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異世界廃村復興記  作者: 野薔薇 零雅
第4章 復興再起

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続・建設ラッシュ

 激しい議論を交わした村内会議の翌日の朝。


 今日の畑の水やりはニグリたちに任せて、僕はそのまま村の北東へ向かっていた。

 というのも、人魚族とセイレーン族が暮らせる大きな池を作るためだ。


 今回の作業は今までのため池より大きく作る必要があるため、コバルト族やブランチ地区、アズマ地区のみんなに来てもらった。

 池の大きさは横が百メートル、縦が五十メートル、深さが十メートルだ。


 これぐらいの体積なら一人で掘るなら一日では終わりそうにないが、先ほど説明した通りたくさんの方々にご協力いただいたため、お昼ごろに池を掘り終えることができた。


 作業が終わったので、腹ごしらえにしよう。

 今日の昼ご飯は、畑で採れたトウモロコシを焼いた『焼きトウモロコシ』だ。


 うん、トウモロコシに塗られて焼いた醤油のにおいが食欲をそそる。

 では早速、いただくとしよう。


「うーん。いい匂いだべ」

「そうだすな~」

「このトウモロコシっていう野菜は昔、おらたちの村で採れた『モコロ』にそっくりだ~~~」

「モコロ?モコロってこのトウモロコシのような野菜があるの?」

「んだ。他にも『ジャジャガガ』や『キャロン』に『アーポー』とか色々あるだ」

「そして、オレたちがいた村では、このモコロがたーくさん取れて、それをみんなで焼いて食べるのが一番おいしかっただ」

「へぇ~~~」


 なるほど、これは面白い情報だな。

 名前は違えど、この世界にも僕の知っている野菜や果物があるとは、またの機会にこの世界の食材について聞くとしよう。


 また、同時進行で施設の建設しているダウストンさんに聞いてみたら、建設に必要な資材を運び終えているそうな。

 後は水路を作りため池に水を流すだけなので、終わった後に手伝いに行けると伝えたが、人が足りているのでいらないそうだ。


 なので、昼ご飯を終えた後、このまま水路作りをを行うことにした。


 これの作業は約二時間で水路は完成した。


 ため池の水路は釣り堀から繋いで、ため池で出た排泄物は新たに設けたスライム浄水場で浄水することで問題なく川へ排水できる。


 この時に掘り返した土はレンガなどに加工するが、万が一、人魚族やセイレーン族の生活に支障が出た場合に違う場所で新しい池を掘り、使われなくなった古い池を埋め直す必要があるため、ラーブさんの収納魔法で保管することになった。


 その後、新しい水路に勢いよく水が流れて、新しい池に水がたまっていき、人魚族とセイレーン族が暮らせる池ができた。

 なお、ニテウネさんの夫であるサウバーさんが住む家は池のそばで建設している。


 池を掘り終えた僕は、すぐさま西側のため池に向かった。


 池に着いた僕は早速、まだ使われていない西側のすぐそばにに水田より小さく浅い池を掘り、水で満たした。


 ちょうど近くを通りかかったエリールとミョルニルとメランが僕に気づき、声をかける。


「ゴ主人様、ココデ何ヲシテイルノデスカ?」

「えっ?あー。ここで新しい野菜を植えよとね」

「新しい野菜?この池の中に育つ野菜なんてあるの?」

「あるんだなぁーそれが!」


 僕はいつものスキルである物を自慢気に取り出した。


「ん?なんだこの樹皮がずる剥けた枝のような物は!?」

「枝じゃないよメラン。これは『レンコン』と言って、これを種のように泥に植えると芽が出て、地下で大きく成長した茎を食べるんだよ」

「へぇ~、練がいた世界には変な野菜があるのね」

「泥デ育ツ野菜何テ見タコトモ聞イタコトモナイデス」

「なんだ。枝じゃないのかよ!」

「はははっ」


 変な会話になったが、エリール達が帰った後、一人になった僕はレンコンを植えた。


 おいしいレンコンになってくれることを僕は願う。


 気づけば、すっかり夕方になっていたので、僕はコットンのところへと向かった。

 なぜ僕がコットンのところへ向かったのかというと、いつもハーグとシザーが村の見回りついでに狩ってきた魔物の解体を任せており、解体した肉を頂いているのだが。

 今、この森にはどんな魔物がいるか一度確認するため、明日の魔物の解体をしないでほしいとお願いにした。

 僕の聞いたコットンは、この話を理解したようで明日の魔物の確認が取れるまで、魔物の解体はしないことでこの話は終わった。


 最後に、僕は作業を終えたダウストン達に建設状況の確認した。


 オーク族やコボルト族など暮らす家は骨組みと屋根ができ、ギャリガンが暮らす教会は基礎となる柱四本しか立っていないそうな。


 なぜ工事が遅れてしまっているのかというと、原因は教会の内装などのことで揉めているそうだ。


 どうやら、ギャリガンさんのこだわりが強く、双方の意見がまとまらないため遅れているそうだ。


 このままだと建設の遅延が起き、場の空気が悪くなるため、教会の建設は一旦中止にし、後日話し合いの場を設けることで手を打った。


「申し訳ない。ギャリガンさん」

「村長が謝る必要はありません!この件は私が原因で起こったことなので、謝るのはむしろ私です」

「ギャリガンは優しいな」

「いえいえ。村長のもとでお世話になっているので当然のことです」


 ギャリガンさんには申し訳ないが、また工事が出来るように早く話し合いが出来るように調整しておこう。


 さて、もうそろそろ家に戻って晩御飯でも食べて寝るとするか。


 明日は、教会のこともそうだが、今の建設状況に応じて何か手伝いでもしようかな。

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