表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

招待状(第4章)

大きな話題が街中を駆け巡った


お城を解放して舞踏会を開くことを王室が決め、招待状が送られたからだ


招待状が届いた街の女達は色めき立った。わたしの家にも招待状が届いた


 

舞踏会には王室も貴族もいる


貴族の御子息もいるし、なにより評判が麗しい王子様にも会えるかもしれない


ひょっとしたら未来の王妃になれるのかも…


そんな気持ちが街の女達の心を浮き立たせた


 

母と姉はここぞとばかりに力を入れてた


いや、この日の為の今までだったと言えるのかもしれない


母は姉とわたしに新しいドレスを買い与えた


 

姉はやっぱり綺麗だった。わたしは姉の引立て役として舞踏会に行くことになることを理解してたし、姉も母もそれを期待しているのも知ってる


それでも、わたしは淡い期待をしていた


「ひょっとしたら…」の気持ちはわたしにもあった


 

シンデレラも招待状が届いていたことは知っていた


だが母はシンデレラにドレスを買い与えなかった


どんなに解放された舞踏会とはいえ、ドレスが無ければ参加ができないことを知ってるから


姉はシンデレラにドレスを誇らしげに見せた


これから起こるであろう新しい未来をシンデレラに得意げに語った


わたしも姉に従った


 

舞踏会の日まで母は姉に舞踏会のマナーと誘いかたを教えていた


没落したとはいえ、そこは貴族出身の母だった


 

シンデレラは何事もないように家事をしていた

 

わたしは複雑な感情があったけど、わたしはわたしのことで精一杯だった




そして舞踏会の日を迎えた




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