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天下御免  作者: 深町珠
11/21

右京は、時折蕎麦屋の前を通り掛かる。


あの、町娘が憧憬を持って右京に挨拶をする。


まるい額、柔らかな笑顔、やや桃色の微笑みは



右京をしても、笑顔にさせられる



そして、この娘を守る為に


悪い役人が死んだとしても、仕方ないのでは

ないか、と




そんな風にも思った。







それと言うのは、あの役人の女房と息子が



そのままの生活をし、余禄を得てはいるものの

父親が失踪(と言う事になっているが)して


帰らぬ、と言うのは

役人としては、かなり恥ずかしい事であるからで




その女房など、やはり時を経て

不満を垂れる



らしいが(笑)


生前の夫を知る者であれば、失踪は

奉行の方便であり


侍の掟を破った者に、罰が与えられた事だけは


武士なら誰にでも判る。



ある意味、生前の夫を卑しめたのは

女房自身である事など、省みる事もない

本人は、ただ不満を垂れるだけ、である。


勿論、無関係な人にとって

野良犬が吠える程度の騒音でしかない(笑)。



武士社会に出てこれるはずもないから、それで収まっているのである。



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