38・デモニド
突如闇夜の荒野から現れた集団。
全員が手にした武器をこちらに向け、敵意をあらわにしている。
そして、その集団の先頭。
獣を模した赤銅色の鎧を身に付けた初老の巨漢。やたら攻撃的な刺々しい甲冑で全身を隙間無く固めている。顔が覗く兜のわずかな隙間だけが唯一の露出という徹底ぶりだ。
男は長く伸びた白い顎髭を弄びながら、肩に担いだ矛をゴルディークに向けた。
その武器は身の丈を超える全長の半分を巨大な片刃で構成しており、矛の枠をいささか逸脱している大矛であった。
「お~……。金色のアイコン。貴様が今の領主か!」
その男はゴルディークを視界に捉えると、歯を剥き出して笑った。
「何故だ!? どうやってここに来る事ができた!?」
ゴルディークが声を荒げ、男に剣を向けた。切っ先がカタカタと震えている。動揺しているだけではない。既にこれまでの戦いで剣を握る力もほとんど残っていないのだ。
それに対し、男は無遠慮に笑い声を上げた。
「ヴェイングロウに雇われたのよ。予め事が動いたらこちらに出向く手筈だったのだ! あやつが死んだという事は、ワシも無駄骨にならずに済んで良かったぞ! ガハハ!」
どこまで読んでいたのだ。ヴェイングロウは。
ここはリグハイン砦の東、やや北寄り。空白地帯を挟んではいるものの、魔王軍陣営の領土に寄った方向に位置している。
ヴェイングロウは自分が倒れた後の対策まで用意していたというのか。
だが、まだ疑問は残る。
こいつらが遊撃隊だったとして、こちらに来るメリットが無い。
予めこのリグハイン砦に多数配備しておけば良いだけの話。それよりグレイドッグや自領土の戦いの応援に行く方が効率的だ。
そもそも、この軍勢が出発したはずの魔王軍領土での戦いはどうなったのか。
援護がいらない程優位に進み、それを見極めてからこちらに向かったとしても、既に侵攻クエストは3時間以上経過しているだろう。移動に3時間かかるここへ間に合うはずがないのだ 。
「ガハハ! 驚いているようだがな。答えてやる義理はない! さあ、その首を取られたくなくばわかっておろう! ゆくぞ! 皆の衆!!」
男の掛け声で20人が一斉に武器を振り上げて押し寄せてきた。
「ワシの名はデモニド! いざ、勝負せい!」
敵軍の上げる雄叫びが私達の肌をビリビリと震わせる。焼ける様な痛みを感じるのが気のせいだとわかっていても、その気迫に戦慄せざるを得なかった。
「リラ! ベイブ!」
「ミケさん!」
「ミケ!」
私はリラとベイブの方を振り返った。2人も既に戦闘体勢を整え、敵の群れに構えている。
「どぉりゃああッ!!」
「ぐ……っぬうぅ……!」
背後から金属同士が激突した音が響いてきた。
デモニドが振り下ろした大矛にゴルディークは片腕で剣をぶつけた。既に右腕はHPを全損、さらに消滅していた。
「俺はいい! 早く仲間の下へゆけ!!」
受け切れなかった大矛を肩に食い込ませながら、ゴルディークはこちらに向かって叫んだ。
だが、今の領主はゴルディークなのだ。見捨てる訳にもいかない。
その一瞬の迷いが敵に付け入る隙を与えてしまった。
側面から私を縦に割ろうと敵の剣が斬りかかって来ていた。
反射的に頭を上半身ごと前に振り下ろし、剣を避ける。その勢いで宙返り、そのまま敵の側頭部に蹴りを見舞う。
さらに反動で反転し空中で脳天に踵落としを叩き込んだ。
「ぐほぁ……!?」
効いてる。頭を揺らしながら敵は虚ろな視線を周囲に振り撒いていた。
