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霊感少女、真理亜 続き

ある日、真理亜の夢に白い服を着た優しそうな女の人が出てきた。


「お父さん、立派になって良かったね。

貧乏な画家の娘に生まれて、あなたも苦労したね。」


女の人は、そう言って、私を見つめながら泣いていた。



私が半分身体を貸してあげている、あの木靴を探したワタシは、画家の娘なの?



真理亜は、前世の記憶があるといっても、特に強いデジャヴ体験や強烈な夢を見た時以外は、記憶は曖昧である。

お母さんに素直になれないといっても、やっぱり、今を生きる真理亜は、両親のことが大好きだから、色々な経験をしながら、今を生きる真理亜の記憶は形成される。

時に、私とワタシの記憶や想いがごちゃ混ぜになることもある。


みかん農家を営む父は、あったかいし、優しい。



だから、その時

画家の娘と言われた時も、あまりピンとこなかった。



まして、お父さんが、どういう絵を描いていたかも思い出せるはずがない。




ただビロードの服の気持ち良さだけは忘れることが出来ずにいた。私が私になる前、ワタシが大好きだったお父さんの記憶。








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