習作VS(バーサス)
ロボット物の戦闘の練習で書いた作品です。勢いだけでサラッと書いてます。
動きの見えない静かなモニターを見据え、機体を左右に振る。背面のカメラでも敵機の動きは見る事も出来るが、反応が遅れる。正面のカメラで捉えれば、僅かな動きにも気付ける。
右斜め前方から接近物を知らせるマーカーが現れる。障害物の無いこの場所では、お互いに身を隠す事は出来ない。ならばと、フットペダルを強く踏み込み機体をそこへと走らせた。
モニターに映るは漆黒の機体。辺りが暗闇であれば目で確認は不可能だろう。こちらが近付いたのを確認し、肩に差し込まれる様に携行していたマシンガンを両手に構える。こちらは腰の後ろに携行していたライフルを構え……そして戦いは始まった。
機体を横に滑らせる様に、地面と平行に移動する黒い影。その動く先を予想し、一撃ずつ丁寧にトリガーを引く。しかし相手も予想済み。急にジグザクな動きを混ぜながら、こちらの周囲を旋回機動を取りながらマシンガンを撃ち込んでくる。一発ずつの威力はこちらが圧倒的に上だが、数で面で攻めて来るそれは厄介な事この上ない。
機体の両手で押さえているライフルが急制動でぶれるのも構わず、肉薄させるとゼロ距離でシュート。いきなりのこの動きは予想出来なかったと見え、目に見えて警戒するが遅い。機体を伏せさせる匍匐状態から、ライフルを連射し脚部を破壊。後はこちらの勝ちだ。
結局の所、どんなに巨大な機械が人間の真似をして動いても中の人間の心理を読めばいい。こうして今回も私は勝利を収め帰投した。
何か物足りなさを感じます。機械の説明だったり、動きの説明がくどくならないのを意識はしました…。