リーダー格のデモニドはともかく、周りの取り巻きはせいぜい30レベル前後のようだ。私とはかなりレベル差があるが、ギリギリ私の体術熟練度なら通じるみたいだ。
視線が定まる前にその顔を蹴り上げ、私はリラ達の下へ走り出した。
「ぬぅおおおおッ!!」
ベイブの振るった大剣が敵の1人を弾き飛ばす。
しかし、敵はその威力を受け切り、すぐに態勢を立て直した。
さらにその両脇からも敵が飛び出し、左右からベイブの体を刺し貫いた。
ベイブもゴルディークも獣身覚醒後のステータス低下で、ほとんど戦う力が残っていないのだ。
「ヒールプラス!」
すぐさまリラが回復魔法をかけるも、そのリラ目掛けて斧が飛んできた。
とっさに振り上げた杖でそれを防いだが、衝撃で倒れ込んでしまう。遅れて真っ二つに折れた杖が地面に転がった。
「あぐ……!」
うつ伏せに倒れ、それでも震える腕に力を込めてリラは立ち上がろうとした。
そうして伸ばした手の先に、見覚えのない足が踏み出してきていた。
それが敵のものだとすぐに理解できた。顔を上げると、担いだ斧を振り下ろそうとしている敵の姿が視界に飛び込んできた。
リラを見下ろしながら、ニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべてた敵。
迫る刃に、リラはギュッと目を閉じた。
「リラァアーッ!」
だが、そいつは真横から飛んできた大剣に頭を弾き飛ばされ、空中を一回転した後地面に叩きつけられた。
「べ……」
自分の名前を呼ぶ声に、リラはハッと目を開けた。転がった敵の向こうに、リラは頼れる仲間の姿を見つけた。
一瞬安堵してその名を呼ぼうとした。
だが、目に映ったのは敵に囲まれ、全身を串刺しにされたベイブの姿。
そして、その体が光の粒となって消えていく所だった。
「この重さ……! ダークナイトか!」
「ガハハッ!! おうよ! レベルはまだ60台だが、おかげさまでレベル80の相手とも渡り合う自信はあるぞ!」
ゴルディークのパーティメンバー、セーヴェンと同じ職業。重力魔法で装備重量を軽減し、より高ランクの装備を身に付けられる。
それ以外に大きな特徴はないが基本的なステータスが高く、プレイヤーの技量次第では上位レベルの相手に全く引けを取らず戦える。
「貴様もなかなかやるようだがな! 万全であれば良い勝負ができたであろう」
大矛に叩きつけられたゴルディークの剣から鈍い音が漏れる。そして、その刃が根元から折れた。
デモニドが笑い、吠えた。
「勝負ありだ!」
だが、ゴルディークは折れて飛んでいく刃を掴んだ。
「まだだ……ッ!!」
重厚な鎧を突き破り、首筋の近くに刃が深く突き刺さる。
ゴルディークの握ったその切っ先はデモニドの肩に突き立てられていた。
わずか一瞬の反撃に、しかしデモニドは歯を剥き出して笑っていた。
「……無念だ……」
呟いたのは、ゴルディーク。
相対するデモニドをにらみつけながら、その体が少しずつ崩れ落ちる。
その胴は大矛の長大な刃に貫かれていた。
「死に損ないにしてはなかなか楽しめたぞ。次は互いに万全の状態で勝負しようではないか! ガハハッ!」
大矛を横に振り払い、ゴルディークの腹を千切る。
その瞬間、デモニドの笑い声に吹き消される様にゴルディークの体は光の粒となり空に舞い上がっていった。
『ゴルディークが倒され、デモニドに領主権が移行しました』
光の舞い上がる夜空にアナウンスが響き、それを告げた。
「邪魔……どけッ!」
四方八方から迫る敵を殴り飛ばし、私はリラの方へ進もうとしていた。
