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異世界廃村復興記  作者: 野薔薇 零雅
第4章 復興再起

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続・移住希望者は突然に・・・ 亜人国の人々

 ナルジャンの訪問から二日目の朝。


 僕はいつも通りに畑に水やりをしている。


 二日前のナルジャンとギルド長の訪問と新たな避難民の受け入れの件で大変だったが、ギルド長の計らいで販売許可が下りたり、国王からの贈り物を貰う等色んな恩恵を受けることができた。

 特に魔水晶があるおかげで明日の天気予報を知ることができ、毎朝の水やりや屋外の作業など予定が組み立てやすくなったのはありがたい。


 あと、今まで分からなかった日付まで見ることができた。


 ちなみに今日はル・フィール歴一三七五年八月二十三日だ。


 国王陛下の依頼である避難民の受け入れはいつでも万全にしているが、万が一、百人以上来た場合、住宅地の建設が決まるまで僕が寝泊まりしてる仮設住宅を使うしかない。


 次に、僕の家の建築工事については皆の頑張りもあり、明日には完成する予定だ。

 せっかく国王様から頂いた家具がたくさんあるので今のうちに家具の搬入と配置しているところだ。


 次に飼っている動物たちなどの近況報告をしよう。


 まず、ビール作りの製造状況についてだ。

 少し前に水に浸けていた大麦は見事に発芽したので、一度取り出して根を取り除き、石臼で細かくすり潰して麦汁を作り、そして麦汁をろ過してホップと共に煮沸し、煮沸した麦汁と酵母を樽に入れて発酵と約二週間熟成しすればビールの完成だ。

 みんなで飲める日が楽しみにしておこう。


 次は調味料についてはかなり進展があり、待望の醤油、味噌、酢、清酒が出来上がりかつ、以前、仕込んでいたケチャップも完成したので色んな料理が作ることができるぞ。

 また僕のいた世界の料理を振る舞うのが楽しみになった。


 次は飼っている動物たちについてだ。

 今飼っている牛やコートシープ、デカコッコーは特に問題なくのんびりと暮らしており、牛から取れた牛乳でバターなどを作り、コートシープはそろそろ刈り取りの時期になったのでガウラやレコラたちと一緒に刈り取った。

 刈り取った毛は後日、服の材料として残しておこう。


 次にコットンたちは相変わらず元気に過ごしているが、シルク・モスの卵の方は白から少し黒くなってきたのでもう少しで孵化しそうだ。


 最後に新しい施設として塩釜小屋を作った。

 そう、海水から塩が作れるようになったのだ。

 しかし、村の周りは山や森だらけで海水は何処から待ってきているのかというと、実はナルジャンが帰った後に、ラーブさんが何か準備をしていたので聞いてみると、どうやらラーブさんが隠れ家にしてる島があり、今から変える準備をしているようなのだ。


 そこで僕はあることを閃いた。

 僕が考えたのは、先ほど貰った魔導鏡を一枚ラーブさんの島に置いてくれないかというものだ。

 魔導鏡があれば、わざわざ塩を買いに行くこともなくすぐに塩を作れるのでラーブさんにお願いしたところ、快く了承し、ラーブさんの隠れ家に魔導鏡を設置したので、安定した塩とにがりが手に入ることができたので、豆腐が作れるようになった。


 と言っている間に水やりが終えたので朝食にしようとしたときだ。


「うぅ~~、ガウガウ」


 一緒についてきたフロストウルフ達が空に向かって吠え始めたのだ。

 何かと思い空を見上げると、翼を持った何かが空にいるようだ。

 よく目を凝らして見ると、それはドラゴンのようだ。

 僕は農業スキルで出した鎌を持って身構えたが向こうから攻撃をしてこないようだ。

 しばらくすると、上空にいるドラゴンがゆっくりと降下してきた。

 ドラゴンが地面に着陸した後も攻撃をするそぶりもない。

 一体どうしたのかと思い、ドラゴンを観察してみると、ドラゴンの背中に人が乗っているようで、ドラゴンの背中につけている鞍から人が降りてきた。

 見た目は女性のようだが、ゴーグルをかけているので誰かが分からない。

 しかし、女性の特徴は金髪のらせん状の縦ロールであり、どこかで見たことがある気がする。

 ドラゴンから降りた女性は僕の方へと近づくと、ゴーグルを上げて話しかけた。


「あら、久しぶりじゃない。元気にしていたかしら」

「あなたは確か・・・どちらさまでしたっけ?」

「どちらさまって、私のことを忘れるなんてなんと失礼な!まぁせっかくですし、改めてご挨拶でも。私はエストラル王国第一騎士団団員、ルミエール・デュエンダルだ。私の名を聞いて少しは思い出したかしら?」

