霊感少女、真理亜 続き
真理亜の夢は、楽しい夢ばかりではない。時に、冷や汗がでるようなゾッとする夢も見た。
真理亜の目の前に、とてもとても大切な絵があった。その絵に何が描かれてあるかは、思い出したくない記憶だからなのか?はっきりと見えてこない。
絵のなかに、硝子窓か?鏡か?
透明感の強い何かが描かれていたのだが、
大切な絵の一箇所が
突然、誰かに真っ黒に塗り潰された。
真っ黒に塗り潰されている部分を見ながら
真理亜は、辛くて辛くて耐え切れない気持ちになった。
ワタシのせいだ。
ワタシのせいで、未来に遺さなきゃいけない大事な絵が、台無しになってしまった。
ごめんなさい、、、。
後世に誇れる絵が駄目になって、本当にごめんなさい、、、。
真理亜は、深々と、神様に懺悔した。
ワタシは、どうすれば良いの?
この絵の、あの部分、真っ黒に塗り潰されることがなければ、世界で、とっても有名な絵になっていたはずなのに。
本当に、どうすれば良いの?
重々しい空気のなか、辛い気持ちに打ちひしがれ、谷底に突き落とされたように、落ち込む、夢のなかの真理亜。
そして、突然目が覚めた。
今を生きている真理亜は、夢の続きで、深く落ち込んでいた。
ワタシなんか、生まれてこなければ良かった。
消えてなくなりたい。