振りかぶられた腕を掴み、その手が持つ剣で背後から迫る別の刃を止める。
そして、その背後の敵を回し蹴りで突き飛ばす。
また死角から突き出された槍を掴んで引き寄せ、鼻っ面に頭突きを見舞った。
「リラ……リラッ!」
今しがたベイブが消えていくのが見えた。リラを守る為、自身を省みず最後の力を使って。
しかし、守る者がいなくなったリラを再び凶刃が襲う。光魔法で反撃を試みるリラだったが、集団で囲まれ為す術無く地面に転がってしまった。
「ハァ……ハァ……!」
それでもリラは抗っていた。震える脚で立ち上がり、傷だらけの手をかざしてホーリーオーダーの数少ない攻撃魔法を相手に向ける。
ふとその時。一歩下がったリラの背中に何かがぶつかった。
正面からは迫る敵。背後から伝わってくる気配は人だった。リラは心臓が跳ね上がる思いで背後を振り向いた。
その男は悠然と2振りの剣を手に下げ、リラの側に立っていた。
私にもその姿は見えた。
ベリオン。
先ほどの戦いを私も傍目に見ていたが、あのダークルーラーを歯牙にもかけず葬り去っていた。
リラに向かう敵はその存在に気付いて足を止めた。
その圧倒的な存在感に誰もが萎縮せざるを得なかった。
「……ベリオン……!」
引きつる様な声が私の喉から出た。
その実力ならばリラを救い出し、この場を脱する事ができるかも知れない。その後あの敵のリーダーをどうするかは、ひとまず置いておくしかない。
チャンスは今しかなかった。
だが、ベリオンはリラを路傍の石かの様に一瞥もしなかった。
「…………」
そして、火に薪でもくべるかの様に、敵の中にリラを突き飛ばし背を向けた。
「なッ! ベリオン……! なんでッ!」
肌を掠める刃を躱しながら、私は叫んだ。
もしやとも思ったが、やはりベリオンの目的は……。
私は歯を食いしばってその背中を見送る他なかった。
「ミケさん……!」
ハッと意識をその声の方へ戻した。
「ごめん……」
しかし、私が目にしたのは、背中を斬りつけられ、倒れ込むリラの姿だった。
私はリラが伸ばした手を掴もうと、咄嗟に手を差し出した。
「リラ!」
だけど私が触れた瞬間、リラの手は光の粒へと姿を変えて消えていった。
舞い散った光の残滓を踏みつけながら歩き出す敵の群れ。その全員が下卑た笑いを浮かべてこちらに集まってくる。
手を伸ばしたままの私。
背筋がザワザワと逆立つ様な感覚を覚えた。
リラの手を取ろうと伸ばした指先をギュッと握り締め、私はその向こう側から近寄る敵を見据えた。
見える敵の数は10人以上。いつかのゴブリンを思い出す。しかし、今私を囲むのはあの時とは違って遥か格上のプレイヤー。単純な動きしかしないAIじゃなく、考える頭を持つ人間なのだ。
イヤだな。こう、自分の無力さを突き付けられるのって。チリチリした何かが行き場を無くしたみたいに胸の奥で燻っている様なこの感じ。
もう周囲に味方はいない。だけど、たった1人でも私は退くつもりはない。
私は仁王立ちでそれを迎え入れた。
「もうお前1人だぜ? お嬢ちゃん」
「さっさとぶっ殺しちまおうぜ」
「でもコイツ、ちょっとかわいいんじゃねぇか? へっへっ」
獲物をどう切り分けるか舌舐めずりする敵の群れ。
その中からモヒカン頭をした男が一歩先んじて前に出てくる。
「じゃあ俺が先に楽しんじゃうぜヒャッハー!」
男は手にしたサーベルを振りかざすと、耳障りな奇声を上げながら振り下ろした。
直後、男の上げた悲鳴がその場にいた者達の耳をつんざいた。
私は握りの甘いその手を掴むと、投げ飛ばしながら親指を反対側にへし折った。
