もう二度と会えないあなたへ
ラブレターズという小説及び、舞台脚本を読んで、私も届かない手紙を書いてみたくなりました。
あの頃わたしたちは若かった。
そんな単純な言葉で綺麗に簡潔に、ファイリングして整理整頓して、はい終わり。そんな風にはしたくない想いでした。
何であの頃あなたの事があんなにも好きだったのか。今でも分からなくなります。
ただ、切っ掛けはひどく単純な事。私があなたを夢で見たから。それだけです。それだけで翌日からあなたを目で追っていました。元々、ある程度話す中ではありましたが、何かを意識したのはそこからでした。
あなたは自分自身を愛せない人でした。だから代わりにあなたが素敵だと、あなたに知って欲しかった。でも、あなたは最後まで私を心の底から信じてはくれなかった。私が忙しくなった途端に、あなたは私を捨てた。そう、捨てたという言葉が多分一番合っている。そんな感じ。
でも、それでも私のあなたへの想いは。ありきたりな言葉かもしれない愛という想いは、まだ私の中に残っているんです。
だから、もう会う事も無く、私の言葉に一切耳を貸さなくても、私はこれだけは言うんです。
あなたが自分を嫌いでも、私はあなたを愛し続ける。