「あー、思い出しましたよ。確か、ナルジャンにツッコんでた・・・」

「そんなくだらないことを覚えていたとは・・・、まぁいい。それよりも私は大事な知らせに参ったのだ」

「大事な知らせというと?」

「ほら、国王陛下の依頼で避難民の受け入れの一件よ」

「あぁそうでした」

「はぁー、まっいいわ。今、避難民の一団が我らの騎竜隊による空中輸送で向かっている。私は目印となる狼煙を上げるためにきたのだ」

「えっ!?もう来るのですか?知らせていただきありがとうございます。では早速、みんなに声をかけますので待っててもらっていいですか?」

「えぇー、構わないから準備ができたらいつでも呼んで」

「はい!」


 こうして僕は皆に呼び掛けて出迎えの準備をしたのち、ルミエールが率いる騎竜隊が到着し旧噴水広場に着陸してもらった。

 騎竜隊が乗るドラゴンはルミエールのドラゴンよりも少し全身が大きく、人間一人で操るのは大変そうだ。

 一方で避難民達はドラゴンの背中に背負っている大きなゴンドラのようなものに乗せられていてた。


 避難民全員ゴンドラのようなものに降ろし終えるとルミエール達はすぐに帰って行った。


 ルミエール達が帰った後、今回リブリール王国の避難民に種族ごとに並ぶよう指示を出した。


 数分後・・・。


 旧噴水広場には各種族ごとに並んでいる。

 どこかで見たことがあるような光景だが、そんなことよりも一旦緊張感をほぐす為の挨拶から入ろう。


「皆さんようこそ。僕はこの始まりの村の村長を務めている立吹 練だ。この始まりの村は君たちを歓迎しよう」


 僕のあいさつを終えて、次は避難民たちの自己紹介へと移る。


 最初は人魚族からで、総勢十三名だ。

 人魚族は本来、鱗が乾かぬよう常時水に浸かるのだが、今は陸地にいるので少し不憫になるが水を張った桶に入ってもらうことにした。

 そして種族代表である女性が前に出たのだが、明らかに不自然な点があった。

 それは代表者と共に人間の男性がいて、代表者の体を見てみると少しお腹が張っているようだ。

 もしかして妊娠しているのか?

 いや、まずは自己紹介を聞いておこう。


「私はニテウネ・メイレス。人魚族代表として感謝します。そして、こちらの方は私の夫の・・・」

「サウバー・メイレスです」


 なんと!人間と人魚の夫婦だったとは、おとぎ話でも読んでいるような感覚だ。

 どのような経緯で夫婦となったのか気になるが、それは後回しにして、次はセイレーン族だ。


 セイレーンといえば人魚と同一視することがあるが、この世界のセイレーンは人魚に背中から大きな翼が生えているのが特徴のようだ。

 そして、代表者であるセイレーン族の女性が挨拶をする。


「初めまして。私はセイレーン族のエイラです」


 セイレーン族の人数は十名だ。


 次に、エルフ族の紹介に入る。

 今までアニメや漫画などでしか見なかった本物のエルフを間近で見れるのは夢でも見ているようだ。

 やはりエルフといえば長い耳を持っている。

 僕の感想はここまでとしてエルフ族代表の挨拶が入る。


「私はレフィーンです。よろしくお願いします」


 エルフ族の人数は二十三名だ。


 次はダークエルフ族の番で、人数は十一名いる。

 ダークエルフも同じアニメや漫画などで見たことがないが、みんながイメージしている通り、姿はエルフ族と同じだが、キラリと光る褐色の肌が目立つ。


「私はルーベだ。私たちダークエルフ族の受け入れをしていただき代表として感謝する」


 次に、ドワーフ族の番で、人数は六名いる。

 みんなが思っている通りで、身長は僕より少し低くずんぐりとした体形だ。

 ドワーフの代表の男が挨拶をする。


「ワシの名はナイデュルンだ。よろしく頼む」


 ナイデュルン達ドワーフは物作りに長けているので、村の鍛冶職人に加えることにしよう。


 次はコボルト族の番で、人数は九名いる。

 コボルトは本来、ゴブリンのような姿だが、この世界では犬のような頭部を持っている獣人のようだ。

 コボルト族の代表と妻と思われる人と一人の子供と共に前に出てきて挨拶をした。


「俺はガフフ。こいつは妻のショヌルに、こいつはせがれのヨーノだ」


 コボルトのガフフが妻と子供の紹介した後、一緒に頭を下げる。


 次はオーガ族の番・・・と言いたいところだが、一人だけだ。

 オーガについては肌が黒色だったり、角が生えてたり生えなかったりといろいろタイプがいるが、この世界のオーガ族は身長が二.五メートルあり、肌は薄い赤色で額に二本の角が生えている。

 しかし、僕の知っているオーガは少し違うようで、てっきり上半身裸で斧か大剣を持っている屈強な戦士かと思っていたが、祭服を着ており、見た目は神父や牧師のような姿をしている。


「私はギャリガン。僧侶を務めております。以後お見知りおきください」


 なるほど・・・やっぱりオーガは戦士に似合うような気がする。


 最後にオーク族の番で、人数は六名だ。

 この世界のオークは豚のような顔で、小太りの体型が特徴だ。

 僕のオークに対するイメージとしては二次創作でかなり小汚く、女性を襲う描写が多いため、下劣な性格で描かれているが、僕が思ってたイメージとはちがうようで・・・。


「オデの名はニグリだす。」

「おいらはパンチャだぁ~」

「ボクはヌーヌーだっぺぇ」

「おれはぁ、ガッチュウというだぁ」

「わたずはピクルスだぁ〜」

「おいどんはグルムでごわす」


 このオーク達の性格はかなり温厚で田舎生まれのせいか方言の訛りが強いようだ。

 なんだか期待していた自分が馬鹿らしく思ってしまった。

 これは二次創作の読みすぎたのだろうか・・・。


 これで新しい住人の挨拶が終えたところで、次は住人の住むエリアについてはすぐに決まり、セイレーン族と人魚族は村のため池に、エルフ族とダークエルフ族とコボルト族は民族地区に、獣人族はブランチ地区に、オーガ族とオーク族はヤマト地区に住むことが決まった。

 もし、自分の家が欲しい場合は村長である僕に相談することにした。


 新しい仲間が増えてますます賑わいが溢れる村になっていくのは実感しつつ、他の村・・・いや世界が誇れるような村へと作っていこうと僕は新たに決心するのだった。

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