その声を合図に、周囲の敵は総毛立って襲いかかってきた。
だけど今、私は機嫌が悪い。
私は真っ正面からそれを迎え撃った。
正面に立つ敵の懐に入り、剣が振られるより早く顎に拳を打ち込む。
相手の意識がブレた一瞬、剣を持つ腕を掴んで別の敵が振った腕に突き刺した。
敵が意識を取り戻す前にその胸に背を押し付け、そのまま首に腕を回して投げ飛ばす。
投げられた敵は仲間の攻撃を一身に浴び、背中を赤い軌線だらけにして地面に転がった。
「野郎! 同士討ちに気を付けろ!」
1人投げたおかげで包囲に穴が空いた。すぐ隣の敵の顔を蹴り上げ、反対隣の敵に背中から飛び込む。
見上げると、ちょうど下を向いた敵と目が合った。その顔を私は振り上げた爪先で蹴り潰した。
「避けらんねぇヤツなんざ知らねぇ! 死ねぇあ!」
蹴り上げた脚を戻すと、大槌を持った魔人族の大男が必殺技を繰り出していた。
大槌が打ち込まれた地面が爆ぜ、衝撃波で私と密着していた敵ごと周囲を吹き飛ばす。
「……くっ」
少し肩に擦った。密着していた敵が邪魔で避けきれなかった。
それでも全力で前に飛び出して、周囲から次々に繰り出される攻撃を躱す。
「んおぇ!?」
未だ地面に突き刺さったままの大槌を踏みつけて柄を駆け登る。
そのまま滑り込む様に持ち主の魔人族の首にしがみつき、側頭部の両角を握った。
「……んんッ……あぁあッ!」
そして、渾身の力を込めてその首を捻り折った。
「ウソだろ。なんだよコイツ!?」
倒れ伏す大男が光の粒となって消えていく中、敵からどよめきが起こる。
相手が必殺技後の硬直中だったから抵抗無く攻撃が通った。この隙は使える。
不意に私の左頬を閃光が抉った。
「構うな! 続けやぁ!!」
槍の必殺技か。射手は必殺技後の硬直に入っているようだが、その後も次々と仲間が必殺技の光を放ち始めている。必殺技の隙を数でカバーするつもりのようだ。
「……ッ!」
視認できない。
相手が素人だったおかげで、ろくに隠せていない初動にかろうじて体が反応してくれた。
だが、技の鋭さだけは達人のそれ以上だ。
心臓を狙った突きを左腕の手甲で反らし、それでも被弾を肩に受けた。
「これでどうじゃオラァ!」
衝撃を堪える間もなく、背後から同時3連撃を繰り出す剣技を右手足の防具で防御する。
手甲に亀裂が走り、体ごと大きく吹き飛ばされた。
地面を転がりながらも、なんとかその勢いを殺して立ち上がろうと膝を立てる。
「ッ!」
しかし、その膝を1本の矢が貫いた。
散弾状に放たれた必殺技の1本に捉らえられたのだ。
前衛の後ろで隠れる様に立ち回っていた弓の持ち主がニヤニヤとイヤらしく笑っていた。
グラリと体が傾く。預けた体重が霧散する様に支えを失い、地面が近付いてくる。
その私の前に、相変わらず下卑た笑いを浮かべたモヒカン頭が立っていた。
へし折った手は治療したのか、回復ポーションの空き瓶を投げ捨てた。
そして、サーベルを掲げて必殺技を繰り出そうとしていた。
「こぉのクソチビがァアッ! 死ィにぇあああッ!!」
光り輝く切っ先が私の視界を埋め尽くす。
避けられない。これを食らったら私は確実に死ぬ。
それでも、私はその輝きから目を背ける事はしなかった。
一瞬のブラックアウト。
きっと次の瞬間にはアルテロンドの城下町でリラやスフィアル、ベイブ。それにルクスが揃って迎えてくれるだろう。
それで酒場で夜食でも嗜みながら今日の反省会でもすればいいや。
特にルクス。最初に脱落するとは情けない! なんて冗談を言いながら。
