましょう。

勿論、味方になって、状況を打破することもありましょう。

でも結局、彼の持つ自身の"気持ち"を、最大限に尊重する事が大事です。

絶対に、最後の舵取りはしてはいけない。

彼自身の手で、彼自身の舵取りをするように、促すのが大前提だと感じます。

そうして自信を付けていけば、早々酷い間違い等しないでしょう。

そうしながらも、父親を超えやすい状況を作りましょう。


ハードルを低く設定してあげましょう。

若干、君よりは劣る程度には育てましょう。

未来がある人間より、これから朽ちる人間の方が、優先順位的に低いのですから…。

他の若い人より、息子に道を譲る方が、断然に心情としてもリスクや体裁を気にしなくていいわけですしね。


ですが、立ち塞がりましょう。

彼にとって、簡単には超えられない壁を演じましょう。

そこを互いに"超えた"と認めた時に、息子の自立は果たされます。

その時には、きっと一緒に、美味しく酒が飲めるのではないかと仮定します。

前書き以上に、言える事なんかねぇよ。

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