ぷろろーぐ
「ああああーーー赤点ついちゃったぁーーーー」
「平気だって、先生きっと救済策とってくれるから。」
「母上に殺されるぅーーーー」
「それは知らない。」
夏。
それは学生が大好きな季節である。
そして大好きな夏休みの前には、素敵な素敵なプレゼントが学校から渡される。
通知表である。
そしてそれがクラス全員に行きわたったころ、そこにはまさに「阿鼻叫喚」といった光景が広がっていた。
首都圏トップクラスの公立女子高校である我が校であるが、基本的に放任主義のため、各々勝手に勉強し、勝手にテストを受ける。
その結果、必ずノー勉でテストに臨む輩がかなり出る。
ちなみに我が校のテストは大学受験並みに難しいというので評判だ。
つまり、ノー勉で臨んだ方々は、まず間違いなく玉砕なさる。
それが毎年学年の四分の一現れる、というのは学校側にも問題があるとは思うのだが。
「うわあ、なつきの成績やば!!!」
隣で死体のようになっていた我が友人が私の成績表を奪い取った。
見事な盗みっぷり。
君にそんな特技があるなんて全く知らなかったぞ。
「っていうか返そうよ。」
「ねえ、みっちゃん、見て見てこの成績表!!」
「無視かい!!」
「なつきうるさい。っていうか授業ほとんど寝てて、しかもあのテストでオール5とっちゃうとかあり得ない!!つか普通にうざい。」
「全部5なわけじゃないよ。体育は4だ。」
「うわ、まじうざ。だから天才さまはおれっちきれぇだ!!」
「誰だよ。
つか私の成績表破ろうとするんじゃない!!」
危ない危ない。本当に破られたらあとで担任に話しに行かなきゃなんないじゃないか、めんどくさい。
この子は前に私の数学のテストペーパーを破ったことがあったからな。
前科者には注意せよ。
日本の警察だってそう言ってる。
「そういえば、夏休みいつ遊ぶ??」
「毎日が良いな~」
「なつきは彼氏いないからねー暇なんだよねー」
「はっ!彼氏が何さ!!ここは女子高じゃないか!!乙女パラダイスじゃないか!!男なんか、くそくらえだ!!」
「なつき顔平凡でがさつだから、もてないんだよね(笑」
「良いのよなつきちゃんは、顔がプレーンでどんなにがさつでも、スタイル抜群だし、頭が素晴らしいから。」
「全然フォローになってないんすけど。」
「あらそう??うふふ。」
「そうだ、あたし7/24~二週間フランス旅行だから☆」
「えーずるいー」
「お土産必ずね!!」
「良いけど、お菓子だからね。」
「じゃあ、マカロン買ってきて!!」
「私、キャラメリゼが良いわ♪」
「高いから駄目~」
「うわ、けっちー!!!!」
「そんなに狭い心ではだめよ。」
「いやいや、今月ポ○モン買っちゃったからちょっとお財布がみじめで・・・・」
「え、そんなこと聞いてないぞ!!今度やらせろ!!」
「やはり、喜びは皆で分け合わなければ。」
「いやいや、それは私有財産の侵害だー!!」
「君のモノは私のモノ、私のものは私のモノ。」
「嘘だーーーーー!!」
「あ、ちょっと暴れないで、私のアク○リアスがこぼれるーー!!」
私たちはただ馬鹿みたいにじゃれあっていた。
そして私は知らなかった。
自分がこの素晴らしい世界から放り出されてしまうことを。
みんなの中で笑っていられるのが、「私」じゃなくなるってことを。
誰が考えるだろう??
まさかあんなことが起きるなんて・・・・・
なんか二つ目始めちゃいました。。。
カメさん更新ですが、暇つぶしにでも読んでくださいな♪