あ、でももう夜も遅いし、それはまた今度かな。
できれば勝ちたかった。悔しいな。
「よっ。ミケ生きてる?」
ふと、少し間の抜けた声が聞こえてきた気がする。
「悪い。ちょっと野暮用で遅くなっちゃってさ。でもタイミング的にはカッコよかったと思わない?」
知ってる声だ。
おかしい。白亜の城下町じゃない。ブラックアウトしたと思ったけど、夜中の平原のままなだけだ。まだ目の前にはモヒカンもいるし。
だけど、そのモヒカンは額に空いた穴から煙を上げ、白目を剥いたままその場に倒れていった。
一体何が起きたのか、少し理解が追い付かない。
それと、今私は誰かの腕の中に抱かれてるみたいだ。どうやら私はまだ死んでないらしい。
私は自分を抱きかかえている人物の顔を見上げた。
「……ルクス?」
それはよく知っている、仲間の顔だった。
ダークルーラー・ルルドの魔法で崖下に突き落とされたはずだったけど、幻じゃなければ今、私の目の前にいる。
「ミケ。1人でよくがんばったな」
敵は一瞬だが動けずにいた。
それは目の前に現れた青年のせいでもある。
しかし、それだけではなかった。
突如、少し離れた場所で敵の一角が爆発した様に吹き飛んだ。
そちらに目を向けると、紫色の全身鎧に身を包んだ小柄な人物が身の丈を超える大剣を振り回している姿があった。
既に度重なる戦闘で鎧は崩壊寸前。さらに片腕も欠損ダメージを負い、失われていた。動く度に鎧の破片がこぼれ落ちているザマではあったが、それでも重戦車のごとく敵をなぎ倒していた。
ゴルディークのパーティメンバー、セーヴェンだった。
「ゴルディーク……。私達が繋いでみせるから!」
声を上げたのは同じくゴルディークのパーティメンバー、ルケリア。
周囲にも次々と味方が駆けつけてくる。わずか5人の手勢となってしまったが、それでも心強い援軍だった。
「俺達も彼らに続け!」
別の方向からもまた一団が現れた。
アスタルテのパーティメンバー、ネストだった。
砦の本曲輪で敵と交戦していたが、無事に勝利したようだ。こちらは7人の加勢だ。
まだまだ数では劣るが、皆苦境を乗り越えた精鋭揃い。
今再び、私達に希望が繋がった。
「アンデッドの群れをやっつけるのに手間取ってさ。それで来るのが遅くなったってワケ」
この援軍を呼びに向かっていたのか。おかげで助かった。
「ルクス。どうやって……」
「ん? あぁ、コレ」
どうやってあの高さから落ちて助かったのか。
その返答はルクスの腰に提げたロープと、それに取り付けられた一本の矢。
これはさっき堀から脱出した時、ベイブに引き上げさせたのに使った物だった。
どうやら崖下でかろうじて生還した後、北の本隊に戻ってアンデッドと戦っていたセーヴェン、ルケリア達と共闘。殲滅に成功したとの事。
その後ルクスはルケリア達に状況を聞き、領主のアイコンを目指してこちらに向かってきたそうだ。
得意げに鼻を高くしたルクスの顔を、私はじっと見つめていた。
まだちょっと頭が追い付いてないんだ。少し待って。
「なんだよ。カッコよすぎて惚れちゃった?」
いつも通りのイタズラっぽい笑顔を見せるルクス。
「……ちょっとだけ」
私の顔にもふっと笑みがこぼれた。
ちょっと子供扱いされてるのが癪だけど、ようやく安堵から全身の力が抜けた。
「じゃ、ラストスパート。行きますか!」
次回投稿は8日午後8時予定です。
令和初日に初投稿!
令和になってもミケのオンラインリハビリテーションをよろしくお願いいたします。
次回、第39話『侵攻クエスト終了』
お楽しみに!